2時間の成功体験で、自己肯定感を育む! <子どもと料理 Vol.2>

【コラム】暮らしをワンランクアップ

子どもの自己肯定感を伸ばす。最近よく聞くフレーズではあるけれど、どうやればいいの???と、その具体的な方法が分からず……という場合も少なくないかもしれませんね。実は、とても身近なところから、そのスモールステップを始めることができるのです。このコラムでは、女性活躍のための組織作りプロデューサーでいらっしゃる早川亜希子さんに、日常的に実践できる子どもの自己肯定感を育む関わりについてアドバイスいただきます。

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実はすごい! 料理の力

「料理体験から、一生涯役に立つ逆算思考が養える」。
「子どもとのパン作りやお料理作り」を通して、「小さな成功体験の積み重ねが、大きな自己肯定感を育む」ことを紹介した第1回目のコラムに続き、第2回目となる今回は「料理体験から、一生涯役に立つ逆算思考が養える」というテーマでお話ししましょう。

早速ですが……
こんなことを思っているママやパパには、特におすすめ!
すぐに子どもたちとお料理をしてみましょう。

★子どもには幸せになってほしいと思っている

★もっと子どものやる気を引き出したい!

★子どもと一緒に料理をするとつい怒ってしまう

★子どもが飽きっぽい

★忙しくって子どもとのコミュニュケーションが取れない

 

実はすごいのです!!  料理の力。

例えば、カレーを作ろう!!となったとき、まず、頭の中にはカレーライスが浮かびます。

カレーというイメージができたら、
誰が食べるために作る?
何カレーにする?
肉?魚?魚介?野菜?
肉なら牛肉?鶏肉??豚肉??
市販のルーをつかったカレーにする?
それとも、スパイスを使ったカレーにする?
カレーは甘口?辛口?中辛?
ご飯にする?それともナンにする?

大枠を決めて、そこから

野菜の切り方も、ゴツゴツ野菜のカレーにするなら大きめ野菜に切るし、子どもたちの食べやすいものにするなら小さめに切ったりと、野菜の切り方を決めていく。

そして、もし、一緒に作る人がいれば、
あなたはにんじんをお願いね♬
私は玉ねぎを切るね♬
私は炒めるわ〜♬
とそれぞれの役割が決まり、さらに、どの具材から炒めていこうか?と炒める順番が決まっていきます。

自分たちのカレーができた!!!
そのカレーを大好きなパパやママが食べて喜んでくれた!

これが1番の成功体験につながります。

つまり、

カレーライスひとつを作る過程の中にたくさんの要素が組み込まれていて、全ての思考の基準は
“逆算思考”=“ゴールから考える”
この逆算思考が養えるのが料理なんです!!!

しかも、たった2時間で成果の出る(もっと早くても身につく)。
しかも!しかも!毎日でもできてしまう。

そして、お母さんでも日々の生活の中に取り入れながら、お子さんの逆算思考を身につけてあげられるのが、お料理なのです。

最高の“脳トレ”だなと日々思っております。

子どもと一緒に料理をする3つのポイント

では、どうやってお料理をしたらいいの?と思いますよね。

子どもと一緒に料理をする3つのポイントを、お伝えさせていただきますね!!

<1つ目>
子どもの年齢にあった包丁を用意してあげましょう!

2歳から3歳までは初級用
4歳から5歳までは中級用
6歳以降は使用頻度によって上級用
を用意してあげると、お魚も捌けるようになります!

<2つ目>
お母さんが大声を出さない。

包丁を使うので心配なのはわかります。包丁は切れるものだということ、使い方をしっかり伝えて見守ってあげてくださいね。お母さんの声に驚いて手を切ってしまう子もいます。
「あれ?包丁の使い方はそうだったかな?」となるべく優しく声をかけてあげてくださいね♪

<3つ目>
子どもの年齢にあった料理を作ってもらいましょう!

力の弱い2、3、4歳は、硬いニンジンやかぼちゃは切れません。ですが、最初に少し茹でるなど下処理をしてあげると、切りやすくなります。混ぜる、盛り付けるなどのお手伝いや、ハサミやピーラーなどを使っても良いですね!

子ども達のできた!の小さな成功体験のために少しだけ事前に準備してあげると良いですね♪

2時間の成功体験がもたらす大きな効果

実は、料理を作るという作業の中には、ものを作り上げる行為の中で、小さな達成感や自信を積み重ねながら、食の知識・技術の習得はもちろん、協力し合うこと、約束を守ること、命の大切さを知り、感謝の気持ちを持つことなど、人が社会の中で生きていく上で大切なチカラを得ることができます。

また、2時間という短い時間の中でたくさんの小さな成功体験をすることで、子ども自身の一生涯必要な自己肯定感が養われます。

自己肯定感が育まれると

・自分を大切にできる
・自信ややる気が出る
・自分で考えて選択することができる
・自分の意見が言える
・自分の可能性を信じて努力ができる
・失敗しても反省し、また進むことができる
・自分を大切に思える
・相手を大切に思える
・人間関係が豊かになる

こんなふうに変わります。

特別なことをしなくても、日々の料理の中でママができたことをたくさんほめて、やる気UPの魔法の言葉のシャワーをたくさん浴びさせてあげたら子どもたちはすぐに変わっていきます。
ぜひ、お試しくださいね♪

早川亜希子
女性活躍のための組織作りプロデューサー。(株)TryMam  代表取締役社長。NPO法人 マンマメルカート 代表理事。
山梨県出身・山梨在住。大学生男女の双子と中3の女子、夫の5人家族。目指すはいつも笑顔の“肝っ玉母ちゃん’”。現在はNPO法人と株式会社の運営を行う。
マネジメントやマーケティングで起こるヒトの課題をAIと統計学を活用し、自社導入後の売上げ4倍アップ!この経験を活かし他企業様における人の課題解決にも取り組む。特に、女性を活躍させる組織づくりや女性チーム編成が得意。
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