来春、新社会人に。貯蓄方法のアドバイスをお願いします。【お金と保険のQ&A】

お金と保険のQ&A
新型コロナ自宅や療養施設でも保険金・給付金は請求できる
新型コロナで入院

保険を学ぶQ&A

このコーナーでは、保険の選び方やお金にまつわる情報をお届けします。
さらに、「お金に関するネタ」や「季節のネタ」、「ちょっぴり気になる女子の疑問や悩み」について、全国の男女にアンケート調査を行った結果や解説もご紹介。あなたの「知りたい!」に答えます。このコーナーを読めば、お金や保険、ライフプランについて詳しくなれるはず。

 

Question
現在大学4年生。就活中ですが、ある企業にほぼ内定しています。しばらくは実家暮らしを続けますが、貯金ができたら独立したいと考えています。お給料をもらい始めたら、どのように貯蓄していくのがよいですか。

給与を受け取る銀行で、定期預金への自動振替を利用する

もうすぐ新社会人になられるのですね。内定が出ているとのことで、ご就職おめでとうございます。

さて、新入社員の貯蓄方法については、お給料をもらい始めたら、すぐに先取り貯蓄を始めることをおすすめします。先取り貯蓄というのは、お給料が入ったら、時間を空けずに一定額を貯蓄に回してしまうということ。お給料の残りを貯蓄しようとすると、貯蓄額が安定せずに、思ったほど貯まらない可能性があるからです。

実際の先取り貯蓄には、いくつかの方法があります。たとえば、お給料の受け取り口座に指定した銀行で、「自動積立定期」を利用して貯めていく方法があります。自分が指定した金額を、毎月一定の日に、普通預金口座から定期預金口座へ自動的に振り替えてくれる仕組みです。一度手続きをしたら、手続きを解除するまで手間なしで積み立てられますし、振替額はいつでも変更できます。ボーナス時の増額も可能です。

手数料無料で、給与振込口座から資金を移動できる

次は、主にネット銀行で利用できるサービスをご紹介します。ソニー銀行や住信SBIネット銀行、じぶん銀行、ジャパンネット銀行などで扱っている、銀行間の資金移動のサービスです。
このサービスは、毎月1万円以上1000円単位で決めた金額を自分が指定した銀行の預金口座から引き落としてもらい、その4営業日後に、ネット銀行の普通預金口座に入金される仕組みです。資金の移動にかかる費用は無料。引き落とされる日は毎月5日か27日、6日か26日など、銀行によって若干異なりますが、自分の都合のよいほうの日付を選べます。

自分で口座からお金を引き出して、ネット銀行の口座に入金する方法もありますが、手間がかかって面倒ですし、忙しくて、貯蓄できなかったということも起こりかねません。振込みを利用して送金する場合は、振込手数料がかかるケースもあります。お金を増やそうと思っているのに、手数料を払っては意味がありません。そのようなことを防ぐために、無料で資金を移動してくれるサービスを利用すると、手間なしで、確実に貯めることができるわけです。

最後に、貯蓄の目標割合をご紹介しましょう。実家暮らしのあいだは手取り月収の4割程度を目標にすると、早いペースで貯蓄を増やせます。ボーナス時には5割程度を貯蓄に回したいところです。独立されて、ひとり暮らしを始めたら、手取り月収の1割程度を貯蓄に回せるのが目標になります。ボーナスからは2〜3割程度を貯蓄に回すのを目標にしてみてください。

(出典:保険クリニック 「来春、新社会人に。貯蓄方法のアドバイスをお願いします。/ファイナンシャルプランナー畠中 雅子」、FPが教える家計の学校、2017年8月掲載、https://www.hoken-clinic.com/teach_qa/detail202.html

教育資金バナー