片づけは何から始める?家族と片づけのルールを決めよう!<家族が仲良くなる片づけ Vol.1>

【コラム】暮らしをワンランクアップ

毎日の生活を快適に過ごす上で、欠かせない「片づけ」。
家族が多ければ多いほど、家の中のものに関わる人数が増え、また必然的に物も多くなります。 家族が片づけてくれない、いくら頑張って片づけても片づかない、というお悩みは実際によく伺います。

一緒に暮らす家族がそれぞれ快適に過ごせるようにするために、「ライフオーガナイズ」という片づけのスキルをもとにした効果的な方法を、こそだてオーガナイザーの田中佐江子さんに3回に渡って教えていただきます。

 

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片付けには順番がある!

お子さんや家族に「片づけて!」と声をかけるとき、みなさんはどんなイメージで行っていますか? 「片づけ」とは、「使ったものを元に戻すこと」をいいます。 つまり、「戻す場所」が決まっていることが前提です。片づかない理由にはいくつかありますが、あふれたモノの中に住所不定なモノはないでしょうか。

お片付けピラミッド
片づけには必要な順番があります。図のようにピラミッド型だと考えてください。

片づけには、このピラミッドの順番がとても大事!

下から上へ積み上げていくことが崩れにくい片づけの仕組みです。 掃除・片づけはピラミッドの上にありますね。

使いやすく戻しやすい状態の「暮らしの土台」があっての日々の「習慣」が片づけ、そして衛生的に保つための行為が掃除です。

「習慣化」の前に、まずはこの「暮らしの土台」を整えておくことが大切です。 「整理収納」という言葉はよく耳にされると思いますが、言葉通り「整理」が先で「収納」が後です。

つまり、いる・いらないを分けて必要なモノを選ぶ「整理」を行った後に、それを使う場所や頻度、重さや形などを考慮して収める場所や方法を決める「収納」を行います。

では、いる・いらないを分ける、必要なもの選ぶ基準はなんでしょうか。それが片づけの準備運動です。

家族と一緒に暮らす上で何を大切にしたいか。その家の中でどんなふうに過ごしたいか。そのためには何が必要か、いらないものは何か。

その基準を決めること、思考の整理を行うことが一番下の大切な部分。

この準備運動がライフオーガナイズで最も大切にしていることです。

 

家族には家族の価値観がある!

家庭内の片づけでよく起きるトラブルが、「いらないものを捨ててくれない」というもの。

片づけたい!と思っている、あるいは片づけの役割を担っている人がどうしても目につくのは、「家族のいらないものに見えるもの」だったりします。

子どもが本当は大好きだった古いおもちゃを親が勝手に捨ててしまった、とか、家族が大切にしていたコレクションを価値も知らずにフリマサイトで勝手に売ってしまった、なんてことも。

勝手に片づけて家族の反感を買ってしまい、誰も協力してくれなくなった!ということにならないためにも、自分のもの以外は勝手に捨てたり処分することはやめましょう。

綺麗な石
あなたにも好きなもの・大切なものがあるように、家族にもそれぞれの大切なものがあります。同じ家に暮らしていても、価値観はそれぞれ。たとえ小さな子どもであってもです。 持ち主がわかっているものは、その持ち主に「いる・いらない」を決めてもらいましょう。いる、というのならその持ち主に管理をお願いします。

 

パブリックとプライベートを分ける!

5人家族の我が家では、子ども達が小さい頃から「パブリックスペース」と「プライベートスペース」を分けてきました。

キッチンやダイニング、リビング、洗面所など、家族みんなで使う場所はパブリックスペース。

個室があれば個人の個室、それぞれのおもちゃの棚や学用品の棚がプライベートスペースです。

リビングルーム

パブリックスペースには個人の持ち物は放置しないこと、がルール。

ダイニングテーブルで宿題をしたり、リビングで遊んだりすることはもちろんありますが、
・パブリックとして使うとき(例:食事の時間)は片づける。
・自分が部屋に戻るときには必ず持って帰る。
ことを約束にしています。
できないこともありますが、この意識があると、家族も自分のものは片づけられるようになってきました。

空間的に個室が与えられない、というご家庭もあるでしょう。

また生活空間がリビングなどに集中することもあります。

その場合はパブリックスペースの中に、小さなプライベートスペースを用意しましょう。

リビングにお子さんのおもちゃコーナーを設けているご家庭もあると思いますが、おもちゃで遊ぶ年齢でなくなったとしても、リビングの棚の一つを個人の場所に決め、リビングで使いたいものはその場所に収めるようにすると、あちこちに物が散乱しにくくなります。
そこでもポイントは、「プライベートの管理は個人がすること」。そのスペースがあふれてきたら持ち主が整理するようにします。小さなお子さんや片づけが苦手なお子さんは、一緒に分けて収める練習をしましょう。

最初はできなくても、何度も繰り返し練習するうちにその子なりの片づけルールが出来てきます。 クシャクシャでもぎゅうぎゅうでもはみ出ていなければOKです。

大切なのは家族みんなが快適に過ごすこと。

片づけが得意な人が決めたルールでは、苦手な人はうまく片づけられないかもしれません。 家族みんなで話し合い、納得できるルールを探してみてくださいね。

目指せ、ユニバーサルデザイン!みんなで片づけやすくなる収納の工夫 <家族が仲良くなる片づけ Vol.2>

片づけができると家事シェアが進む!生活力がアップする! <家族が仲良くなる片づけ Vol.3>

田中 佐江子(たなか さえこ)

「チーム家族」を育てる、こそだてオーガナイザー。大手企業関連会社を出産のため退社、10年間の専業主婦から整理収納アドバイザー、ライフオーガナイザーを取得し起業。日本ライフオーガナイザー協会認定講師。「がんばらなくてもうまくいく!」子育て・己育て、暮らしのサポーターとして、学校園PTA、公共機関、学校授業など講座実績多数。ライフオーガナイズのスキルを元に、空間の片づけだけでなく人生と暮らしの整え方を伝えている。ワークライフバランスやキャリア設計と暮らしの関係を考える企業研修なども実施。
高3女子、高1男子、中1女子の母。
ホームページ:人生を楽しむ母になろう
*La Vida Alegre*  http://saetan.com