離乳食のための食材選びのポイント <無理をしない!親子で美味しく楽しめる離乳食のすすめ Vol.3>

【コラム】暮らしをワンランクアップ

総じて、多くのママさんたちが苦慮しがちな離乳食。でも、管理栄養士の亀崎智子さんは「離乳食とは『親子で美味しく楽しむ』もの」だと語ります。

美味しく楽しむためにはどうすれば良いのか?という疑問について、様々な切り口から亀崎さんにお話しいただくシリーズ。第1回目は「離乳食ってそもそもどんなもの?」というテーマで、第2回目は「大人と一緒に楽しむ離乳食」というテーマでお話しいただきました。この2回のお話から見えてくるのは、大人の食事を整えると取り分けで離乳食ができるようになり、家族全員で美味しいごはんを食べながら元気な体を作れるよということ。きっと、今まで持っていた離乳食のイメージは崩れて、ちょっとは肩の荷がおりた人も多いのではないでしょうか。

離乳食

最終回となる3回目の今回は、具体的にどんなメニューを取り入れると料理が苦手なママでもストレスフリーで行えるのかをご紹介いただきます。今回ご紹介いただくものを一気に取り入れることは難しいかもしれません。しかし、1つからでもよいので、まずはできることから取り入れてみてください。そして、離乳食で避けたい食材を大人の食事からも可能な限りさよならすると、家族全員で同じ釜の飯を食べることができる近道にもなるはずです。

 

新型コロナで入院
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離乳食に使用したい食材を選ぶポイント

1. 質の良い本物を選ぶ

すべての食材を質の良いものに変えることは現実的に難しいというご家庭も多いでしょう。しかし、味付けに使用する基本の調味料であれば、家計にもあまり負担は大きくなく質の良いものを選ぶことができるのではないでしょうか。

シンプルな原材料で昔ながらの製法で作られた調味料は探せば、意外といつも利用しているスーパーでも手にすることができやすくなっています。また、お家の食卓によく並ぶ食材の中のまずは1つからでも良いので、今の使用しているものよりも、ちょっと質の良いものに変えてみるそんなことから始めてみるのもおすすめです。

2. 新鮮な食材を選ぼう

新鮮なものはやはりエネルギーに溢れています。その意味では、お野菜や果物に関しては旬なものや住んでいる土地のものが手に入るのであれば、それを選ぶことをおすすめします。

また、手にすることが多い家庭も多い加工食品なども消費期限や賞味期限ギリギリのものよりも新しいものを選ぶ方がよいでしょう。

3. 発酵食品を取り入れよう

免疫の要ともいわれる腸内環境。大人はもちろんですが、赤ちゃんの頃から整えてあげることがとても大切です。その上で、発酵食品は欠かすことができないもののひとつです。1日1回なにかしらの発酵食品は摂り入れてあげたいところです。

加えて、自分に合う菌を摂り入れるという視点でみると同じ発酵食品でも種類の違う発酵食品をローテーションで摂り入れるのもおすすめですよ。

離乳食には避けたい食材

もうひとつのポイントとしては、体にとって負担がかかってしまいそうな食材を避けることです。これを大人の食事において、実行することで取り分けの離乳食をより簡単にスムーズに行うことができるようになるのです。

今の時代食べることに苦労することはないですが、添加物が使用されているものが周りに溢れてしまっています。そのため、意識しなければ、どんどん体の中に入ってきてしまいます。特に、腸がまだまだ未熟な赤ちゃんには、このようなものをできるだけ避けてあげることが必要になるのです。代表的なものには下記のものがあります。

加工食品(特に、リン酸塩が多く含まれているハムや練り物などが使用されているものは避けたいところ)や白砂糖、人工甘味料、インスタント食品、ジャンクフード、精製塩、古い油、長期間冷凍していた食材、香りが強い食材などは、避けてあげることが好ましいです。

みんなで楽しめる重ね煮

料理が苦手なママでも、取り分け離乳食でおすすめなのが、重ね煮です。

野菜不足を補えるとともに、調味料は塩だけで、野菜のうま味を引き出してくれる調理方法です。加えて、重ね煮を使用することでさまざまなバリエーションのメニューを手軽に作ることができます。そのため、赤ちゃんと大人の両方の料理を一緒に作ることができる最強の方法でもあるので、ぜひとも、毎日の食事の中に取り入れてもらいたいです。

作った重ね煮は冷蔵で5日間保存できるし、5分でお味噌汁などを料理することもできます。その時に使用する分だけ使用することができるので、離乳食中のママにはもってこいなのです。

基本の重ね煮

・人参1本
・玉ねぎ1玉
・きのこ(お好きなきのこで大丈夫)100g
・自然塩3つまみ

①きのこは石づきを落としてバラバラにほぐしたり、薄くスライスする。
②人参と玉ねぎは千切りする。
③鍋底に塩をふたつまみ全体にふりかける。
④下からきのこ→玉ねぎ→人参の順に重ねていく。
⑤1番上にひとつまみ全体にふりかける。
⑥フタをして弱火にかける。(焦げつくのが気になる場合には、大さじ1~2の水をさし水する。)
⑦約20分火にかけて、素材の香りがあがってきたら、火を止めて約5分蒸らす。
⑧冷めたら冷蔵庫で保管する。

以上、3回に渡って「親子で美味しく楽しめる離乳食のすすめ」について、離乳食の位置づけから取り入れ方、具体的なメニューまで管理栄養士の亀崎さんに教えていただきました。構えてしまいがちな離乳食も、「親子で美味しく楽しめるメニュー」を基準に考えれば気持ちは楽になり、家族全員が美味しく健康になれるのです。離乳食時期の乳児がいないご家庭でも取り入れられるポイントも、たくさんありますね。

亀崎 智子
亀崎 智子

管理栄養士・マスターファスティングコンシェルジュ「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室(福岡市)を主宰。乾物だけで作る無添加のふりかけを、月に1回販売。コンビニなどの商品開発業務に従事した経験から、食の大切さに気づく。現在は5歳双子の男の子を育てながら、ストレスフリーにゆるいナチュラル生活の実践の仕方をお伝えしています。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などカラダの喜ぶ食の簡単な取り入れ方についての発信もしています。

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