東京都にお住いで、女性活躍推進や働き方改革、多様な選択肢を実現する社会に向けてチャレンジされている、赤井枝里子さん。12歳・7歳の男の子のお母さんでもある彼女が毎日、イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。今夢中になっていること、おすすめのストレス解消法、健康のために意識していることなどを伺いました。
赤井 枝里子(あかい えりこ)さん。
東京都在住。大学卒業後、NTTコミュニケーションズ(株)に入社。10年後、大手人材会社に転職して現職4年目に会社の兼業申請にて起業。子育てと会社員歴15年の経験から、キッズスペース付オフィスや撮影スタジオの提供をはじめとして、女性活躍推進や働き方改革、多様な選択肢を実現する社会に向けてチャレンジしている。東京都女性若者シニア創業支援事業に認定。パーティプランナーやカメラマンとしても活動し、企業や個人の希望に応じてカスタマイズしたトータルコーディネート事業も手がける。夫、長男12歳、次男7歳の4人暮らし。
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目次
“自分育て”の必要性を多くの人に知ってほしい
“女性の社会進出と子育て・自分育て”に力を入れています。大手人材会社で、組織の活性化やダイバーシティ、未来のキャリアに希望を持てるように会社としてできることなどを検討しながら、兼業のライフワークとして、特に“女性の働き方の選択肢をどうやって増やすことができるか”、に注力し、キッズスペース付きシェアオフィスの提供や独立・パラレルキャリア構築支援、業務フロー改善支援など様々なサポートを行っています。
日本は少子高齢化が深刻化し、2~3年以内に日本人の生活への深刻な影響が出てくると予想されていますが、そうした危機感を持って自身の生き方を変えるための努力をできる人は全体の2割程度ともいわれています。
特にママ達は、自身の育ってきた環境と劇的に異なる子どもたちの将来に対して何か対応したいと考えつつも、なかなか自分自身は周囲の環境や生活、人の目などを気にして行動に移せずどうしていいかわからない、というのが現状ではないでしょうか。
教育だけに注力していても、身近にいる大人であるママやパパの行動や生き方が変わらない限り、感受性が高い子どもたちだけがそのような生き方に適応できるわけがありません。
そうした実感から、子育てのみならず、親育て、つまり誰にでも当てはまる“自分育て”の必要性をより多くの人に伝え、ゆるやかに繋がりながら支えあっていくような社会や世界を創る一助になればと活動を続けています。
人生の醍醐味は「新しい価値観や世界の広がりを感じられるとき」
人生で楽しい!と感じるのは、「新しい価値観や世界の広がりを感じられるとき」です。13年間、組織人として仕事最優先で働いていましたが、長男10歳・次男5歳になったのを機に、子どもたちの生き方や働き方も見据えて優先的に時間を使うよう、ライフシフトをしました。
乳幼児期よりも、小学生になってからが地域や社会のコミュニティとの接点が増えると感じます。自分の意志や考えが確立されてきた子どもたちが、新しい発想を生み出すのを見たり、無限の可能性があるんだと気付いたことが、そう思うようになったきっかけです。
子どもは親の従属物ではなく、むしろ子ども自身の考え方を通して、一人の人間として自分の考え方が広がることや繋がる面白さを、一緒に楽しめるようになりました。
単なる“サッカーの習い事”からも、多くの成長や楽しみにつながっていく
例えば子どもが好きで習い事として始めたサッカー。
教育的に実施する部活的な考え方で“親”として狭い視野で接するのではなく、32億人とボール1つで繋がれる“人”としての一部分として捉えます。そうした時に、世界各国の文化やトレンド、コーチングや働き方にもつながるような新しい発想が、会話のきっかけとなり誰とでもコミュニケーションできる能力がつくなど、「サッカーの習い事が多くの成長や楽しみに繋がっていく」ことに気付きました。
子どもが好きになって夢中になることを通して、「子育てが自分育てに繋がる、視野の広がりや視座の高まりに繋がる」。そう考えると、楽しく夢中になりながら一緒に学びを深め、ひいては自身の新しい働き方や、やりたいことの発見の可能性もあるのではないでしょうか。
おすすめのストレス解消法・リラックス法
仕事や育児のストレスを解消するために、様々なエステやアロマに筋膜マッサージ、飲み歩きや食べ歩きなどで試行錯誤を繰り返してきましたが、ここ2年ほどはハーバルサウナ(ヨモギ蒸し)に頼りきっています。
兼業で立ち上げた自分のオフィスに設備を導入し、炭酸水や水をたっぷり摂りながら、気分に応じてデトックス・バランス・リラックスなどの効能に合わせたハーブをたっぷり煮出した蒸気に全身をじっくり蒸されると、不思議と肩凝りも解消され、かなりリフレッシュできるので日常的にやっています。
個人差はありますが妊活や妊婦さん、女性の体調の悩みにも効果的だそうです。
「体に入るものが体を作る」成長や健康のために食生活を変化
東日本大震災を機に、自分自身で深く考えることなく置かれた環境にあるものを、当然の日常と捉えていたことに気づきました。それ以来、衣食住に伴う暮らし方について自分で調べ、選択肢を用意して、判断していくようになりました。
特に食生活を大きく見直し、“体に入るものが体を作る“という発想を大切にするようになりました。オーガニック食材やなるべく添加物や農薬が入っていないものを選び、産地などの作り手の顔や思いが見えるものを探し、飲料水や料理に用いる水や器具にもこだわっています。
凝った料理が得意ではないのと時短も兼ねて、素材がよければ切るだけ、焼くだけといった工数削減にもなり効率的。シンプルが一番と思うようになりました。
食生活を変えて7年経ち、家族全員の成長や健康に変化が出ていることを個人的には実感しています。
とはいえ、あまりストイックにやり過ぎると疲れてしまうのと、情報や常識は移り変わっていくものだと思うので、外食や子どもたちが食べたいと思うものは許容しながら楽しく生きることを大事にしていきたいと思っています。
グローバルな視野をもって挑戦していきたい
私は大学卒業後の新入社員時代から10年ほど、NTTにてWebサービスの新規事業立案やサービス開発していました。その経験と、大手人材会社や兼業の起業で得た知見、子どもたちの成長に寄り添う過程で学んだことを繋げて、今後はグローバルに多言語で展開できるようなWebサービス開発にチャレンジしていきたいです。
また、子どもたちの教育や経済環境、働き方の選択肢や心の充実感などを突き詰めていくと、海外で行われている事例に辿り着くことが多いため、家族全員での海外への留学や移住、転職や起業なども視野に入れて、模索していきたいと考えています。