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保険を学ぶQ&A
このコーナーでは、保険の選び方やお金にまつわる情報をお届けします。
さらに、「お金に関するネタ」や「季節のネタ」、「ちょっぴり気になる女子の疑問や悩み」について、全国の男女にアンケート調査を行った結果や解説もご紹介。あなたの「知りたい!」に答えます。このコーナーを読めば、お金や保険、ライフプランについて詳しくなれるはず。
事故を起こしてからでは時すでに遅し!自転車保険に加入し、自分自身を守りましょう!
2008年に神戸市内で起こった事故になりますが、当時小学5年生の男の子が、坂道を自転車で駆け下りていて、散歩中だった60代の女性に衝突してしまいました。跳ね飛ばされた女性は、植物状態になるほどの重い障害を負ってしまいました。
事故を起こしたのは小学生ですが、親にも監督義務があるとのことで、裁判所から約9500万円という高額な損害賠償命令が下されました。9500万円という金額のインパクトが大きかったために、自転車事故の賠償金の話題になるとこの事故が取り上げられる機会が多いのですが、実はその後も7000万円や9000万円を超えるような高額賠償命令が複数出ています。自転車事故が原因で、自己破産したケースもあるとさえ言われているのです。
最初に怖がらせるような話を書きましたが、現実問題として自転車事故は、交通事故の2割前後を占めています。気軽に乗ることも多い自転車ですが、第三者にケガを負わせてしまうと、高額な賠償を求められる可能性がありますので、自転車保険は生活を守るために欠かせないツールとして加入すべきだと思います。
自転車保険には携帯電話会社経由やクレジットカード会社経由などさまざまな形で加入できますし、損害保険各社でも自転車に乗る人向けの保険を扱っています。
たとえばA損害保険では本人型なら年間3990円の保険料で、最高3億円という高額な賠償責任補償が得られます。
B損害保険では本人型では、月に320円の保険料で最高1億円の賠償責任補償が得られます。さらに各種の医療相談サービスが受けられます。
保険会社によって補償内容や保険料が異なるので、比べていただく事をお勧めします。
詳しい情報をお知りになりたい場合は、下記をご覧ください。
https://www.hoken-clinic.com/recommend/bicycle/
いずれも軽い負担で、高額の賠償責任補償が得られますので、無保険で自転車に乗らないようにしましょう。
万が一お子さんが自転車事故を起こして、その連絡が入った時に、保険に入っているか、いないかで、その後の生活が変わる可能性があることを理解して欲しいと思います。
(出典:子どもが自転車通学を始めました。自転車保険には入ったほうがよいでしょうか/ファイナンシャルプランナー畠中 雅子」、FPが教える家計の学校、2017年5月掲載、https://www.hoken-clinic.com/teach_qa/detail189.html)