仕事も家庭も自分の時間も。両立のヒントは、自分のエネルギー量を意識すること<キャリアコンサルタントがアドバイス! 両立のヒントVol.1>

【コラム】暮らしをワンランクアップ

「仕事も家庭も自分の時間も、すべてを充実させたい!」というのは欲張りでしょうか? 今や、働くママも決して珍しいことではありません。でも、仕事も100%、家庭も100%と思ってしまうと、どこかで無理が生じてしまいます。どうすれば、両立がうまくいくのかを、キャリアコンサルタントの山田真紀子さんに伺い、4回に渡ってご紹介していきます。

もう両立で悩まない!それぞれを楽しむためにエネルギーを使おう!

人生において多様な選択肢がある昨今、仕事、育児、家事、看護、介護、地域活動、学業、趣味などの「両立」の悩みを抱えている方はたくさんいます。しかし本来は、「両立」は2つ以上のことを同時に行い、それぞれの楽しみを味わえる選択でもあるのです。
もし、今、「両立」という道を歩みながら、悩み、苦しんでいるとしたら、頭の上を飛ぶ鳥の目を借りて、自分がいる場所を大空から眺めてみましょう。

広い世界には、その日1日を生き延びるために必死に働いている人がいます。働きたくても、それを病床で夢見ることしかできない人もいます。生まれる前から人生選ぶ自由を与えられない人も、学びたくても、その機会に恵まれない人もいます。どんなに望んでも子が授からない人もいれば、親孝行をしたくとも手を合わせることしかできない人もいます。

今、「両立」の道を歩んでいるということは、少なくとも2つ以上を手に入れることができた人生の中にいる、ということです。
それは、視点を変えれば豊かで幸福な場所にいるということでもあります。
今、目の前にあるものは奇跡的にラッキーなめぐりあわせでできているものだとしたら、せっかく手に入れた「両立」という道を、楽しく、満喫してみませんか?

「全種類てんこ盛り」で欲張りすぎず、100%のエネルギーをどう使うかを考える

「両立」に意気込むとついつい陥ってしまうのが「全種てんこ盛り」。ブュッフェであれもこれもとお皿いっぱい盛ってしまい、お腹いっぱいで食べきれなくなるのと同じ現象です。お腹にもキャパシティがあるように、両立に注ぐエネルギー量も無限ではありません。仕事も100%、育児も100%、家事も100%という風に、すべてに100%ずつエネルギーを注ぐことはできないのです。

そこで、無理しててんこ盛りにせず、「全種美味しいところだけ盛り」をおすすめします。
では、100%のエネルギーを両立したいことに割り振ってみましょう。小さいお子さんがいて仕事もしているのであれば、育児40%、仕事40%、家事20%、くらいでしょうか。子どもが成長するにつれその比率は変化していくでしょうし、そこに介護や学業などが加わることもあるかもしれません。大切なのはエネルギーの総量は100%だということです。100%を割り振ってみると、1つ1つにはそれほどエネルギーを注ぐことができないことに気づくでしょう。

独身時代に仕事に80%の力を注いでいた方は、その半分の40%しかできなくなるということです。仕事の量や質にも変化があって当然です。家事が好きで料理や掃除にしっかりとエネルギーを注いでいた方は、20%では満足できないかもしれません。
だからこそ、自分の中で絶対に譲れない大事なことはどこなのか、の取捨選択をしましょう。

あれもこれもで時間が足りないというときはどうする?

「やらなければならない」と思い込み、あれこれやろうとした結果、時間が足りず本当に大事なこともできなくなっていませんか? 大事なことでもないのに力を注いでイライラしていることがあれば、思い切って捨ててしまうか、捨てることに抵抗がある場合は、「一時的に横に置いておく(後で戻す)」ことにしておきましょう。

もう大事なことしか残ってない、という場合はもっと効率の良い方法で同じ結果を得ることができないか考えてみましょう。例えば家事であれば、お掃除ロボットや食洗機などの家電を導入することや洗濯物をたたむのをやめてハンガー収納に変えるなども効率UPにつながります。

自分が大事にしたいことを美味しく味わうことができていれば、「両立」ができていると実感できるようになります。自分のエネルギー量を意識して取捨選択をし、「全種てんこ盛り」ではなく、「全種美味しいところだけ盛り」を追求していきましょう。


山田真紀子

IT系企業の会社員、キャリアコンサルタント。
IT系企業の会社員、キャリアコンサルタント。会社員として人事(教育・採用・労務・ダイバーシティ推進)業務に約12年従事、社内の女性活躍推進プロジェクトへの参加を機に、ライフワークとして社内外で女性のキャリアの充実や働くママのワーク&ライフの充実を支援する活動をしている。配偶者の転勤に伴い2012年より札幌市在住。プライベートでは7歳と5歳の2児のママ、趣味は朗読とコーラス。
http://mamaganbatte.com/