育児休暇から復帰する極意。復帰前に知っておくべきこととは?<育児休暇からの復帰に備えて vol.1>

【コラム】暮らしをワンランクアップ

もうすぐ新年度。育児休暇からの復帰を控え、いざ復帰してしまったらどのような生活になるのか、親子ともにドキドキする時期です。予期せぬことは起きるものですが、少しでも予想することができれば、心の準備を整えられます。

今回から3回にわたって、「育児休暇からの復帰」をテーマに、ジョブ・クラフティングコンサルタントの石田映子さんにお話しいただきます。

第1回目は「育児休暇から復帰する極意」ということで、復帰前に知っておくべき「復帰直後のギモン」についてお話しいただきます。

 

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「慣らし保育」について

預けはじめの4月には、保育園によっては「慣らし保育」期間が設けられていることがあります。子どもが保育園に慣れるための時間です。期間は、ゴールデンウィークまでのことが多いようです。この期間中は、「12時頃、お迎えに来てください」と言われることがあります。子どもの様子によって、同じ年齢であっても、午前中のお迎えの子、午後のお迎えの子、とお迎え時間がばらばらになることもあります。職場には、こういった事情を知らない人もいますから、退勤時刻について相談してみましょう。

また、復帰直後なのに午前中で退勤することは難しいときは、どのようにお迎え対応をしていくか、家族や、祖父母など送迎のサポートしてくれる人たちと、相談しておくことも大切です。ファミリーサポートや、シッターさんなど、頼れる先を複数見つけられると、安心できます。

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授乳期間中ならどうするの?

子どもが0歳で、母乳育児をしていてまだ卒乳していないなら、保育園に預けている時間は授乳できないことになります。
離乳食の進み具合や発育を見て、助産師さんや保育園と相談し、子どもに卒乳を促せたら一番楽ですが、そう簡単にはいきません。

卒乳がまだ時期尚早なら、搾乳した母乳を冷凍して、保育園に預けたり、保育園では粉ミルクを与えてもらい、帰宅したら母乳に切り替えるなど様々な対応が必要になってきます。

お乳が張って、乳腺炎になってしまっては、元も子もありませんから、職場で搾乳することも考えておくといいと思います。

もし、今まで一度も搾乳をしたことがなければ、練習しておくことをお勧めします。便利な搾乳機もあるので、どのような方法が一番負担が少ないか、試しておくといいでしょう。

とはいえ、職場で搾乳なんてどうやって……?と思うかもしれません。わざわざそのための場所が用意されている職場はないでしょうから、自分で探すか、育児休暇復帰経験のある先輩に聞けるといいですね。こういう相談は、女性社員のほうがしやすいでしょうから、部署が違っても、育児経験のある人を紹介してもらうなどして、話せる相手と知り合っておくことも、大切です。

 

子どもの体調不良で、仕事を休む頻度って?

もう一つ、子どもの体調不良でどのくらい仕事を休むことになるのか?というのも、気になるところだと思います。

次第に免疫もつき、丈夫になっていきますが、預けはじめからの半年間は、特に保育園の洗礼(子ども同士の接触が濃厚な環境での病気への感染)を受けやすい期間です。37.5度以上の熱が出ると、「お迎えに来てください」という電話がかかってきて、仕事を切り上げてお迎えに行くか、誰かにお迎えを頼むかなどの対応が求められます。熱がなくても、嘔吐、下痢などの場合にも、保育園から連絡が入ります。

気になる頻度ですが、「1週間のうち1日は、お迎えの電話がかかってくる」くらいの心づもりをしておきましょう。熱が出やすい子、咳が出やすい子、など、症状は子どもによっても異なりますが、共に働く職場の同僚に、8月くらいまでの間、1週間に1日くらいは、子どもの体調不良で早く帰る、あるいは休む可能性があることを、あらかじめ知らせておくと、仕事の計画も立てやすくなります。

これくらいの熱で電話がかかってくるなんて……とか、今大事な時期なのに……等、仕事の事情はいろいろあるでしょう。だから、パートナーや、サポートしてくれる人たちと、子どもの急な体調不良に備えて、病児保育の利用も含め、誰がどのように対応するかを相談しておきましょう。

病児保育は、居住地域にもよりますが、まだまだ、受け入れてくれる施設があまり多くありません。
子どもが体調不良になったその日の朝、小児科受診後にしか予約できないところもあります。
シッターさんも、病児OKの条件で探すと、なかなか見つかりません。

働くママとしては焦りますが、当日の朝、慌てないためにも、子どもが元気な時に、どのようなサポートが受けられそうか調べたり、連絡を取って話を聞いておくといいでしょう。

子どもを育てながら働くことは、自己管理能力を必ず向上させてくれます。

時間のやりくり、効率よい進め方や順番、事前準備、心の在り方など、自然と身についてくることが多いです。

大変なことも、子どもの笑顔で癒され、乗り越えることだってできます。

自分に余裕がなくなって、イライラすることがあっても、それは「ちょっと休もう」というバロメーター。そんな時は、サボれることはサボって、深く呼吸して、リラックスしながら、周りの人達と協力していけたらいいですね。

 


石田 映子

20年間、大手IT企業にて数少ない女性のシステムエンジニアとして勤務した後、ベンチャー企業にて従業員が業務に没頭できる環境づくりをコミュニケーション面からサポート。出産、子どもの不登校を機に、自らの働き方を見直しながら、現在は男性中心社会で働く女性のキャリア支援や、仕事に対する意欲を高める活動を行っている。7歳の娘、夫との3人家族。
http://job-crafting.jp/