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保険を学ぶQ&A
このコーナーでは、保険の選び方やお金にまつわる情報をお届けします。
さらに、「お金に関するネタ」や「季節のネタ」、「ちょっぴり気になる女子の疑問や悩み」について、全国の男女にアンケート調査を行った結果や解説もご紹介。あなたの「知りたい!」に答えます。このコーナーを読めば、お金や保険、ライフプランについて詳しくなれるはず。
今までは私も10万円程度の収入があったので、急な出費にも対応できましたが、これからは予期せぬ支出に対応するのもままなりません。赤ちゃんができたことを後悔しないように、笑顔でわが子を迎えたいので、どのようにやりくりをしたらよいのか、アドバイスをお願いします。
住居費を下げないと、やりくりしても焼け石に水
これから新しいご家族を迎える中で、奥様の収入がゼロになられたとのこと。やりくりをする立場としては、かなりキツイことでしょう。とはいえ、しばらく働くのは難しいはずですので、ここは踏ん張って、ご主人の収入で食べていく方法を考えるしかありません。
真っ先に手を付けたいのは、ひと月7万円の家賃。
居住地がわかりませんので、場所によっては7万円以下で住まいを見つけるのは厳しいかもしれません。だとしても、今の家計の中では、家賃がご主人の収入の41%を占めています。40%を超える家賃負担に手を付けなければ、やりくりが厳しい状況から抜け出すのは不可能だと思います。
貯蓄がゼロなので、敷金や礼金を支払う民間の物件に住み替えるのは現実的ではなさそう。そこで、住居地を選ぶのは難しくなりますが、公営住宅の抽選に、できるだけ多く、応募してみてはいかがでしょうか。最近、自治体によっては、公営住宅の一覧をネットで閲覧できたり、申込書類をダウンロードできるところもあります。
収入的に申し込むことが可能なので、まずは周辺の自治体にどのような公営住宅があるのかを、検索してみてください。気になる物件が見つかったら、その物件を管轄している自治体の役所に足を運び、当選倍率なども確認しましょう。
「落選回数」が多いほど、次回の抽選が有利になるケースもありますし、住まいを必要とする理由がひっ迫しているほど、当選しやすくなります。ご主人1人のアルバイト収入でギリギリ生活が成り立っていることをアピールしつつ、できるだけ多く、抽選に応募しましょう。出産までに何とか、住居費の負担を下げられれば、今より不安を軽減した状態で、出産に臨めるのではないでしょうか。
電話はガラケーに変えても、通信費を抑えるべき
住居費を下げる努力をするのと並行して、通信費のコストを下げることも必要だと思います。
自宅にいる時間が長くなると、ついスマホなどの利用時間が長くなるかもしれませんが、0円携帯を手に入れて、できるだけ電話をしない習慣を付けるなど、出産後、奥様が働けるようになるまでは、不便でも我慢するしかないでしょう。
家賃と通信費の負担を下げられたら、次はご主人の保険を考える必要があります。本来、奥様が妊娠されて、仕事を辞めた今が、ご主人の死亡リスクが最も高いのですが、今の家計のままでは保険料のねん出が難しくなります。
(出典:「貯蓄はゼロで妊娠。赤ちゃんを迎えるための家計のやりくり法について/ファイナンシャルプランナー畠中 雅子」、FPが教える家計の学校、2014年7月掲載、https://www.hoken-clinic.com/teach_qa/detail68.html)