1999年、東京都文京区に第1号店が誕生した来店型保険ショップ『保険クリニック』は、今年20周年を迎えます。
そこで、20周年を記念して、「20」をキーワードに様々なことをみなさまにご紹介。20年前の出来事や現代との比較、20に関するトリビアなど、懐かしの話題から「へぇー!」という情報まで、楽しくお届けします。
新学期がはじまり1ヶ月。学校に通われる子どもたちは、全科目ともにひと通り、ふた通りの授業が終わったところでしょう。
好きな科目に「体育」を挙げるお子さんも多いですよね。学校の体育の授業では「新体力テスト」が行われます。「新体力テスト」は文部科学省が定めた、国民の運動能力調査。「新」と付くのは、1964年〜2000年まで実施されてきた「体力テスト」が、その前身にあるからです。
新旧で実施内容もいくらか変わっているのですが、一番大きく変わったと言っても過言ではないのが「シャトルラン」。1999年の改定でテスト項目に採用され、2001年4月からスタートした「新体力テスト」では、それまで行われていた競歩との選択種目とされました。シャトルランで走る距離は「20m」。ということで、今回はシャトルランについて紹介します。
目次
20mシャトルランって何!?
ここに、新・旧体力テストの項目一覧(文部科学省)があります。
握力、ソフトボール投げ、50m走、反復横跳びなど、旧の時代から変わらない測定種目もある一方で、踏み台昇降や垂直跳びなどが新体力テストには含まれず、「シャトルラン」という横文字の種目が追加されています。
そもそも「シャトルランって何?」という方もいらっしゃると思いますが、シャトルランの誕生は1982年。Leger と Lambertによって『European Journal of Applied Physiology』に、その方法と結果が報告された有酸素運動能力、持久力を測定するための体力測定種目の1つです。
参考:SPORTS NEWS.jp https://sportnews.jp/?p=5209
20mシャトルランのルール
20mシャトルランでは、合図に合わせて20mの距離を繰り返し走ります。
20mの感覚を開けて2本の線を引き、その間を合図に合わせて走ります。片方の線にスタンバイし、合図がなったらスタート。そして次の合図がなるまでに20mを走り、線を踏むか超えて、また次の合図がなったら反対の線に向かってスタートします。このように合図に合わせて線の間の往復を繰り返します。合図が鳴るまでに線を踏めなくてはなりません。2回連続で間に合わなければ失敗となり、最後に合図に間に合って線を踏めた回数が記録となります。
合図の間隔は回数を重ねるごとに次第に短くなっていきます。最初は早歩き程度のスピードから始まりますが、最終的にはかなり速いスピードで走らなければ間に合わなくなります。合図の間隔のレベルは最大21まであり、上限回数は247回と定められています。
参考:SPORTS NEWS.jp https://sportnews.jp/?p=520920
20mシャトルランの合図音
シャトルランはドレミファソラシドの音階に合わせて合図を行うのが一般的です。最初のドでスタート、最後のドが鳴るまでに線までに踏めるようにします。
https://www.youtube.com/watch?v=xxJ-b_vOWLU&feature=youtu.be
なお、スポーツテストの実施種目順序は特に決まっていない中で、シャトルランは「最後」に実施することが文部科学省によって決められています。
20mシャトルランのコツ
体力と持久力の問われるシャトルラン。記録を出すためには、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。
20mシャトルランは持久力を測る体力測定なので、普段からトレーニングを行って持久力をつけることが大切です。測定の前には、きちんとウォーミングアップすることも必要ですね。
他の種目と一番大きく異なるのは、20mの距離を「音に合わせて」走るということ。きちんと音を聞いて、音のペースに合わせて走り、止まらないように動き続けることで記録に繋がります。
参考:SPORTS NEWS.jp https://sportnews.jp/?p=520920
20mシャトルランは、プロスポーツのチームも体力測定で取り入れられている種目です。まだまだ新しい種目でありながら、有酸素運動能力、持久力の測定方法としての有効性が提唱されています。
「新体力テスト」で体験する子どもたちに対して、なかなか体験の機会がない大人。子どもたちにやり方を教えてもらいながら、回数をカウントしてもらいながら、公園などで音に合わせて20mを走り続けてみる…そんなセルフ体力チェックも、いいかもしれませんよ。