“コミュニケーションマナー”がもたらす効果とは?<信頼される社会人になるためのコミュニケーションマナーvol.1>

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“コミュニケーション” という言葉は、よく耳にします。それと同じぐらい普段の生活の中でもよく耳にするのが “ビジネスマナー” というキーワード。 ビジネスや普段の生活の中で、人とコミュニケーションを図るとき、ちょっとしたマナーを心掛けることで、自分自身も相手も過ごしやすくなります。

マナーを守るなんて当たり前。でも、ついつい忘れてしまっていたり、実は知らないマナーもあったりします。

では、なぜ “コミュニケーションマナー” が必要なのでしょうか。3回にわたって、「信頼される社会人になるためのコミュニケーションマナー」について、コミュニケーションコーチの鈴木祥子さんに伝授していただきます。

第1回目は「コミュニケーションマナーがなぜ必要か?」 についてお話しいただきます。

 

目次

“マナー”を身に付けていると、どのような効果がある?

“ビジネスマナー”というと、仕事をしている人にまつわるマナーというイメージを受けますが、実はそうではないのです。普段、生活している中でも人とコミュニケーションを図る場面はたくさんあります。ですので、ここでは、「コミュニケーションマナー」という表現をしましょう。

例えばビジネスの場面では、売上が上がる、新規のお客様が増える、リピートしてくださるお客様が増える、チームで行う仕事がスムーズに進む、などコミュニケーション(=意思疎通)が円滑になることで生まれるメリットがたくさんあります。 普段の生活の中でも、一緒に過ごす場が居心地よくなる、人と打ち解けやすくなる、話しやすくなる、いい人間関係を続けていけるなど、こちらも嬉しい効果があります。 近年、コミュニケーションが苦手という人が増えてきていますが、マナーを少し知っているだけでもずいぶんと変わってきます。

さらに具体的に考えてみましょう。現代社会では、働き方ひとつとっても多様化しています。そんな多様化する働き方におけるコミュニケーションのベースとなるのが、マナーなのです。

ビジネスにフォーカスすると、業界や職場、雇用形態によって、お互いに想像だにしない環境にいることもあり得ます。そのような違いがある中で、取引先や提携先などの仕事上で関わる際に意思疎通を助けてくれるのがコミュニケーションマナーなのです。

 

“マナー”がもたらす4つの効果

指をさす女性

もし、お互いの価値観が違っていたとしても、一定のルール(マナー)を理解していれば、お互い気持ちよく仕事を進めたり、居心地よく過ごせます。 具体的には、以下の4つの効果が挙げられます。

① 相手に対する思いやり
形式だけのマナーではなく、相手がどう感じるか、相手の立場に立って臨機応変に対応することが求められます。
② 効率アップを図る
意思疎通がきちんとできていなければ、お互いの思い込みや確認不足からミスが生じることもあります。ミスが起こると効率も落ちますよね。そのためにもきちんとマナーを身に付け、コミュニケーションを図ることが大事です。
③ 安全に業務を遂行できる
仕事の場面でも整理整頓は不可欠。ただ美しいだけでなく、作業のミスを減らし、効率を上げ、ケガや事故を防ぐためにも必要なことです。身の回りを整えることは、人間関係の構築にとっても大切です。
④ 気持ちよく仕事できる
お互いにマナーを身に付けていると、相手に好印象を与え、社会人としてのあなたの評価が高くなります。そうなれば、相手からの協力も得やすくなり、お互いに気持ちよく仕事を進めることができます。

上記の4つの効果は、ビジネスの観点で描きましたが、日常生活の中でも関係することばかりです。自分の置かれている環境に置き換えてみてください。思い当たることがきっとあるはずです。マナーを身に付けているといないでは、社会人として、得をすることはあっても損をすることはありません。

 

“マナー”を身につけるための第一歩

学生の間は、友人同士や仲間など、横のつながりが重視されますが、社会人になれば、上下関係を意識する必要も出てきます。お互いを尊重したうえで、感情に流されず冷静にやりとりしなければいけない場面が増えてきます。

そのためにはまず、第一印象を向上させることです。第一印象は3秒~30秒で決まると言われています。身だしなみや表情、声のトーン、声の大きさ、そして、姿勢など、第一印象が数年後まで、あなたの印象として残ります。初対面の人への第一印象をよくすることは、その後の人間関係を構築するためにも必要不可欠なのです。特にビジネスシーンでは、個性よりも立場や役割、場所などをわきまえ、相手に信頼感や安心感を持たせることを優先します。
また、表情や言葉遣いもその人を表します。初めて会う方に対しては特に気を付けたいですね。

次回は、第一印象を向上させるポイントをお伝えします。

 

鈴木 祥子鈴木 祥子
lotusroot代表。大学卒業後、キッチンメーカーのショールームアドバイザーとして勤務。
入社4年目にして全国のショールームリーダーに最年少で抜擢され、接客マナーやコミュニケーションマナーを徹底的に習得する。
6年間のショールーム在籍中に1万組以上のお客様の接客にあたるとともに、後輩アドバイザーの教育を担当。販売促進課異動後も、企業様向けに研修を担当し、売上UPに貢献。
出産後、同メーカーを退社し、lotusrootを立ち上げ。パン、和菓子、生前整理等の講師活動を経る中で“第一印象の重要性”を再認識、原点に戻り、コミュニケーションマナーやビジネスマナー講師として活動している。コミュニケーションコーチ、生前整理アドバイザー認定指導員、整理収納アドバイザー1級。

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