「介護」と聞くけれども、介護が必要になる時ってどんな時でしょうか。また、病気はしていなくても介護保険って使えるの?など、親が高齢になるに連れて、介護について不安や疑問も出てくることかと思います。
そういう私自身もケアマネジャーになるまで不安に思っていた一人です。
今回は介護を依頼しはじめるタイミングについてお話しいたします。
※介護支援専門員に聞く!介護で不安にならない悩まないためのお助けコラム
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目次
介護が必要になる時ってどんな時?
脳梗塞や脳出血、心筋梗塞などで入院したり、認知症の進行が見られる場合、介護が必要になるかも知れない。そう考える方は多いかと思います。
しかし実際は、病気や認知症にならなくても介護サービスは使えるのです。
誰かの助けがないと生活が出来ない、日常生活を送る上で自分一人では不自由が出てきた時、65歳以上であれば、無条件で認定申請出来ます。
病気ではないけれど、日常生活に不便が出てきた?それなら介護が必要かも。
例えば、最近お母さんに買い物や掃除をしてほしいなど、病気でなくとも高齢になった親からの頼まれる事が増えてきていませんか。
しかし、手伝ってあげたくてもそうそう実家には帰れない時。
また例えば、実家が遠くて滅多に帰れない。
たまに帰ってみると散らかり放題で冷蔵庫の中は空に近い状態や、賞味期限切れの食品が入ったまま。
本人は足が痛くて買い物にも行けず、掃除にも不自由してきた様子がある。
など。
実はこれらも介護が必要になったというタイミングなのです。
高齢による足腰の衰えや、記憶力の低下により、日常生活が不自由になった場合、要介護・要支援認定申請をしましょう。
要介護・要支援認定された場合は、介護保険による介護サービスを利用することができます。
要介護区分の正しい意味を知っていますか?
みなさん、「要介護1」とか「要介護2」とか耳にしたことがあるかも知れません。
この介護認定で判定される要介護区分は介護される人の状態でなく、介護する側の労力(手間)で決まります。
もし認定申請をして介護認定されなくても、地域には見守りサービスや宅食サービスなどを行なっている民間企業や地域団体もありますので、住んでいる地域の社会福祉士協議会や地域包括センターを訪ねて聞いてみるのも一つの手です。
どうぞ一人で抱えず、周りに相談をしてみてくださいね。
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NPO法人shining理事長。介護支援専門員。
三重県鈴鹿市在住。1児の母。古代遺跡が大好きでバックパッカーをしていた時にタイの孤児院で知り合ったタイ人の親友がスマトラ沖地震で被災し、音信不通となる。彼女と約束した「子育て支援に情熱を注ぐ」を決意。老人保健施設で働く傍ら、忙しいママが子育てをしながら輝けるよう2014年6月NPO法人shiningを同じ志を持った仲間と設立。現在子ども食堂を始め、子ども見守り隊”みまもりんご”ストラップを全国に広めるために奮闘中。
今後の目標は、ママや子どもが安心してくつろげ、地域の人々が気軽に交流できる、第3のおうちを作ること。
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