子どもと暮らしながら、働くママが輝ける社会を目指して/田宮絵理さん(ライフオーガナイザー)

輝く人の生き方とは?

兵庫県にお住まいでライフオーガナイザーとしてご活躍中の田宮絵理さん。彼女が、毎日イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。今夢中になっていること、おすすめのストレス解消法、健康のために意識していることなどを伺いました。

田宮 絵理(たみや えり)さん
ライフオーガナイザー。
兵庫県在住。夫、長女(7歳)、次女(3歳)の四人家族。

Tammy the Organize HP

新型コロナ自宅や療養施設でも保険金・給付金は請求できる
新型コロナで入院

ライフオーガナイザーという仕事

私はライフオーガナイザーとして、個人宅のお片づけサポートやお片づけに関するセミナーの講師をさせていただいています。

ライフオーガナイザーとは思考の整理からはじめるコンサルティング型の片づけ支援サービスを提供するプロフェッショナルです。 お客様自身が心地よく整った環境で暮らしていけるよう仕組みをコンサルティングをしながら一緒にお片づけをして考えています。

妊娠をきっかけに家族との時間や働き方を心地よく整えた結果、ライフオーガナイザーとして働き始め、妊娠・出産を機にママとしての働き方や生活に悩む方の味方になり、少しでも心地よい暮らしを手に入れるサポートをしていきたいと思っています。

自分をコントロールしながら、夢をかなえる

ライフオーガナイザーの仕事と在宅ワーク、ワンオペでの子育てでドタバタの毎日ですが、1つのことがうまくいくと、他の2つも不思議とうまくいくことが多く、自分をコントロールして夢をかなえることを楽しんでいます。

上手に自分をコントロールするため、毎日ノートにどんな一日にしたいか願望を書きます。些細なことでもいいので、例えば、私は毎日必ず「ニコニコする」と書いて、子どもたちを叱り過ぎないように意識しています。ママがニコニコしていると子どももニコニコになりますよね。

笑顔で子育てできていると子どもたちもママの応援をしてくれたりするので、本当に楽しく仕事ができて、仕事や子どもに対して罪悪感は感じなくなりました。

ノートを書き始めるきっかけは、ライフオーガナイザー1級を取得したときのこと。手帳に1年後、5年後、10年後の目標を描くという課題がありました。ちょうどその5年後が2020年だったのですが、10個以上ある目標のうち、8割以上を意識せずに達成できていたのです。

5年前の私が描いた目標は文字にすることで願望となり、願望が自分の価値感になっていたことを実感しました。自分の願望を文字という形でアウトプットすることがおもしろい!!と初めて感じました。

客観的に自分を見ること

とはいえ、当初は、毎日ノートを描くのは時間がかかり、キレイに書き残したいと思うとなかなかハードルが高く躊躇していました。でも、ちょうどライフオーガナイザー仲間がノートを毎日見てくれるといったサービスを始めていたので、早速申込みました。

ノートを描くことが習慣となって願望だけでなく感じたことや振り返りも書いていると「私めっちゃがんばってるやん」「もうちょっとできるんちゃう?」など客観的に自分をみることができます。それをまた目標としていくので成長を感じることができました。見てくれると意識して描けるので良い刺激になりました。お気に入りのノートにする為にシールをたくさん貼り、万年筆で書いています。

子どもたちと一緒に、ゆとりを持った毎日を送る

私のストレス発散方法は、子どもと心地よい自宅でゴロゴロするおうち時間。これが、一番リラックスできます。土曜日の夜、長女の習い事へ行く以外は、金曜日に買い出しをして週末は一歩も外に出ないということもたびたびあります。子どもたちにもリラックスする時間であってほしいと思います。

在宅ワークをするときに月に一日だけ、あえて在宅ではなく、カフェや屋外で美味しいランチやドリンクを片手に仕事をしています。リフレッシュしながら仕事もはかどらせることができます。一人カフェ時間と一緒にぶらぶらウィンドウショッピングも予定に入れたりと子育て中なのに贅沢な時間がとれて幸せです。


健康にも、もちろん意識を向けています。次女が生まれる前の話ですが、私が本厄の年、家族全員が救急車に乗るという大変な経験をしました。夫は交通事故、私は異常妊娠からの出血性ショック治療後、再び異常妊娠が原因で抗がん剤治療を3ヶ月行い、長女は熱性けいれんを繰り返すという、すべて予測不可の事態で防ぎようのないことが続き、精神的にとても参ってしまいました。

この経験から、日々の睡眠時間や食生活には気を付けるだけでなく、ストレスにも敏感になり、ゆとりを持った生活を意識しています。娘たちの情緒も察知して、家族みんなが心も体も健康な状態を維持するのは私の仕事です。

次女出産後から甘やかしていた自分の体とも向き合い、現在は人生最後のダイエットにチャレンジ中です。

子どもと暮らしながら、働くママが輝ける社会に

私の目標は「子どもと暮らしながら働くママに輝いてもらう」ことです。私は長女を出産し9ヶ月で以前勤めていた会社に復職しました。ワンオペで忙しい生活の中「何のために働いてるんだろう」と何度も自分を責めていました。

その時の私が一番大切にしたいことは、子どもとの時間。子どもが【ママ】を必要としてくれるうちはたくさん時間を取って、【お金】を必要とする高校生や大学生になる頃に収入をアップさせればいいと優先順位をはっきりさせると悩みもなくなり、自分を責めることもなくなりました。

私の提供するサービスでは、片づけで心のゆとりと時間を生み出すことはできますが、ママたちの仕事や子育ての不安や悩みを解決することは難しいです。私が経験したことを働くママたちへ発信し、お悩みを解決できるお手伝いに挑戦していきたいです。

私は、大学では建築を学び、住宅業界で14年勤務していたほど、住宅が好きで特に間取り図を描くのが大好きなんです。インテリアコーディネーターの資格も持っているので、ライフオーガナイザーとして新築もしくはリノベーションに間取りから収納までのご提案を仕事にするのが、大きな目標です。自宅マンションのリノベーションをしたときは、収納の位置、家事動線、棚の高さや大きさ、収納するモノまで細かく決めて担当さんも驚かれていましたが、とても住み心地がよく楽に家事や育児ができる暮らしを手に入れることができました。この感動を、忙しい子育てパパやママに味わってほしいと思っています。ちなみにリノベーション後、家事や育児が楽になり過ぎて、私自身は太ってしまいました(笑)。

こうした大きな夢に向かって、これからも進んでいきたいと思っています。

教育資金バナー