文化と商売を守るために、人との出逢いに力を入れ、ご縁を紡ぐ/木村忠司さん(創業74年鰹節屋3代目)

ライフスタイル

大阪府にお住いで、創業74年の鰹節屋の3代目を勤めておられる木村忠司さん。木村さんが、毎日イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。今夢中になっていること、おすすめのストレス解消法、健康のために意識していることなどを伺いました。

木村 忠司(きむら ただし)さん
大阪府在住
創業74年 浜弥鰹節会社 3代目 代表取締役。2010年NHK連続テレビ小説「てっぱん」の浜勝鰹節のモデル店。
3人の子を持つ親として、 子どもたちに伝えていきたい「食の大切さ、食育」の講演活動をスタート。2009年1月に「食育インストラクター」の資格取得後は、食育の大切さ、健康、現状の食の問題等 分かりやすく伝え、体験し、実践してもらうことを念頭に講演活動中。中、高、大学、栄養士、モデルさん、婦人会など500回以上の講演。メディアにも約50媒体出演。妻、長男(16歳)、長女(13歳)、次男(11歳)の5人家族。

浜屋鰹節株式会社HP
https://www.katsuobusi.com/

 

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創業74年 老舗鰹節店の3代目として

私は、大阪鶴橋にて祖父が創業した鰹節屋の3代目になります。創業74年。弊社では、飲食店等プロの料理人への業務用製造販売をメインとしていますが、家庭向けのインターネット販売も行なっています。私は入社後、製造から営業まで全てを経験してから、5年前に当時2代目だった母から代表取締役を事業承継しました。

木村 忠司(きむら ただし)さん

実は、2010年に放送されたNHKの朝の連続テレビ小説「てっぱん」に出てきた「浜勝鰹節」のモデルは弊社なのです。このとき、鰹節考証として撮影等に協力や出演もさせていただきました。

30代前半からは、商売の傍ら、3人の子を持つ親として、 子ども達に伝えていきたい「食の大切さ、食育」の講演活動をスタートさせました。とりわけ2009年1月に「食育インストラクター」の資格を取得してからは、食育の大切さ、健康、現状の食の問題等 分かりやすく伝え、体験し、実践してもらうことを常に念頭におきながら講演活動を行なっています。現在は、ラジオ番組内でも発信しているのですが、世界文化遺産にもなっている「和食」、この大切な文化と商売を守るように、人との出逢いに力を入れ、ご縁を紡いでいっています。

木村 忠司(きむら ただし)さん

 

人との出会いは常に楽しい、だから「聴き上手」になりたい

楽しいと感じる瞬間は、知的好奇心が満たされるとき。その内容が仕事以外のことであっても、魅力的にいろいろなことを教えていただける人と出逢ってお話を伺っているときは楽しいです。さらに、そのお話が自分の知っていることと頭の中でリンクしたときはワクワクします。人を紹介したり、私との出逢いがその人にとってなにかお役に立ち、喜んでいただけることがあれば、とても嬉しいです。常に出逢いは楽しいですね。

大好きな言葉に、「人は人でしか磨けない」 というのがあります。歴史上の人物も、尊敬する人も、たくさんの方に出逢い自分を磨いていった、と。人との出逢いで新たなことを学び、刺激があり、チャンスのきっかけとなるのです。でも、私がこの言葉を気に入っているのは、もしかすると自分自身が単純に人とのコミュニケーションが好きだから、かもしれませんね。

それだけではなく、「口はひとつ、耳はふたつ」、質問をして聴き上手になることは意識しています。そして、笑顔、楽しい雰囲気作りも自覚的に、ということも心がけています。

木村 忠司(きむら ただし)さん

 

子どもたちと一緒にトレーニング

私のストレス解消法、リラックス方法は、水回りの台所やお風呂掃除をすることや、掃除をしながら歌うこと、そしてよく寝ることです。最近は、季節によってお香を炊くことや、ランニングやプールで体を動かすことも好きですね。とは言え、どんな状況でも楽しもうとするので、 基本的にストレスはあまり溜まりません(笑)。

一方で、健康学を発信することは意識しています。これは他でもない「健康」のためです。30代の頃は、学んでは実践し発信してきました。 基本は「栄養・運動・休息」ですが、運動量が少なかったので、今後の人生、健康に生きていくために、ランニングやスイミングを始めました。今は子どもたちも付き合ってくれるので、共にチャレンジできることという点でも面白いですね。

木村 忠司(きむら ただし)さん

 

文化の発信、人との出会いをこれからも

今後は、文化を発信することとして「ぶしフェス」を大阪城で行ったり、食文化と日本文化を融合した発信の場ができれば面白いなぁと思っています。「食育とだしの取り方の講習会」を続けてきたので、資格団体を作ったり、発信者の育成ができればと思います。これからも常に挑戦し、たくさんの経験を積み、それを発信し、自分が死ぬときに「木村と出逢えてよかった、楽しかった」と言っていただける方が一人でも増えれば嬉しいですね。呼吸をするように、発信し、吸収しを繰り返していきたいと思います。

木村 忠司(きむら ただし)さん
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