このコーナーでは、保険の選び方やお金にまつわる情報をお届けします。
さらに、「お金に関するネタ」や「季節のネタ」、「ちょっぴり気になる女子の疑問や悩み」について、全国の男女にアンケート調査を行った結果や解説もご紹介。あなたの「知りたい!」に答えます。このコーナーを読めば、お金や保険、ライフプランについて詳しくなれるはず。
幼稚園児(年長)が1人いる30代夫婦で、妻は専業主婦をしています。自分なりにやりくりはしているつもりですが、毎月の収支は大幅に赤字。ボーナスから赤字補てんして、何とか乗り切っているような状況です。当然、貯蓄はほとんど増えていません。
だいたいの支出は下記の通りですが、我が家の場合、家計費のどこに問題があるのでしょうか。
収入 | |
---|---|
月収 | 25万円 |
ボーナス | (1回45万円)年間90万円 |
支出 | |
住宅ローン | 8万円 |
食費 | 4万円 |
水道光熱費 | 2万5000円 |
通信費(プロバイダ料含む) | 2万5000円 |
日用雑貨費 | 1万円 |
保険料 | 2万円 |
ガソリン代 | 2万円 |
子ども費(幼稚園代含む) | 4万円 |
夫こづかい | 2万円 |
その他 | 3万円 |
支出計 | 31万円 |
目次
FPからの回答
毎月の赤字が約6万円も出ています。
これでは、ボーナスのほとんどが赤字補てんに回ってしまい、月収からだけでなく、ボーナスからも貯蓄するのは難しいでしょう。
車検の年などは、貯蓄を取り崩して対応しているのではないでしょうか。
費目の中で、突出するほど使いすぎが目立つ費目はありませんが、手取り月収の3割を超える住宅ローンやひと月2万円かかっているガソリン代の負担などが、やりくりを厳しくしています。
来年、幼稚園代の負担が終わって、お子さんが小学生になれば、赤字はかなり解消されますが、3~4年すると塾通いが始まって、今と同じ状況になってしまいます。
小学校時代を待たずに、今のうちから家計を絞る訓練をされたほうがよいでしょう。
いくつかの費目で数千円ずつの節約を試みる
さて、家計改善の方法ですが、いきなり6万円の節約をしようとするのは、無理をしすぎ。
無理は長続きしませんので、まずはいくつかの費目で数千円ずつの支出減を目指しましょう。
たとえば通信費については、ひと月2万円程度まで下げたいもの。パケット通信料は仕方がないとしても、携帯電話での通話はできるだけ避けたり、特定の相手との通話は無料のプランを利用するのが、通信費を減らすコツといえます。
ガソリン代も、できれば現在のひと月2万円から、5000円くらいは減らしたいところ。セルフのガソリンスタンドを利用するのはもちろん、現金値引きカードなどを利用したり、石油会社系のクレジットカードを作って、少しでも安く給油するとともに、キャッシュバックなどの特典もうまく活用しましょう。
また「その他」の支出内容はきちんと書き出して、毎月のようにかかる支出はきちんと費目を設定したほうが、支出傾向を正確につかめます。いくつかの費目で数千円ずつの節約がうまくいくようになったら、保険料を半年払いに変更するのもおすすめです。保険料の支払いをボーナスに回すことで、毎月の赤字が減りますし、保険料の割引効果も得られます。
月々の赤字が大きいと、家計管理のモチベーションは下がってしまいます。保険料をボーナス払いに変更すれば、赤字補てんに回す金額が減り、お金の流れもよくなるはずです。
(出典:保険クリニック「毎月、家計が大赤字。やりくりに悩んでいますが、どうしたらいい?」、家計のやりくりをFPに相談、2013年10月掲載、https://www.hoken-clinic.com/teach_qa/household-budget/)