今からでも間に合う!自転車事故の様々なリスクに備える準備を!<Vol.2>

お金と保険のQ&A

このコーナーではお金にまつわる情報や保険の選び方などをご紹介しています。

今回は全国の自治体に広まりつつある「自転車保険」の加入義務化をテーマに、2回にわたり自転車保険の加入促進に関する条例自転車事故がもたらす社会問題自転車保険の加入の必要性各種保険のチェックポイントなどについてお届けします。

第2回目は「自転車保険の加入の必要性」「各種保険のチェックポイント」です。

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目次

自転車保険の加入の必要性とは?

これから小学校や中学校などに入学されるお子様や新社会人になる方も多くなりますが、進学や就職を機に新しく自転車を購入される方も増える時期でもありますよね。早くから準備をされる方も多いようで、大型自転車販売店やホームセンターなどでは自転車が品薄や品切れになることも。前回で記述したように、自転車保険の加入を義務化している自治体が増えていますので、自転車購入と併せて自転車保険を考える方も多いようです。

毎年のように新しく自転車を購入される方がいるということは、果たして、全国で自転車が年間どれくらいの台数が販売されているのでしょうか。

一般財団法人自転車産業振興協会が発表している『自転車国内販売動向調査 年間総括(2018年)』によると、2018年に全国で販売された自転車の総台数はなんと、約700万台数になるそうです。2016年や2017年も700万台以上の販売台数があるということです。すごい台数ですね!もちろん、使用できなくなった自転車と新しい自転車を交代する方もいると思います。これだけ多くの自転車を利用する方がいるにも関わらず、実際の自転車を利用する方が自転車保険などの損害賠償責任が生じた場合に補償される保険の加入状況は、警察庁の調査によると2017年度で加入率が約60%にとどまっているそうです。

自転車の車両同士の接触事故だけではなく、自転車と歩行者の接触事故も発生しています。警視庁が発表している『自転車事故分析資料(2018年中)』によると、2018年の1年間、東京都内だけでも事故件数が3万件を超えています。また、2016年度の資料では全国で年間約50万件の自転車が絡む事故が発生しています。

「万が一、自分や家族が自転車事故を起こして相手にケガをさせてしまったら、どれだけの金額を相手側に支払わないといけなくなるのか」と考えると、不安になる方も多いかもしれません。

過去の裁判事例でも、事故の相手が「意識が戻らない」「言語機能の喪失」などの後遺障害が残った場合だけではなく、相手が死亡してしまった場合でも、被害の大きさによっては数千万円~1億円近い金額の賠償金を支払わなければならないケースもあります。

また、反対に自分や家族が自転車事故の被害に遭ってしまった場合、ケガで入院や通院が必要になってしまう可能性が高くなることも考えられます。

自転車事故を起こしてしまった場合や自分が自転車事故の被害者になってしまった場合、経済的負担を減らすことも必要になります。万が一のときのリスクに備えて、自転車保険などの個人賠償責任に関する補償がある保険や、ケガで入院や通院に関する保障がある医療保険などの加入や見直しを検討してみることも必要ですね。

(引用元)
警視庁ホームページ
警察庁ホームページ
一般財団法人自転車産業振興協会

ムダな保険料を払うことがないように事前チェック!

自転車保険の加入を考えるときは、「自転車保険がどういう場合に補償がされるのか」を確認しましょう。

損害保険会社が用意している自転車保険には、自転車事故で被ったケガで入院や手術を受けたり、死亡された場合や後遺障害が残った場合などに対しての補償、相手に対してケガをさせたときなどで法律上の損害賠償責任を負った場合の損害賠償金や裁判に係る訴訟費用の補償などがあります。自転車による事故の他、自転車以外の交通事故が原因でも補償される場合があります。加入するご本人だけではなく、ご家族も補償の対象となるケースもあります。

既に自転車保険にご加入されている方も「どのような場合に補償されるのか」「誰が対象になっているのか」をきちんと把握しておくことも必要ですね。

それから、もう一つ、是非みなさまに確認していただきたいポイントとしては、自転車保険で補償される内容と、ご自身がご加入されている保険(生命保険・損害保険)の補償内容と重複していないかということです。もし補償内容が重複している場合は、重複しないようにするだけでも保険料をムダに支払うことがないですよね。

もし、「補償の内容が重複しているかがわからない!」という方は、保険の専門家に聞いてみるのも良いですね!

全国の保険クリニックでは「補償内容が重複していないか」「自分に足りていない補償は無いか」などを確認することができますよ!是非ご相談してみてくださいね。

 

※2019年3月23日に放送された『H-style Radio』で保険クリニックのコンサルタントが自転車保険の選び方について語っています。是非ご視聴くださいね!

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