遊びや体験は、子どもの心を育みます。とは言うものの、子どもとどうやって遊んだら良いの?と悩むママ・パパも少なくないはず。
「子どもの心を育む遊びのヒント」を主宰する黄野いづみさんに、3回にわたり、子どもと楽しく遊びながら、子どもの心を育むヒントを紹介していただいています。
第1回目は、秋の公園での楽しみ方、
第2回目小さくなったクレヨンを再利用して作るマーブルクレヨンをご紹介いただきました。
第3回目となる今回は、料理は最高のコミュニケーションの場、親子クッキングについて教えていただきます。
目次
料理中に「遊んで~」という子どもには、「一緒にお料理しよう!」がおすすめ
家事に、育児に、そして仕事に…… ママはいつだって大忙しです。「子どもと一緒に遊びたい」「子どもとしっかり向き合う時間がほしい」「コミュニケーションの時間がほしい」と思っても、なかなか時間が取れないという方もいらっしゃるでしょう。
家族の食事を作る時間だって、一分、一秒でも無駄にしたくありませんよね。そんなときに限って、「ママ~、遊ぼう~!」などと声をかけてくる子ども達。「忙しいからちょっとあっちで遊んでいなさい!」というのも不思議ではありません。でも、もしも、少し時間や気持ちに余裕があれば、お子さまと一緒にクッキングを楽しんでみるのもおすすめです。
女の子であっても、男の子であっても、子どもの多くは、ママとキッチンに立って料理のお手伝いをするのが大好きです。
卵を割りたいと言ったり、かき混ぜたいと言ったり、お皿を洗いたいと言ったり。
やりたいということをさせてみると、キッチンがぐちゃぐちゃになってしまったり、床が大変なことになってしまったり……ということも少なくありません。最初はどうしても、ママの負担が増えてしまうかもしれません。
でも、子どもが「お手伝いできた~!」と達成感を得ることができるこの機会を逃さない手はありません。ちょっと失敗しても、お手伝いしてくれたときにはたくさん褒めてあげましょう。
2歳くらいになると、子ども達の人気メニュー、ハンバーグだって作れるようになります。
作りながら、ハンバーグは何からできているのか、どうやったら丸くなるのか、どのように空気を抜くのか、など、たくさんお話ししましょう。
子どもにとって料理は遊びの延長。ワクワクしながら学びもたくさん
火や包丁など、キッチンには危険もたくさん。
でも、それを避けるだけでは子ども達は“危険”を学ぶことができません。ガスは大人と一緒でないと使用してはいけないこと、包丁は指も切れてしまうこと、そういった危険を、ひとつひとつ説明していくと良いですね。
そのためにも、本物の包丁を用意。子ども用の可愛い包丁があるので便利です。まずはバナナなどからカットするのがおすすめですので、試してみてください。
ママとキッチンに立って一緒にお料理している━
それだけで、子どもはワクワクします。また、調理中に発生するあらゆる事態に対応を迫られるのも、子どもにとってはおもちゃで遊ぶこと以上に刺激的な体験です。
料理をすることで“技術”も身に付きますが、それ以上に大切なのが親子のコミュニケーション。食に対する興味がわき、さらにその食材、作られた場所、作った人……と、話題はどんどん広がります。
子どもにとって料理は遊びの延長。年齢や興味に応じて、お子様が「やってみたい!」と思う工程でお手伝いをしてもらうのはいかがでしょうか? 楽しめて学べてコミュニケーションが育める親子クッキングはおすすめです。
そして、きっと将来は、ママの代わりに料理をしてくれる戦力になるはずです!
黄野 いづみ
「子どもの心を育む遊びのヒント」主宰/ピープルビヨンド株式会社取締役
16歳で単身アメリカへ留学。大学卒業後はシアトルのテレビ局や日系メディア会社にてインターンとなる。帰国後、出版社で企画編集ライターとして活動。10年間の出版社勤務を経て独立し、キアノ・インターナショナル株式会社(現ピープルビヨンド株式会社)を設立。「子どもの輝く未来のために、子どもの心を育み親子でHAPPYに!」をコンセプトに、心を育む遊びの提案や、グローバル時代を生きる子どものために、豊かな感性や表現力、発信力、人間力を育むプロジェクトに取り組んでいる。主宰する非公開Facebookグループ「子どもの心を育む遊びのヒント」には、現在9,000名以上のメンバーが参加中。
■ピープルビヨンド株式会社 https://www.peoplebeyond.jp/
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