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保険を学ぶQ&A
このコーナーでは、保険の選び方やお金にまつわる情報をお届けします。
さらに、「お金に関するネタ」や「季節のネタ」、「ちょっぴり気になる女子の疑問や悩み」について、全国の男女にアンケート調査を行った結果や解説もご紹介。あなたの「知りたい!」に答えます。このコーナーを読めば、お金や保険、ライフプランについて詳しくなれるはず。
住宅ローンを組むと、生命保険にも加入するのが一般的です
住宅ローンの返済が始まりますと、返済が滞らないようにするために、少しでも家計費を抑えたいところですね。ご指摘のとおり、金融機関が扱っている住宅ローンのほとんどは、あらかじめ「団体信用生命保険」という保険がセットになっており、ローンを組むと同時に生命保険にも加入することになります。(35年固定金利の「フラット35」は、加入が任意です。)
住宅ローンの名義人である、ご主人様が亡くなられた場合、それ以降の住宅ローンの返済が免除されるようになっています。住宅ローンの残高と同じ金額だけ、保険金が支払われるからです。住宅ローンが完済された後、ご自宅は奥様のものとなりますので、固定資産税などの負担は残るとはいえ、遺族の居住費負担は少なくなります。
遺族の居住費の分だけ、保障を減らすことができます
ご自宅を購入するまでは、ご主人様に万が一のことがあった場合には、遺族の生活費として、月々の家賃分を見込む必要がありました。家賃分については、死亡保障を減額できる理由になりますので、保障額を減らす見直しをするとよいでしょう。保険金を減額すれば、毎月支払う保険料を減らすことができます。
ただし、住宅ローンの返済が免除されるとはいっても、死亡保障が不要になるわけではありません。残された家族の生活費やお子さんの教育費はかかるのですから、減額できるのは住居費の部分だけになります。
さらに、死亡の場合はローンの返済が免除されますが、病気で仕事ができなくなったとしても、住宅ローンの返済は続きます。最近は、特定の病気に対してもローンの返済が免除される「生前給付タイプの団体信用生命保険」もありますが、必ずしも返済免除の理由に該当するとは限りませんし、働けない状態で住宅ローンの返済が続くのは不安です。
休業の4日目からは、傷病手当金が出るとはいえ、赤字が続くことになりますので、死亡保障のほかに、医療保障もきちんと確保しておきたいものです。
新規に保険に入り直すのも、合理的な選択
死亡保障を減らす際、現在加入している保険の保障額を減額するほかに、新規で新しい保険に入る方法もあります。最近は、保険料の安い保険商品がたくさん出ていますので、今まで加入していた保険を解約して、新しい保険に入りなおすことで、トータルの保険料を安くできる可能性があります。多くの保険商品から、今のご家族にとって必要な保障をカバーし、保険料が安いものを探してみましょう。
なお、保険に入りなおす場合は、新しい保険の申し込みを承諾してもらえたのを確認してから、今までの保険を解約しましょう。健康状態によっては、保険に加入できなかったり、引受保険金額を抑えられる可能性もあるからです。
(出典:保険クリニック「住宅ローンを組んだら、生命保険は解約しても大丈夫?/ファイナンシャルプランナー村井 英一」、FPが教える家計の学校、2014年2月 掲載、https://www.hoken-clinic.com/teach_qa/detail51.html