こんなコミュニケーションで夫婦円満に<アナウンサーに聞く! コミュニケーションのひみつVol.1>

【コラム】暮らしをワンランクアップ

ビジネスにおいても、プライベートにおいても、コミュニケーションは重要です。「本当はこう思っていたのに……」「そういう意味で言ったんじゃないのに」多かれ少なかれ、みなさんコミュニケーション不足によるトラブルを経験したことがあるでしょう。では、“言葉のプロ”“会話の達人”であるアナウンサーは、どんなコミュニケーションを心掛けているのでしょうか。

このコラムでは、フリーアナウンサーとして活躍中の河田京子さんに、コミュニケーションの極意を伝授していただきます。これから4週に渡り、夫婦のコミュニケーション、親子のコミュニケーション、子どものコミュニケーション能力をアップする方法、家庭でも社会でもすぐ実践できるコミュニケーション術をテーマにお届けしましょう。

目次

「伝えること」と「伝え方」を意識する

家庭は家族にとって癒しの場で、いつまでも一番ホッとする場でありたいですよね。
最近では「フラリーマン」という言葉もあるように、働き方改革が広がる中で、仕事が早く終わってもまっすぐ家に帰らない人が増えているという…… これって、やはり寂しい現象です。

では、いつまでも夫婦円満でいるためにはどうすれば良いのでしょう。
我が家は今年で結婚17年。結婚前の付き合いも長かったので、人生の半分以上を一緒にいます。「いつも仲良しだね」と周囲からも息子からも言われます。ここで我が家も実践している夫婦円満の秘訣、伝え方、コミュニケーション術をご紹介します。

夫婦円満の秘密は「会話」。挨拶と感謝を忘れずに

コミュニケーションの中で「会話」はとても大切です。私はアナウンサーという仕事柄、人一倍会話の質を意識していますが、そのポイントをお伝えしましょう。

ひと昔前の日本は無口なご主人に妻が黙ってついていくという時代でした。近年は共働きが当たり前の時代。もうそのあり方は古いのです。夫婦の中で盛り上がる会話があってこそ夫婦間の意思が疎通しコミュニケーションが生まれます。その第一歩となるのが「挨拶」です。朝起きた時に「おはよう」。ご飯を食べる時に「いただきます」。仕事に行く時は「行ってらっしゃい」。帰宅したら「お帰りなさい」。夜寝る時に「おやすみなさい」。ごく普通の挨拶ですが、コミュニケーションの基本です。これを自分から発信していくことが大事なのです。

更に、どんな事にでも「ありがとう」と伝えていくこと。そうすると、相手からも「ありがとう」の言葉が増え、お子さんがいる家庭は、お子さんも自然に「ありがとう」が言える子に育ちます。感謝の連鎖が家庭の中で起きるのですね。

「挨拶」と「感謝」の言葉を大切にしていくと家庭の中が温かい空気で満たされていきます。そして挨拶言葉に続いて一言添えると会話のキャッチボールができます。「お帰りなさい」のあとに「暑い中疲れたでしょう? 今日はどうだった?」と、自分が言われたら嬉しい言葉を先に伝えていくと、相手は心がほっこり癒されて「君もお疲れ様。疲れたでしょう」と温かい言葉が帰ってきます。

お風呂の湯船の中で温かいお湯を前に押すと温かさが帰ってくるのと同じです。自分も疲れているのに先に癒しの言葉をかけるのは損をしているように思うかもしれませんが必ず帰ってきます。そこから「今日はこんな一日だった」と会話も始まり、話題も広まって笑顔でのコミュニケーションとなります。そうすれば、話したいから早く帰りたいとフラリーマンになる事もなく、お互いの話や状況を理解し合える夫婦へと成長できます。

自分が言われて嬉しいことを先に口に出してみる

また気がついことを相手が嬉しいと思う言葉で伝えていくことも大事です。「これとっても助かった」と伝えてみましょう。反対に「このくらいやってよ、やっておいてくれたら良かったのに」では逆効果です。ご主人も「おいしいな」と言うだけではなく「忙しかったのに、頑張ってくれたんだね」と言われたら奥さんも嬉しいものです。また頑張ろうと前向きな気持ちになります。

そして悩みや苦しみを抱えている時は夫婦で分かち合います。人間は聞いてもらえるだけで安心します。解決策が見つからなかったとしても、自分の思いを解ってくれる人が身近にいるだけで安心でき次の一歩を踏み出せるのです。歓びも悲しみも一緒に乗り越えることで絆がグッと深まります。私も父が亡くなった時に、どれ程主人の存在に救われたことでしょう。夫婦での歴史を一ページずつ刻んでいるのですね。

相手との位置関係も重要なポイント

最後に、「角度による空間コミュニケーション」をお伝えします。
正面を向き合う角度は「理性または対立の空間」と言います。緊張や圧力を感じやすい空間で、契約や謝罪、約束事など改まった形に適します。時間の経過と共に反対意見を出しやすく、心理的に対立しやすいとも言われます。そのため、ご家庭のダイニングテーブルなど夫婦間での座る位置は正面ではない方がおすすめです。いつしか討論になっていたという事例もありますので、ご参考までに。

ぜひみなさんも今日から毎日のコミュニケーションを楽しんで、明るく温かい夫婦円満の絆を深めていってください。


河田京子

フリーアナウンサー、話し方・コミュニケーション術講師
K・アナウンススペース合同会社代表
NHK初め民放各局でMCやリポーターなど現役アナウンサー歴25年以上。みのもんた氏と長期に渡りラジオ番組共演、テレビ朝日生CMなど出演多数。またフリートークを得意とし、著名人とのトークショーも多数。イチロー選手、高橋尚子、尾木ママ、柴崎コウなどと共演。
長年の経験とスキルを活かし、アナウンス、話し方、コミュニケーション術、ビジネスマナー講師としても多岐にわたり活動。企業向けセミナー、個人向けレッスンなど受講者からも好評を得ている。
http://kyokokawada.com/

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家庭でも社会でもすぐ実践できる!アナウンサーに聞くコミュニケーションの極意

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