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保険を学ぶQ&A
このコーナーでは、保険の選び方やお金にまつわる情報をお届けします。
さらに、「お金に関するネタ」や「季節のネタ」、「ちょっぴり気になる女子の疑問や悩み」について、全国の男女にアンケート調査を行った結果や解説もご紹介。あなたの「知りたい!」に答えます。このコーナーを読めば、お金や保険、ライフプランについて詳しくなれるはず。
赤字解消よりも、現状維持を目指したほうが現実的
家計支出を拝見しましたところ、無駄がほとんど見られない、支出を抑えた家計だと思います。
見た目の家計収支は、ひと月1万9000円の赤字になっているものの、積み立てと貯蓄は赤字から差し引けます。実質的な赤字はひと月5000円になります。
収入に児童手当を加算されていないので、児童手当は貯蓄されているのではないでしょうか。そのようなことを考えますと、現在の赤字は許容範囲と考えてもよいと思います。
現在のやりくりが厳しい理由としては、手取り月収の4分の1を家賃が占めており、車のローンとガソリン代を入れると、月収の約43%になっていること。
家計費の中でご夫婦が自由に使えるお金は、かなり少ない状態になっています。
現在の家計から5000円の赤字をどうしても消したいと考える場合、減らせる可能性があるのは、携帯電話代と、まとめて3万円になっている美容院代、生活用品、被服代を少しずつ減らしていき、5000円分の節約を考えるしかありません。
とはいえ、これ以上の節約を目指すよりも、お子さんが幼稚園に通うようになるあと2年間は、「実質の赤字が5000円から1万円程度であれば、仕方なし」と割り切ったほうが現実的だと思います。
奥様が働きだしたら、収入の3分の1を生活費に、3分の1を教育資金の貯蓄に、残る3分の1を貯蓄に回せると、家計はかなり好転します。
現在のやりくりを維持できれば、奥様が働かれたあとは、家計もずいぶん楽になるはずです。それまでの我慢だと割り切って、現状維持を目指してはいかがでしょうか。
(出典:保険クリニック「赤字続きで、ボーナス補てんでしのいでいます。家計費に改善の余地はありますか。/ファイナンシャルプランナー畠中 雅子」、FPが教える家計の学校、2017年9月掲載、https://www.hoken-clinic.com/teach_qa/detail204.html)