日本の折り紙文化をドイツ人に伝え、笑顔の輪を広げ続ける折り紙講師/山崎葉月さん

山崎葉月さん 輝く人の生き方とは?

ドイツにお住いで、折り紙講師としてご活躍の山崎葉月さん。彼女が、毎日イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。今夢中になっていること、おすすめのストレス解消法、健康のために意識していることなどを伺いました。

山崎葉月(やまさきはづき)さん
高知県出身、現在はドイツ、リンダウ在住。折り紙に馴染みのないドイツで、「折り紙で人生を楽しく」をテーマに折り紙の楽しさを知 ってもらう”折り紙講師”としてご活躍中。お二人のお子さん(長女4歳、長男1歳)の母。

山崎葉月さんホームページ

【他の輝く人も見たい!】以前にご紹介した輝く人たち

ドイツ人にも折り紙でハッピーを届ける”折り紙講師”

私は現在ドイツ在住で、長女4歳、長男1歳の子育てをしています。そんな中、折り紙に馴染みのないドイツで、「折り紙で人生を楽しく」をテーマに、現地の図書館、学校、イベントなどでのワークショップ、作品制作を中心に、ドイツの方に折り紙の楽しさを知ってもらうお仕事をしています。

私は妊娠後期で友達も家族もいない、言葉も話せない状態でドイツに来ました。来た当初は、 初めての出産、子育てが海外、夫の仕事も不安定な時期で、本当に大変でした。 不安と孤独で毎日泣いてばかりいました。頼れる家族も友達も近くにおらず、窓から見るドイツの寒くて暗い冬のように、私の心もどんよりしていたのを今でも鮮明に覚えています。

そんな生活を送る中、たまたまダンボールに入っていた折り紙を見つけて、子どもの頃に大好きだった折り紙を始めたら、悩み事なんて吹っ飛んでしまうくらい集中して、ストレスも減っていったのです。

何より作った作品を見せた時の娘の笑顔が、私を幸せにしてくれました。

そこで、「折り紙は人を笑顔にできるんだ」という事に気付き、私のように何か人生に行き詰まったり、モヤモヤしている人が、「折り紙を通じて少しでもハッピーなったり、笑顔になって欲しい!」という願いを込めて、Everyday Origamiを設立しました。

最初はワークショップを中心にお問い合わせを頂く事が多かったのですが、活動を続けていくうちに、有名なメイクアップアーティストの方とコラボレーションした作品がファッション誌に掲載されたり、ドイツの大手出版社の社員研修でのセミナーや、ヨーロッパの大手子どもブランドのイベントに折り紙講師として来て欲しいというお声がけを頂いたりと、活動の幅も広がっています。

山崎葉月さん

ハンブルグ中央図書館からは、日本文化を知ってもらえるような作品を作って欲しい、という依頼を頂き、制作させて頂いた作品が今でも展示されています。

私のワークショップに参加される方は、折り紙をした事がない、手先が不器用だから自分にはできないと思っているドイツの方も多くいらっしゃいます。初めてのチャレンジなので、最初一人でできないのは当たり前。皆さんの「自分にはできない」という思い込みを取っ払って、 参加者の皆さんと楽しくおしゃべりしながら作品を作り上げていく、楽しい雰囲気作りを常に 心がけています。

山崎葉月さん

 

ドイツ生活も満喫中!

私の今住むリンダウをご紹介します。リンダウはドイツ有数の観光地で、ボーデン湖、アルプス山脈がある自然豊かな街です。こ の街には美しく壮大な自然があるので、山遊び、ウォータースポーツ、ハイキングなど、子どもと一緒にできる遊びもたくさんあり、夏はヨーロッパ中の観光客が訪れ賑わいます。

ドイツのリンダウ

私は高知県出身ですが、幼少期によく行った海や、山に囲まれた生活を思い出して懐かしい気 分になり、子供の頃のように時間を忘れて何時間も外にいたりという事も多々あります。 都会を離れ、自然に恵まれた環境の中で子育てをする事で、自分自身も結果的に楽しい時間を過ごせています。

ドイツのリンダウ

家族で泳ぎにいったりピクニックしたり…自然の中で楽しい時間を過ごせる時には、とても幸せを感じます。自然いっぱいの環境で子供達が思いっきり楽しんで遊んでいる姿を見ると、この街に引っ越してきてよかったなあといつも思います。

お天気のいい日は、とにかく子どもと一緒に外に出る事を心がけています。週末は家にこもらず思いっきり太陽の下で泳いだり、公園で遊んだり、ピクニックしたり、山の中にある動物園に行って動物と触れ合ったり。ショッピングセンターなどの商業施設へ行って時間を潰すのではなく、自然の中での時間を楽しむ事を心がけています。

ドイツのリンダウで山崎さんの子ども

 

家族ができ、健康意識はますます高まりました!

このように自然豊かな環境で、楽しく、優雅な海外生活を送っているのでは?と思われますが、いえいえ日常大変なことも多いですし、もちろんストレスを抱えることも確かです。

ストレスが溜まってきたなと思ったら、いつもピアノを弾いて解消しています。 すると、息子がそばに来て踊りだすので、そんな可愛い姿を見てまた癒されています。他には、お友達と会ってコーヒーを飲みながらお話ししたり、外国で子育てをするママとしての悩みを相談しあったりする事で気持ちが楽になります。

食に関しては、主人が毎日トレーニングしていて、食べる食材が限られていたり、私自身も持病があって塩分を控えているので、毎日自炊をしています。外食しない分、食材にはこだわって質のいいものを買うように心がけています。

自分の身体の調子をよく把握し、「あ!肩や首がこってきたな」と思う時はマッサージに行くのではなく、ストレッチ、ヨガなど体を動かして、なるべく自分の体は自分でケアするように心がけています。

どこにいても自分らしさを忘れずに…

2019年2月に住み慣れたハンブルグから、南ドイツの端にあるリンダウへ引っ越してきました。現在は息子がまだ小さく、子育てへの時間を優先させたいので、折り紙の仕事はお休みしていますが、ハンブルグ時代からお付き合いのあるクライアント様からのお問い合わせも多く、「遠方に住んでいる方が、私がその場にいなくても楽しく折り紙ができる方法はないか?」と考えるようになりました。

そこで毎回ワークショップで使って大好評だった手作りの折図をパワーアップさせて、より分かりやすく楽しめるように改善したものを、800キロ離れた ハンブルグの図書館で試験的に使ってもらう事になっています。

今後も引き続き、折り紙の楽しさを少しでも多くの方に知っていただけるよう、その時々のライフシチュエーションによって形を変えながら活動していきたいと思います。

どこにいても、自分らしく生きていきたいと思っています。日本、カナダ、ドイツで生活し、 それぞれの文化の違いを学び、世界中の国からやってきた人たちと出会う中、大事なのは出身地や言語や肌の色ではない。自分自身がどうあるかが一番大事、という事に気付きました。

私は山崎葉月という、おっちょこちょいでポジティブで、時に心配性で、色んな人と関わるのが好きな食いしん坊。土佐弁を話すので、よく日本のどこから来たの?とどこに行っても聞かれる。。。

どの国にいてもこれが私。

そんな私を受け入れてくれる、大切な家族や友達をこれからもずっと大切にしていきたい。文化の違いを理解し、受け入れ、リスペクトするのは大事な事。 けれど誰かの為に、または環境に合わせて自分自身の「在り方」を変える必要はない。

このようにいつも思っています。これからも自分らしく、毎日家族や周りの方々との素晴らしいご縁に感謝しながら生きていきたいと思います。

折り紙