今日から実践! 子どものコミュニケーション能力の伸ばし方<アナウンサーに聞く! コミュニケーションのひみつVol.3>

【コラム】暮らしをワンランクアップ

ビジネスにおいても、プライベートにおいても、コミュニケーションは重要です。このコラムでは、フリーアナウンサーとして活躍中の河田京子さんに、コミュニケーションの極意を伝授していただきます。今回のテーマは子どものコミュニケーション能力をアップさせる方法。どんなことに心掛けたら良いか、伺ってみましょう。

目次

親ができる、子どものコミュニケーション能力をアップさせる方法とは?

2020年の大学入試改革では、マークシート方式から記述式導入へと変更が決まり、日本の教育は大きく変わります。最近では「探究学習」という言葉もよく耳にし、益々発言力やコミュニケーション能力が問われる時代へと突入します。
様々な環境問題をはじめ、目まぐるしく変化する現代において、世の中のどんな状況にも対応できる「人間力」を身につけることが大事ではないでしょうか。
これからのグローバル化、多様性な時代を生き抜き、どんなことも乗り越えていくために必要な「コミュニケーション能力」をアップする方法をお伝えします。

コミュニケーション能力とは?

社会で生きていく上で、他とコミュニケーションを取らずに生活することは非常に困難なことです。コミュニケーションは「交流・伝達し合うこと」。一方通行のものではなく、矢印が双方に向き合って生まれてくるもの。キャッチボールですね。それも自分のことばかりを考えているキャッチボールでは、受け取る方は疲れてしまう。双方が自分軸ではなく、相手に寄り添い相手の身になること、相手軸に立つこと。お互いを尊重し、相手の心に寄り添うことで円滑なコミュニケーションが生まれます。

挨拶をする

挨拶はコミュニケーションの第一歩です。日頃からご家庭で「おはよう」「いただきます」「行ってきます」など、親が率先して挨拶する姿を見せていくことで、自然と挨拶ができる子どもへと育っていきます。そこにプラスして一言「おはよう、今日は良いお天気ね」とか「ご飯、美味しい?」「今日も素敵な笑顔だね。いってらっしゃい!」などポジティブな言葉をかけていくことも大事です。

子どもの話を最後までしっかりと聞く

安定した情緒を育てるためにも、親が子どもの話をしっかりと聞くことが大切です。忙しいという理由から、つい「後でね」としてしまいがちですが、それは子どもにとっては寂しいこと。用事をする手を一度止めて、身体ごと子どもに向き合って、最後までしっかりと話を聞くことで、子どもの考えや思いが整理され、伝え方も学んでいきます。

認めてほめる

子どもは大人以上に、自分を認めてほしいという気持ちが強いものです。私は、お子様の受験の面接対策などのレッスンもしていますが、一つ一つできたことを「素晴らしいですね」と認めてほめていくことで、固かった表情が柔らかくなり、だんだんと自信に満ちた表情と会話ができるようになります。

家庭でもほめてあげる機会を増やすことで、子どもは自信がもて、人とコミュニケーションすることを臆することなくできるようになります。長所をほめて認めてあげ、人と比べないことで、自己肯定感の高い子どもへと成長します。

家族で食卓を囲む

社会の中でコミュニケーションができるようになっていくには、まず一番身近な社会である足もとの家庭で、家族団欒の時間を大切にしていくこと。忙しいばかりに夫婦の会話が少なくなっていたり、家族での食卓を囲む時間がおろそかになっていると、本来子どもが一番安心する家庭の温かさや、心地よい居場所からもかけ離れてしまいます。

美味しいご飯を一緒に食べながら、家族の会話のキャッチボールを通し、身も心もすくすくと育ち、人と交流する楽しさを学んでいきます。
そこから、学校、地域、社会へと拡がり発展していきます。

色々なコミュニティの中で育む

親子や家族だけでなく、お友達同士や、学校、地域、社会など、あらゆる集団生活の中で、子どもが老若男女と接する機会を経験することで、色々な人の思いや考え方に触れ、多くの人を受け入れる心を養うことができます。親も人の噂話や陰口を言わないことが大事です。そこからポジティブな協調性、人とのご縁、豊かな人間関係を育むことができます。

見守る

女性はマルチな脳を持っているので、色々なことが同時にできると言います。料理をしながら、次のことを考え、子どもの世話をし、仕事もしてと、色々なことを同時に対応できる能力があります。そのため、子どもにも、つい先走って「これしなさい」と言ってしまう傾向があるそうです。私にも心当たりがあります(笑)。

でもこれは、子どもにとったら命令されているように聞こえるもの。不満にもつながりますし、指示待ちの人間になってもいけないので「見守る」ことが大切です。何か一言言いそうになったら、まず一息ついて深呼吸をしてみることで、見方に余裕ができ、子どもの一歩を遮らない親になれます。
子どもが自分から一歩を踏み出すためにも「見守る」ことが大切ですなのですね。

一番身近な社会である「家庭」で、親子、夫婦のコミュニケーションを大切にして、大きな器で子どもを包み込んであげられるよう、その子どもにしかない個性を大切に、人生を切り開いていけるよう、日々の楽しい会話からコミュニケーション能力を育んでいきたいですね。


河田京子

フリーアナウンサー、話し方・コミュニケーション術講師
K・アナウンススペース合同会社代表
NHK初め民放各局でMCやリポーターなど現役アナウンサー歴25年以上。みのもんた氏と長期に渡りラジオ番組共演、テレビ朝日生CMなど出演多数。またフリートークを得意とし、著名人とのトークショーも多数。イチロー選手、高橋尚子、尾木ママ、柴崎コウなどと共演。
長年の経験とスキルを活かし、アナウンス、話し方、コミュニケーション術、ビジネスマナー講師としても多岐にわたり活動。企業向けセミナー、個人向けレッスンなど受講者からも好評を得ている。
http://kyokokawada.com/

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家庭でも社会でもすぐ実践できる!アナウンサーに聞くコミュニケーションの極意

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