目指せ、ユニバーサルデザイン!みんなで片づけやすくなる収納の工夫 <家族が仲良くなる片づけ Vol.2>

【コラム】暮らしをワンランクアップ

私たちは日々たくさんのモノを使って生活しています。毎日の生活を快適に過ごす上で、欠かせない「片づけ」。 家族みんなが楽に片づけられるようになると、家族が仲良く、気持ちよく過ごせる時間が増えます。

一緒に暮らす家族がそれぞれ快適に過ごせるようにするために、「ライフオーガナイズ 」という片づけのスキルをもとにした効果的な方法を、こそだてオーガナイザーの田中佐江子さんに3回にわたって教えていただくシリーズ。1回目は、家族内での片付けのルールづくりについて教えていただきました。

2回目の今回は、収納の工夫について教えていただきます。

 

目次

使うときよりも戻すときを楽にすることがポイント!

片づけとは「使ったものを元に戻す」行為だとVol.1でお伝えしましたが、使ったその手で元に戻す、ができれば、モノは散らかりませんよね。

しかし、片づけが苦手な人はこの「元にもどすが面倒!」という人が多いのです。実は片づけの仕事をしている私も、その都度元に戻す、が得意ではありません。後でやろう、とそのままになっていることもしばしば。なので、できるだけ「楽に戻せる方法」を選んで収納方法を決めています。モノを使うときは、誰でもそれが必要なので、多少取り出す工程が多くても探し出して使います。しかし、戻すときはそのモノは用済みなので、工程が多いと「面倒くさい」と感じることが多く、使いっぱなしになったり後回しになったりするのです。

もし、家族の誰かが元に戻せないものがあるとしたら、それがなぜ戻せないのかを観察してみましょう。扉を開けてさらに箱を取り出して戻すような収納だったり、小さいお子さんが開け閉めしにくい重い引き出しだったり、戻す場所がものでいっぱいだったりしないでしょうか。

たくさんの引き出し

また、片づけ上手な人は、「次に使うときに便利なように」と少々複雑だったり、手間のかかる片づけ方法を選んでいることがあります。 例えば、細かく分けて収納している、番号順に並べてある、使うときには組み立てる必要があるモノをきちんとバラバラにしないと戻せないなど、戻すのが苦手な人にはハードルが高い収納方法になっていないか、戻せない理由を聞いてみるといいでしょう。

扉を開ける、引き出しを引く、箱を開ける、などモノの出し入れに関わる行為を「アクション」といいますが、家族みんなが戻しやすい収納を選ぶのであれば、できるだけこの「アクション」を減らします。 一番は「ワンアクション」の収納です。 戻すときに考える必要があると、「面倒だ」と感じます。なので、考えなくても戻せるくらいの簡単な収納方法を選ぶと、家族が片づけられるようになります!

 

特性を知って収納を見える化!!

戻すときに考えるのが面倒、というところで工夫できることがもう一つあります。

それは「収納を見える化」をすることです。 「収納の見える化」といっても、全てオープン収納にしたり透明な収納グッズを使ったりというわけではありません。 私たちはモノを探したり戻したりするとき、もちろん頭で考えてその行動をとります。つまり脳を使っていますね。そして片づけというのは実は脳をフル回転している作業です。 ライフオーガナイズ では「利き脳」としてお伝えしていますが、脳には機能分担があり、場所によって意識や運動機能を司っています。その使い方には個人差があり、手の右利きや左利きのように使いやすい脳の部分があります。 その脳の特性を利用して、「収納の見える化」を行うと片づけはとても楽になります。

ラベリング一つをとっても、ラベルライターなどで作った文字が整然と並んでいる方が見つけやすいという場合と、文字を読むよりも色や形でラベリングしてある方がわかりやすいという場合があります。 収納ケースも、半透明で中がなんとなく見える方が使いやすい人と、中が見えると雑然として分かりづらい、という人がいます。 個人の持ち物を収納する場合は持ち主のやりやすい方法を選ぶといいでしょう。 収納グッズが整うことで、その状態を保ちたいという理由で片づけが続くこともあります。 家族それぞれに、どんな収納グッズやラベリングが見やすいか、戻しやすいかを試してみてください。

ユニバーサルデザインをヒントに!

ただ、家族みんなが使う場所では、それぞれの特性をミックスした収納がおすすめです。

イメージはユニバーサルデザインです。 駅の看板などは、文字だけでなく路線によって色がついていたり、矢印があったり、電車やトイレのピクトグラムと呼ばれるマークなど、多数の人が見つけやすい工夫がされています。 ラベリングには文字だけでなくマークを入れたり、色をつけるといいでしょう。 我が家では子ども達が小さい頃にテーマカラーを決めていました。これは今でも根付いていて、カレンダーへのメモ書きなどでも名前を書かなくても色で判断しています。

シール
収納ケースは大きすぎず、細かすぎず、がポイント。 入れるものに合わせた少しゆとりのあるサイズをおすすめします。

そして、アクションは少なく、です。

少しでも片づけの中で「考える」を減らせると、それだけ元に戻しやすくなります。 ぜひ試してみてくださいね!

片づけは何から始める?家族と片づけのルールを決めよう!<家族が仲良くなる片づけ Vol.1>

片づけができると家事シェアが進む!生活力がアップする! <家族が仲良くなる片づけ Vol.3>

田中 佐江子(たなか さえこ)

「チーム家族」を育てる、こそだてオーガナイザー。大手企業関連会社を出産のため退社、10年間の専業主婦から整理収納アドバイザー、ライフオーガナイザーを取得し起業。日本ライフオーガナイザー協会認定講師。「がんばらなくてもうまくいく!」子育て・己育て、暮らしのサポーターとして、学校園PTA、公共機関、学校授業など講座実績多数。ライフオーガナイズのスキルを元に、空間の片づけだけでなく人生と暮らしの整え方を伝えている。ワークライフバランスやキャリア設計と暮らしの関係を考える企業研修なども実施。
高3女子、高1男子、中1女子の母。
ホームページ:人生を楽しむ母になろう
*La Vida Alegre*  http://saetan.com

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