皆さんは、どのような絵本を読んだことがありますか。
また、自宅にどのくらい絵本がありますか。
絵本には、お母さんお父さんの趣味が反映されることもあるかと思います。また、図書館で借りて読む方もいらっしゃるでしょう。
絵本は、言葉の数を増やしてくれるのはもちろん、物語からその世界をイメージしたり、想像力を膨らませてくれるとても楽しいものです。しかし、いつから読み聞かせをはじめたらいいのか、どんな本を読ませたらいいのか、いざ子どもに絵本を与えるとなると悩む方もいるのではないでしょうか。
そこで、本コラムでは、4回に分けて絵本の与え方についてお話しいたします。
第1回目には、「絵本の読み聞かせ」についてお届けしました。
今回は、絵本の種類についてお話しします。
目次
絵本にはどのような種類があるの?
まず、絵本の定義ですが、ブリタニカ国際大百科事典では、「いくつかの画面を軸としてストーリーを展開する本」と解説しています。種類としては、赤ちゃん絵本、物語絵本、知識絵本、しかけ絵本、音の出る絵本、シール絵本、点字絵本などに分けられると思います。
絵本の種類
・赤ちゃん絵本
0,1,2歳対象。絵本を通して赤ちゃんとコミュニケーションをとり、親子で楽しくふれあう絵本。
・物語絵本
ぐりとぐらやおおきなかぶ、グリム童話、イソップ物語、日本の昔話など。中には人生の教訓を得ることができる物語もある。
・知識絵本
動物や乗り物などの図鑑や絵・写真で名前を知ることができる絵本、時計を学べる絵本や、ものの仕組み・成り立ちを学べる絵本、科学絵本など、子どもに知識を与える絵本。
・しかけ絵本
飛び出す絵本や、めくりしかけのついた絵本、穴のあいた絵本、絵本を引張たりして自分の手で動かし遊べる絵本。
・音が出る絵本
ボタンを押すと音がなったり光ったりする絵本。おうたやお話しが流れるものや乗り物の音、動物の鳴き声が流れる絵本がある。
・シール絵本
シールがついた絵本。
・点字絵本
バリアフリー絵本。
色々な種類の絵本があるので、興味を持ったものから手にして、子どもが好きな絵本を探すと良いと思います。好きな絵本を1冊探せたら、その絵本を手掛かりに同じ種類の違う絵本を読んでみてはいかがでしょうか。子どもの反応から、子どもの絵本のツボを見つけられたら、より絵本を読む事が楽しくなることでしょう。
絵本の形状は子どもの成長時期に合わせて作られている?!
1歳近くになると、子どもが自分で読みたがる、絵本を持ってくる姿を目にすることもあるのではないでしょうか。大き過ぎたり重過ぎる絵本よりも、子どもの手のサイズにあった大きさの絵本、軽量の絵本を持ってくることの方が多いかと思います。子どもが手にする絵本にも色々な配慮がされているのです。
では、絵本にはどのような形状のものがあるのでしょうか。一般的な絵本の形状としては、2種類あります。
①大きくて表紙が固く、角が尖っていて、本文はペラペラの用紙の絵本
物語絵本に多くみられる種類です。赤ちゃんにとっては、絵本が重く、ページをめくるのが大変であり、持ち上げてしまうと怪我をする可能性があるので、あまり向きません。イラストの迫力があるので、年齢があがった3歳ころから読むことに適していると思います。
②小さくて全ページが固い合紙になっていて、角が丸い絵本
赤ちゃんが自分で持ててページが破けないので、ファーストブックに良いですね。コンパクトなサイズなので、お出かけにも最適です。
特殊な形状としては、小さくて持ちやすいけれど仕掛けが飛び出す絵本や布で作られている絵本、お風呂でも読めるビニールタイプの絵本などがあります。絵本を形状から選ぶ際には、子どもが読みやすいかどうか、すぐに絵本が破けたり壊れたりしないかどうか、子どもの年齢に適した形状の絵本かどうかなど考えることが大切です。
伊東恵美
編集者。東京都生まれ。出版社に勤務し、児童書、絵本の企画編集を行う。
大学卒業後、音の出る絵本や知育玩具などを生産するメーカーにて商品企画に携わる。そこで得た知識を活かし、現在、しかけ絵本をはじめとした子どもの五感をダイレクトに刺激する絵本を企画している。仕事でのモットーは、「子どもが笑顔になれる、楽しいものを提供すること」。学びよりも先に子どもの心を動かす企画を考えることに日々努めている。
■「輝く人の生き方とは?」のコーナーでもご紹介。
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