ケアマネージャー選びのポイントとは? <介護支援専門員に聞く!介護で不安にならない悩まないためのお助けコラムVol.3>

お年寄り夫婦の人形 【コラム】暮らしをワンランクアップ

認定調査で要介護・要支援認定が出た後、介護サービスを使うにあたっての第1歩の大きな山場、それは「
ケアマネージャー(通称ケアマネ)選び」です。

そこで、ケアマネージャー選びのポイントについてお話しいたします。

※1回目、2回目のコラムもチェック!
“介護”のイメージは?
介護はいつから? 病気でなくとも介護サービスは受けられるの?

 

新型コロナ自宅や療養施設でも保険金・給付金は請求できる
新型コロナで入院

ケアマネージャーとは?どこに行くとお願いできる?

介護支援専門員という言葉を耳にするかもしれませんが、介護支援専門員とは=ケアマネです。介護サービスを使うには、認定された区分に沿ったケアプランというものが必要になってきます。

このケアプランは、一般的にケアマネージャーと呼ばれる専門職が作成します。自分で作成することも可能ですが、ケアプラン作成は自己負担なしでできますので、専門家にお願いしることをおすすめいたします。

高齢者の暮らしを地域でサポートするための拠点として、自治体などにより設置されている機関、地域包括センターに行くと、どの区分に認定されたとしても、使えるサービスを教えてくれます。また、ケアマネが在籍する事業所である、居宅介護支援事業所なども紹介してくれますので、ぜひ一度地域包括センターを訪ねてみてくださいね。

地域包括センターの場所がわからないという方は、市町村の窓口で聞くと教えてくれますよ。
車椅子と保険証

  • 要支援1.2.の認定・・・地域包括センターからケアマネージャーが本人のところへ訪問し、介護予防サービス計画を作成。
  • 要介護1~5の認定・・・本人や家族で居宅介護支援事業所を選び、ケアマネージャーが介護サービス計画を作成。
  • 非該当・・・介護保険のサービス対象にはなりませんが、地域包括センターに行くと、市町村が行っている生活支援サービスを利用できる場合があります。

 

失敗しないケアマネ選びのポイント

「失敗しないケアマネ選びと言ってもどうやって選ぶの?」
「何を基準にしたらよいの?」
これらは、非常によく相談を受ける内容です。


「今まで全く縁がなかったのに、選べと言われても…」
はい、その通りです!全くわかりませんよね。
そこで、ケアマネ選びのポイントをお伝えしたいと思います。

ケアマネになるには、ある程度の実務経験が必要となります。そして、この実務経験が“医療系なのか福祉系なのか”、これは重要なポイントです!
看護師であったり、介護福祉士であったりと、いろいろな有資格者が存在するのです。

  1. どういった実務経験があるのか聞く。資格の確認も。
  2. 医療が必要であるなら、看護師などの医療系の資格をもったケアマネを選択する。
  3. 生活支援がメインなら、介護福祉士などの福祉系の資格をもったケアマネを選択する。
  4. ケアプラン作成時に、同じ法人のサービスに偏ってないかを確認する。
  5. 話を途中で遮らず、最後までこちらの思いを聞いてくれる人かどうか確認する。
  6. こちらの疑問や要望にすぐに応えてくれるかどうか確認する。

車椅子を押す介護職員
ケアマネには幅広い知識が必要ですので、疑問や要望を投げた時に何回も答えに詰まってしまうケアマネは勉強不足という可能性があります。

選び方がわからないからといって心配しないでくださいね。ケアマネは居宅介護支援事業所に申し立てすれば、何回でもチェンジできますし、ケアマネでなく事業所の考え方と合わないと思えば、事業所も変更可能です。

“人と人との付き合い”ですから、もちろん相性も重要です。会って話してみないと、その人に合ったケアマネかどうかは分からないのです。相性が悪いなと思ったら、我慢せずチェンジしてください。

自分らしく、その人らしく生きていくためには遠慮はいりませんよ。
悩んだら、ご家族や、周りの方々に相談をしてみてくださいね。

 

「介護支援専門員に聞く!介護で不安にならない悩まないためのお助けコラム」の記事を読む

岡田聖子岡田聖子
NPO法人shining理事長。介護支援専門員。
三重県鈴鹿市在住。1児の母。古代遺跡が大好きでバックパッカーをしていた時にタイの孤児院で知り合ったタイ人の親友がスマトラ沖地震で被災し、音信不通となる。彼女と約束した「子育て支援に情熱を注ぐ」を決意。老人保健施設で働く傍ら、忙しいママが子育てをしながら輝けるよう2014年6月NPO法人shiningを同じ志を持った仲間と設立。現在子ども食堂を始め、子ども見守り隊”みまもりんご”ストラップを全国に広めるために奮闘中。
今後の目標は、ママや子どもが安心してくつろげ、地域の人々が気軽に交流できる、第3のおうちを作ること。

■介護で不安にならない、悩まないためにもっと学びたい方はこちら
https://media.hoken-clinic.com/column/6776/

教育資金バナー