仕事も健康も「ホンモノ」を、欲張りにゲットしたい! /武中桂さん(フリーランスのライター・エディター)

軽トラの荷台にいる武中桂 輝く人の生き方とは?

兵庫県にお住まいで、学生時代からずっと「人に話を聞いて書き起こす」という作業を続けてこられた武中 桂さん。
8歳の男の子のお母さんでもある彼女が毎日、イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。今夢中になっていること、おすすめのストレス解消法、健康のために意識していることなどを伺いました。

武中 桂(たけなか かつら)さん
兵庫県在住。フリーランスのライター・エディター。長男8歳。

 

学生時代から継続「人から話を聞いて書き起こす」という作業

今はフリーランスとして書くことや文章を編集するお仕事に携わらせていただいていますが、私が学生時代からずっと継続してきたのは「人に話を聞いて書き起こす」という作業です。

研究機関に所属していた時期もあったり、今も「調査研究」という形でのかかわりもありますが、「論文」「論考」にこだわらない、「書くという手法での発信」を目指しています。

私が面白さに気づき、大切にしてきた「語り」。部外者である私がどんなに考えを巡らせて書いても、「当事者の語り」にはかないません。語りの一字一句を書き起こし、読みやすい形にまとめたものを「聞き書き」と言うのですが、「研究者」「博士」の立場も備えていることを他者との違いであり強みであると捉え、俗に言う「取材ライター」とも異なるポジションを確立していきたいと思っています。

 

現場で必要な臨機応変なコミュニケーション能力が武器です!

仕事に関して言うと、「おしゃべりしているとき」がとても楽しいです。

友人や同世代の人たちと話すが楽しいのは当たり前ですが、「仕事」という点にフォーカスすると、世代の違う人、違う地域で暮らしている人、全く異なる分野の仕事を持つ人などとの「おしゃべり」は、新しい気づきの連続です。いろいろなことを教えていただける嬉しさに夢中になりすぎて、つい時間を忘れてしまいます。
例えばご縁のある農村で、一緒に農作業しながら地域のみなさんとおしゃべりすることなどは、やりたいと思っても誰でもができるわけではない「プライスレスな時間だな」といつも思います。

ただし、「仕事」としてやるわけなので無心に話していればいいわけではなく、時間も限られているので密かに計算しています(笑)。計算が上手くいき「いい話が聞けた」という日もあれば、相手のペースに完全に飲まれてしまい「聞きたい部分を聞けなかった…」という日もあります。

インタビューという手法を「好きだ、得意だ!」と自負するようになったきっかけは、院生時代のフィールドワークですね。右往左往しながらも「調査」に出るしかない、切羽詰まった状況だったので事前に質問項目を用意していた頃もありましたが、それが全く役に立たないことも多々。現場で必要なのは、臨機応変なコミュニケーション能力だ、という結論に至りました。そして調査を通してセルフトレーニングをしているうちに、だんだんインタビューという手法に魅せられてしまったのです。

でも「インタビュー」というと、どうしても相手が構えてしまいます。構えられてしまっては、相手の心の声を聞き出すことはできないな、と思っているので、調査や取材が目的の場合でも、相手に依頼するときは「一緒にお茶を飲みながらお話でも…」「お手伝いするので、作業しながらお話ししましょう」などと口説いています(笑)。だからこそ、その場で生まれる「おしゃべり」がとても楽しいし、「生の声」を残す作業にもいつもワクワクするのでしょうね。

プライベートでは、友人たちとランチしながらのおしゃべりももちろん楽しく、リフレッシュもできる時間です!
たわいもないことを話しながら美味しいものを共有できる友人たちの存在は、心の拠り所です。

武中桂さん

 

ストレス発散は息子と一緒にライブ参戦!

ジャニーズ事務所所属の日本のアイドルグループ Kis-My-Ft2のライブに行くこともストレス発散になり、私のリフレッシュ方法です。

今や一緒に行く息子の方がKis-My-Ft2に詳しく私がお付き合いしているような形ですが、遡れば私自身が長年SMAPを追いかけていたこと、常に息子もその道連れだったことに発端があるのかもしれません(笑)。

息子とのライブ参戦は争奪戦のチケットを勝ち取らなければ叶いませんが、粛々とファンクラブのルールに則り、毎回応募した後はチケットの当選を手を合わせて神頼みしています。

その他、仕事と言えば仕事でもあるのですが、農作業のお手伝いでもストレスを解消できています。

武中桂さん農作業のお手伝い中

仕事、健康意識ともに共通するのが、「ホンモノ」を自分の手と足でゲットしたいという想い。
例えば農産物1つを取っても、極力「買う」のではなく、知り合いに譲ってもらう。知り合いに農地を借りて自分で栽培、そして、息子と一緒に収穫する。

直近だと10月前半の「丹波篠山黒枝豆」の解禁中には、日々農村通いをしました。道中の壮大なパノラマ、行った先ののどかな風景、これは副次的でありながらもヒーリング効果絶大です。

丹波篠山の景色

 

「旬のホンモノ」を味わうというこだわり

こんな風に自分で栽培、収穫したり、知り合いの農家から直接譲ってもらったりと、「旬をホンモノで味わう」ことを大切に健康維持をしています。

瀬戸内海に面した土地で生まれ育った私は、家業の関係もあって、幼い頃からいつも漁師さんに譲っていただいた新鮮な鮮魚を食べることができました。「旬のホンモノ」への気づきの原点は、この原体験かもしれません。
また、私はもともとの産直好きではありましたが、幼稚園の頃は週3回給食を食べていた息子が、小学生になってからは毎日お弁当になり、食に責任感を感じるようになりました。
「給食で食べているから栄養管理は大丈夫」という根拠のない安心は消え、競泳でエネルギーを消費するにも関わらず食が細い息子…少食の子どもに量を押しつけることはナンセンス、だったら質で勝負しようと、親子で旬のホンモノを味わうことを楽しんでいます。

畑にいる武中桂さん

苦手なものも「ホンモノ」だと食べられる息子、これが結果的に健康にもつながっているかもしれませんね。

 

今後の目標は「聞き書き」という手法を、より実践的、社会的意義を備えた形で活用できるような方法で考えていきたい

今後も常に感謝の気持ちを忘れないこと。歳を重ねると色々な局面に遭遇しますが、「結局は人と人」、何をするにもご縁ありきだと思います。常に周囲の皆さまへの感謝を忘れないように、1日1日を過ごすこと。
そうすれば、必然的に精神衛生上の健康も保つことができ、素敵な毎日を送ることができると思っています。

これまでは、主に農村において過去から現在に至るまでの暮らしの変遷を書き残したり、ある種の「自分史」的な位置づけで活用したり、というパターンが多かったのですが、「過去」の何かを残すというよりは、「現在」に生かす方法があればいいなと感じています。自身の専門である社会学の領域でしか活用できていなかったスキルを、今後は例えば医療、科学など異分野とコラボしていくことや、研究という範疇から離れて発信が得意な人やクリエイティブ系が得意な人といった異業種の人たちとのコラボができれば面白くなるのではないかな、と思い描いています。