子どもの成長に合わせた、心に寄り添うリビング作りを<インテリアコーディネーターに聞く!心が喜ぶインテリア術 Vol.1>

【コラム】暮らしをワンランクアップ

部屋のイメージを決めてしまうインテリア。おしゃれな部屋で暮らしたいけれど、実用的で家族みんなが過ごしやすい空間でもあってほしい!そんな方も多いのではないでしょうか。このコラムではインテリアコーディネーター小島真子さんによるインテリアの選び方や配置のコツをご紹介。今回のテーマは、子どものライフステージで変化するリビングの作り方です。

 

子どものライフステージで変化するリビングの作り方

理想のリビングスペースは、どんなイメージでしょうか?
そこにはどんな家具が置いてありますか?
そこには誰がいますか?
そこで何を楽しんでいますか?

リビングスペースというと、大きなソファでテレビを見ながら家族でゆっくり過ごしていたり、団らんする温かいイメージが思い浮かぶ方も多いはず。
居住空間は、環境やそこに住む人のそれぞれのライフステージに応じて変化します。
リビングスペースは特に子どもが交わると、《リビング=団らん》の場所が、

  • リビングは遊ぶところ
  • リビングは着替えるところ
  • リビングは勉強をするところ
  • リビングは寝るところ

というように、《リビング=団らん》以外のさまざまな用途が増えてきます。そして、それは子どものライフステージ(幼児期・学童期・思春期)が深く関わってくるため、空間の在り方を変える必要があります。
今回は各ライフステージ別に、子どもの成長に合わせたリビングコーディネートの作り方をご紹介いたします。

幼児期(1~5歳)

色彩感覚が育っていく就学前の幼少期までは、無彩色だけでまとめたインテリアは避け、はっきりとした色味をプラスしたコーディネートにしましょう。色を身近に感じることにより、表現力や感受性を養うことにもつながります。
はっきりとした色味が苦手な方は全体のカラーの分量の中でもアクセントカラー(緑や黄色、水色など)を少ない比率でポイントとして加えると、ベースイメージを大きく崩さずに取り入れることができます。

木製品や自然素材のファブリックの感触など、直接触れて感じることのできるような素材感にこだわることも大切です

全体のコーディネートとして色や素材感を取り入れやすいのは、木質のシェルフやテーブル、綿のラグ、フロアクッション、カーテンなど。子どものおもちゃは木を使った積み木やモコモコした肌触りの良いぬいぐるみなどがおすすめです。

また、お母さんの気配が感じられることで安心して楽しく遊んでいられる幼児期、特に3歳くらいまでは、リビングスペースの一角に子どもが遊べる『キッズスペース』を作っておいてあげましょう。必要な時にリビングテーブルを使用できるように折り畳みタイプなどにするとスペースが作りやすいですよ。

しかし、リビングにキッズスペースを作ってしまうとリビング全体がごちゃごちゃした雰囲気になってしまうのでは、と敬遠してしまう方もしばしば。

その解決法としては

  • 色のばらつきを抑えるためにバスケットを利用する。
  • キッズスペースもリビングの色と合わせてみる。
  • 家具の配置を出来るだけ壁沿いに配置して、視界がスッキリさせる。

これだけでも印象がすっきりと変わりますよ。

幼児期に特に注意しなくてはならないのは、子どもたちは好奇心から目についた小物にもお構いなく手を伸ばしてしまうということ。収納家具は、オープンタイプより扉付のタイプの物にするなど策を立てましょう。
ただし、片づけを教え始める際は、子ども用のおもちゃなどはオープンタイプのラックを使ったり、バスケットや色分けしたボックスを使ったりすることをおすすめしています。

学童期(6歳~12歳)

子どもの成長に伴い、自立性を促す部屋づくりが必要となってきます。
特に片付けは子どもの自立性を確立してくれるもの。幼少期の『片づけを促す』ということから、学童期は『自分で片付けができる』ようにそのスペースを用意してあげると良いでしょう。例えば、本棚の設置をしたり、その中で空きスペースを確保して置いたり、自分で片付けがしやすくなるような工夫を加えてみましょう。

また幼少期とは違う必要な家具や各々のサイズに着目し、リビングスペースをコーディネートしなおすことも必要です。学習机を考え始める方も多いかと思います。もちろん、大きめなリビングテーブルやダイニングテーブルで一緒に勉強をしても良いでしょう。リビングのキッズスペースの部分にそのまま学習机を設置する場合は、高さや幅のサイズを抑えた全体的にコンパクトなタイプ、シンプルな作りのものを端側に寄せて設置すると良いと思います。

思春期(13~18歳)

お子様が中・高校生と思春期に入るにつれてよく問題となるのは「子どもが部屋にこもり過ぎになってしまう」こと。それを軽減するためには、リビングは家族の共有スペースとしての部屋作りの工夫が必要となってきます。

リビングルームではL型ソファやパーソナルチェア・オットマン(椅子やソファーの前に置いて使う足乗せ用ソファー)を使って、テレビを囲んでみんなで団らんが出来るようなレイアウトにしましょう。そして、各自の座る場所を作ります。リビングには、できるだけ座り心地の良い椅子を選ぶのがおすすめです。
照明の色を工夫するのも心地良い雰囲気を作るひとつのアイデアになります。
映画好きな家族であれば、リビングとシアタールームを兼用としたコーディネートも面白そうですね。

家族が一緒に過ごせる時間を確保して会話を増やすために、携帯の充電器はリビングにしか設置しないなど戦略も必要。私の思春期時は、父親がリビングでの共有時間を確保するために、自分の部屋にテレビの設置をしてくれませんでした。テレビが見たかったら、家族と一緒にリビングで。なんのテレビ番組をみるかで喧嘩になることもしばしばありました(笑)が、共有時間を増やすための父親の策だったそうです。

年齢によって、求めるものも変わってきます。
ぜひ、子どもの成長に合わせながらインテリアコーディネートを楽しんでみてくださいね。

次のコラムでは実際の写真を交えながら、おすすめ家具のご紹介もいたします。
ぜひそちらもご覧くだい。


小島 真子

株式会社 Laughstyle 代表
インテリアコーディネート事務所の株式会社Laughstyle代表を務める。法人代表としてサロン、オフィス、社員寮、ホテルなどのインテリアコーディネートを中心にイベント用のスタイリングも行っている。個人でも新築・リフォーム・引越し時のインテリアコーディネートやインテリアアイテムのレイアウト相談を行う。また、インテリア関連のセミナー講師や、執筆活動、コンサルティング、ディレクション、またメディア協力でも活動中。現在キャンピングカーのインテリアデザインも行っており、オリジナルデザインとして販売中。
https://www.laugh-style.jp/