大阪府にお住まいで研究開発サービス会社を経営されている中喜隆さん。中さんが、毎日イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。今夢中になっていること、おすすめのストレス解消法、健康のために意識していることなどを伺いました。
中喜隆(なか よしたか)さん
研究開発サービス会社経営。
妻、長男(2歳)の3人家族。
ゼロ・イチ研究所株式会社
目次
求める人の笑顔のための最速コスパを常に考えています
私の会社では、研究開発ノウハウを用いて、主に中小企業様が現在お持ちの商品・サービスのブランドアップと新商品・サービスの開発を通じて、企業様の売上アップのお手伝いをさせていただいています。
お客様の考えや、商品の強みをしっかりとヒアリングするとともに、お客様の要望に応じて商品コンセプト、設計、試作、量産までトータルでお手伝いができる体制を整えています。そのため、お客様は自社の強みを活かしながら、別の業態の商品・サービスに短期間で参入できます。これより、競合に対して優位な状態で新規市場に参入が可能となります。
日本の中小企業は技術が縦割りになっていることが多く、自社の技術を活かしながら他業種に参入することが難しい場合が少なくありません。そんな中、弊社では電気、機械、化学、バイオの技術者を有しており、広い技術分野をカバーすることができます。
お客様の想いをどうやったら最速でコストパフォーマンス良く実現できるのかを常に意識しながら、日々仕事に携わっています。だから、自分が関わった人たちが喜んで、笑顔になる様子を見るときは、心から楽しいと思います。
関わった人の笑顔を見られるときが、最高に楽しい瞬間
私が今夢中になっていることは、新しいことに取り組むとき、新しい価値を創造するときに、誰でも楽しく最速で成果を出せる仕組みづくりを構築することです。
自分と関わった人が喜んで、笑顔になるのを見るときが自分にとって楽しいと思える瞬間なので、たくさんの笑顔を見るためには、新しい価値を創造するスピードを上げていく必要があります。相手に喜んでもらうためには、自分の能力もどんどん上げていく必要がありますよね。
そもそも、私が仕組みづくりの構築に夢中になったきっかけは、2つあります。
1つは、製造業の会社様の商品の理論構築をすることで、省エネにつながる商品が実現でき、製造業の会社様は自分たちの商品に自信を持てたこと、売上が増えたことで喜んでいただき、その商品を導入された会社様も電気代が安くなりコストダウンできただけでなく、無駄な電気を減らすことで環境にも優しい省エネ活動を実現できて喜んでいただいたことです。この経験から商品開発をお手伝いすることは、商品を製造する会社様と商品を使うユーザー様の両者が喜んでもらえるために、よりたくさんの笑顔と出会えるということに気づきました。
もうひとつは、日常のことに悩む人の話を聞いて、研究の手法を使って事象を整理することで、何ヶ月も悩んでいたことが、わずか2時間で解決し、喜んでもらえたことです。研究開発の思考法をもっと拡めていけば、多くの人がもっと幸せになれると感じましたね。
だから、できるだけ、単純な作業で、誰でもできる仕組みを作るように努力しています。より多くのことに適応させようとすると、抽象化されて、具体的にどうすれば良いかが、わからなくなります。
一方で、具体化すればするほど限られた事象にしか適用できなくなり、1つ1つの課題に対して、1つずつやり方を作っていくことになり、多くのパターンを学習することが必要になってきます。そこで、今は作業は1つで、その作業に沿って考えることで様々な課題に適応できる仕組みを構築し、日々アップデートしています。
自分なりの「かっこいい」を目指して
頭の中身を書き出したり、独り言を呟きながら、頭を整理することが、私のストレス発散方法です。私の場合、どうしたら良いかわからないことがストレスになるので、頭を整理することをするように心がけています。
また、健康のために筋トレを始めました。健康を意識するようになったのは、家族ができたことと、仕事でも関わる人が増えたために、自分が倒れるわけにいかないなと思ったからです。
それもこれも、小さな頃から思い描いている「かっこよく生きる」ためのスモールステップです。私の場合、その時その時で自分が憧れる「かっこいい姿」が変わってきたので、周囲の人からは一貫性がないように見られることはあります(笑)。ですが、今の夢、目標、人生感は、死んだ後墓石に「ここに日本の研究開発の発展に貢献したものが眠る」と書かれて、10年後、20年後でもお墓に親戚以外の人が訪れるような人間になって一生を終わることです。