目次
保険を学ぶQ&A
このコーナーでは、保険の選び方やお金にまつわる情報をお届けします。
さらに、「お金に関するネタ」や「季節のネタ」、「ちょっぴり気になる女子の疑問や悩み」について、全国の男女にアンケート調査を行った結果や解説もご紹介。あなたの「知りたい!」に答えます。このコーナーを読めば、お金や保険、ライフプランについて詳しくなれるはず。
現在の我が家は、私立中学の学費や通学費用、塾代、バレエ代などで年間250万円くらいかかっていて、娘にかかる費用だけで年収の3分の1を超えています。貯蓄も底を突きそうなので、公立高校に転校させることも検討していますが、公立高校への転校は避けるべきでしょうか。
公立高校受験はお勧めできない
公立高校に転校させるか悩まれていますが、個人的な意見としては、お勧めできません。
公立高校を受験するための塾代は今よりもかかりますし、同級生がそのまま高校に行くつもりで楽しまれている中、娘さんだけ、受験するモチベーションを維持するのは大変だと思います。
辞めたくないと頑張っておられる、バレエのレッスンにも空白期間ができてしまうでしょう。
また希望する学校に合格できなくて、偏差値が下がる学校に進学せざるを得なくなったり、あるいは現在通われている学校の高等部に進むことになる可能性もあります。
公立高校に転校しても、受験をして私立大学に行くことになれば、付属の大学に推薦で進学する場合と、かかる教育費の総額に大差は出ないように思います。
付属の高校に進学すれば、年間20万円程度は就学支援金と私立学校の助成金がもらえることで、中学時代より学費の負担は楽になります。
合格の可能性が未知数な中で、今よりもコストをかけて進学させるメリットは小さいように感じられますので、内部推薦で高校に進学して、付属大学に進学するプランを考えたほうが現実的ではないでしょうか。
バレエをあきらめるか、妻の収入を増やすか、どちらかの選択を
学校にかかる費用よりも気になるのは、バレエにかかっている費用。
長く続けられていることから、「辞めるのはもったいない」という気持ちが親子ともに強いのだと思われます。
とはいえ、俯瞰して家計の改善策を考えた場合、バレエにかかる費用がなくなれば、家計の問題はかなりの部分で解決します。
今すぐバレエを辞めるのは、先生とのお付き合いやお子さんの気持ちの割り切りの問題などから難しいとしても、「辞めどき」については、早急に娘さんと話し合われたほうがよいでしょう。
その上で、バレエを続けたい気持ちが強ければ、奥様(お母様)がバレエ代をまかなえるくらいまで、収入を増やすしかないと思います。
すでに8万円の収入を得られているので、かなりの時間、働かれているはずですが、希望としては、手取りで14~15万円くらいの収入を得たいところ。
そのような収入が得られれば、今と同じ学校に通わせつつ、バレエも続けられる家計になりそうです。
現状を変えずして、すべての望みをかなえることはできませんので、「バレエを辞める」か「奥様が正社員の仕事に就く」のどちらかを選択するのか、じっくりと考えてみてください。
(出典:子どもの学費と習い事代で家計は大赤字。公立高校に転校させようか、悩み中です。/ファイナンシャルプランナー畠中 雅子」、FPが教える家計の学校、2015年10月掲載、https://www.hoken-clinic.com/teach_qa/detail122.html)