自然災害の怖さと事前準備の大切さとは?<Vol.4>

お金と保険のQ&A

このコーナーでは保険の選び方やお金にまつわる情報や、アンケート調査を行った結果や解説などをご紹介しています。
今回は立て続けに襲ってくる自然災害に対して、4回にわたり「事前準備できることはなにか」「火災保険の加入するポイント」など、保険クリニックのスタッフからのアドバイスやH-style編集部スタッフの経験談を交えてご紹介します。

第4回目は、「自然災害での被災経験談と事前準備の大切さ」です。

2019年9月の台風15号2019年10月の台風19号で実際に被災した経験を持つH-style編集部スタッフによる避難生活の様子や、避難時に役に立ったこと事前準備の大切さなどをお届けします。

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目次

自然災害の怖さと非難生活(H-style編集部スタッフ)

2019年9月、大型で非常に勢力の強い台風15号が千葉県を中心に多方面で甚大な被害をもたらしました。「地震なのでは?」と思わせるような暴風が建物を揺らし、倒木や電信柱の倒壊などによって、各地で停電や断水などの被害状況がメディアでも報道されました。千葉県在住のH-style編集部スタッフも停電と断水によってライフラインが寸断され、避難生活を強いられました。2019年9月9日早朝、2度の停電と断水が発生。しばらくして復旧するもすぐに3度目の停電と断水が発生しました。原因不明のまま数時間を過ごしましたが、部屋ではテレビを視聴することができなかったため、情報源は携帯電話に送られてくる自治体からの防災メールやTwitterなどのSNSでした。

何時間経過しても状況は変わらなかったため、他県へ移動することにしましたが、途中の国道や県道で目にしたのは自動車の進行を阻む程の大木による多くの倒木や、建物の倒壊、切れた電線の数々でした。電線には飛来物が引っ掛かり、いつ落下してもおかしくない状況でした。他県にあるH-style編集部スタッフの実家も屋根や窓ガラスなどに大きな被害を被りました。

停電初日の夜は自宅へ戻りましたが、ライフラインが寸断されたままでしたので、電気も点かず、エアコンも使用できないまま非常に寝苦しい一夜を過ごしました。

停電してから約1週間程でようやくライフラインが復旧しましたが、その間、避難先から一旦自宅へ戻り、ライフラインが復旧していないこと確認した後は、懐中電灯で部屋を照らしながら翌日必要なものを探すというような日々を過ごしました。

台風15号では、飛来物で自動車の窓ガラスが割れたり、屋根が吹き飛んでしまっている住宅なども多く目にしました。特に千葉県は農業や畜産業などを営んでいらっしゃる方も多いため、ビニールハウスの倒壊なども目立ちました。

停電や断水のために営業できないガソリンスタンドやコンビニエンスストアなども多く、停電や断水が解消された地域のガソリンスタンドは長蛇の列でした。様々なところで渋滞が発生していたため、通常であれば自動車で約5分程の距離にあるガソリンスタンドに到着するまで2時間近くの時間を要しました。

被害に遭った家屋の屋根にはブルーシートと多くの土嚢が積まれていましたが、ホームセンターではブルーシートが売り切れていたり、品薄状態になっている店舗が多かったようです。

台風15号の被害が続いている地域も多い中、2019年10月に大型の台風19号が上陸しました。この台風19号は東京都や神奈川県などの関東地方や福島県や宮城県などの東北地方にも多くの水害をもたらしました。前月の台風15号で被災した記憶も消えないまま、この台風19号の水害への恐怖感と戦うこととなりました。

今回の台風19号による豪雨によって、広範囲となる地域で河川が氾濫や越水し、それによって多くの家屋や建物が床上浸水や床下浸水の被害に遭いました。H-style編集部スタッフが住んでいる地域も利根川水系の河川が近く、雨量が多くなると共に河川の警戒レベルが上がり、自治体からの防災メールや防災速報などが頻繁に送信されてきました。

テレビや防災メールなどで台風の進路状況や様々な河川の氾濫状況を確認していましたが、夜間になり、利根川水系の河川の警戒レベルが避難が必要とされる「レベル4」まで上昇したため、隣県に住んでいる家族を避難させる必要が出てきました。いつ決壊してもおかしくない河川方面へ運転をしながら「河川の堤防が決壊して、このまま自動車ごと自分が流されてしまうかもしれない」という恐怖感に襲われていました。今でも手が震えながら自動車のハンドルを握っていたことを覚えています。

家族を避難させる前に近隣の避難所の情報を確認していましたが、既に満員とのことでした。避難所の場所と人数制限については事前に確認しておくことの必要性を感じました。

「必要な情報」をどこで得るのか、どのように活用するのか

停電した際、テレビも視聴できませんでしたので、携帯電話で自治体のホームページや電力会社のホームページで被害状況を確認しました。また、Twitterなどではユーザーの方々が実際に身近で起こっていることや困っていることをリアルタイムで発信し続けていましたので、その情報も参考にしました。

被害状況や避難所開設などの情報がメディアで取り上げられていましたが、全ての地域を報道しているわけでもありませんでした。避難生活が続く中で、友人や知人たちから「住んでいる地域は被害が無いか?」というようなメールが送られてきました。被害状況や避難生活中だということを知らせると、誰もがとても驚いていましたが、避難先として自宅を案内してくれた友人や知人も多かったことで、不安な気持ちを和らげることができました。実際に友人宅にも避難させてもらいました。

もし、台風や水害などの被害に遭った際、自治体などからの情報発信を待つだけではなく、「今、自分や家族がどういう状況になっているのか」「周辺はどのような被害状況なのか」を自ら発信することが大切です。

信憑性の問題はありますが、TwitterやInstagramなどのSNSの情報をどう活用するかによって、自分や家族だけではなく、同じ地域の方々や他の地域に住んでいる方々の役に立つことができるのではないでしょうか。

防災グッズにプラスして準備しておくべきものとは?

H-style編集部スタッフが自然災害に備えて、ホームセンターなどで販売されている防災グッズにプラスして事前に準備したら良いのでは?と思った情報をご紹介します。

【事前に準備しておくもの】

  1. 懐中電灯(部屋数分)
  2. 携帯電話の充電器 2~3個(ソーラータイプ、乾電池タイプなど)と緊急用ラジオ
  3. 常温の水(2ℓペットボトル)や500mlの常温飲料
  4. 大きめの保冷剤(冷凍庫に保管)、クーラーボックス
  5. 折り畳み式キャリーカート
  6. ボディーシートや洗顔シート
  7. 着替え用ポンチョ
  8. 簡易シャワー(ポンプ式や車のシガーソケットを利用する電動シャワーなど)とポリタンク

懐中電灯を部屋の天井に向けると間接照明の役割をします。電球のワット数などによりますが、何がどこにあるかを確認することができます。

携帯電話の充電器は異なる種類のものを用意しておくと良いと思います。また、懐中電灯や充電器などの機能も備えた緊急用ラジオも通販や量販店などで販売されていますので、チェックしてみてくださいね。

常温の水は断水のときに役に立ちます。特に、消費期限が切れてしまったものがあれば、緊急時にトイレなどで使用できますので、破棄せずに保管しておきましょう。

大きめの保冷剤を冷凍庫に入れておいたのですが、停電して3日目、自宅へ戻った際に冷凍庫の中を確認したところ、「ひんやり」した感覚が残っていました。クーラーボックスに冷凍食品と保冷剤を一緒に入れておくと、冷凍食品が自然解凍と同じ状態になるため、冷凍食品を破棄せずに利用することも可能です。

折り畳みのキャリーカートは重量のある荷物(灯油や水など)を運ぶ際に便利です。断水した際、避難所などの給水車が来てくれる場所が自宅から遠い場合などに役立ちます。

今回の台風15号では暑さも感じていましたので、入浴できない時にボディーシートや洗顔シートはとても便利でした。ボディーシートについては大判の無香料タイプを多めに用意しておくと良いでしょう。

着替え用ポンチョを用意しておくと、避難所などの場所で人目を気にすることなく着替えができます。

簡易シャワーは自動車のシガーポケットを利用して使用できるタイプや充電式タイプ、ポンプ式タイプなどがあります。サーフィンやボディボードなどのマリンスポーツをする際に使用していましたが、緊急時にもこの簡易シャワーが役に立つことがわかりましたので、みなさまには事前に準備しておくものの一つに加えていただきたいと思いました。ポリタンクは安価でホームセンターなどで販売されていますので、ご家族分の用意をしておくと良いでしょう。

いつ起こるかわからない台風や水害などの自然災害に備えておくことの重要さは、どこに住んでいるかということは全く関係ないと思います。「自分や大切な人たちのために」必要なものを準備しておく大切さについて、是非ご家族で話し合う機会をつくってみてくださいね。

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