赤ちゃんとのコミュニケーションの取り方 <やさしさと強さをもった子どもを育てるための年齢別アドバイス vol.1>

【コラム】暮らしをワンランクアップ

2020年は、夏休みは短くても、コロナウイルス感染症拡大防止や緊急事態宣言に伴う休校期間が複数月にも渡り、お子様と過ごす時間がたくさんあった方も多いでしょう。
一緒に過ごす時間が長いからこそ、「子どもとの関わり」において新しい課題を見つけたり頭を抱えたりするシーンにも直面してしまうことも・・・。

そこで3回シリーズで「子どもとの関わり方(発達)」をテーマに、「やさしさと強さをもった子どもを育てるための年齢別アドバイス」を一般社団法人あそびの先生協会 代表理事 宝田ひか里さんに教えていただきます。

 

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Q: 赤ちゃんと遊ぶってどうやったらいいの?

A:まずはじめは、「見る」遊びから。

まだ自分で座っておもちゃを触ることのできないねんねの時期の赤ちゃん。この時期の赤ちゃんには、「見る」遊びを提供してあげてください。やさしい音のなるおもちゃや、赤ちゃんが目をとめ興味をもつ色のついたおもちゃ。それを、ゆっくり動かし、目で追う遊びを誘ってみてあげてください。

これは何だろう?はじめは不思議そうな顔をするかもしれませんが、そのうちおもちゃの動きを一生懸命目で追いかけはじます。(これを追視といいます)おもちゃでなくても、ご家庭で使っているタオルなどの日用品でも構いません。ポイントは、ゆっくり動かすこと。お子さんの目の動きを見ながら、ちょうどよいスピードで動かしてあげてください。

赤ちゃん

Q:良いおもちゃって何?

A:はじめてのおもちゃは優しいものを。
お座りができるようになると、お子さんの見える視野も広くなり、同時に物もつかめるようになり、物や人への探求が急激に広がる時期です。見えるようになったこと、できるようになったこと、やりたい!と思えるようになったことをぜひ一緒に喜んであげてくださいね。

さて、そんなやりたいことがたくさん!のお子さんの気持ちにこたえ、探求する心を満たし、様々な手先の動作などを育んでいくのに便利なアイテムがおもちゃです。ご家庭にある日用品でも、十分に良いおもちゃとして代用できるものもありますが、せっかくなのでお子さんのために何か用意しようかな?と思う時は、やさしいおもちゃを選んであげてください。

「やさしい」という表現はとても抽象的ですが、例えば同じくこの時期からはじめての食事=離乳食がスタートすると思います。はじめは、刺激は少なく、味付けもできるだけシンプルに、最小限の素材から始めるはずです。おもちゃも同じです。高価なものでなくて構いません。

でも、気を付けてほしいことのひとつは「音」です。大きな音や賑やかな音が鳴ると、お子さんは興味を示しますが、やはりはじめに口に入れるモノと同じように、おもちゃもやさしいものを選んでみてください。

また、やさしいと言うと薄いピンクや水色のものをイメージする人も多いかもしれませんが、お子さんが見やすい、お子さんにとって見ることがやさしい色はいわゆる三原色の赤青黄です。おもちゃ選びの時の参考にしてみてください。

赤ちゃん

Q:ひとつの遊びが続かずにすぐに飽きてしまいます…

A:そんな時期です。どんな行動が好きか観察してみてください。

1才頃~2才半くらいまでの時期は「行動の時期」です。私たち大人も同じようにこの時期があったのですが、その時の記憶は多くの人が忘れてしまっていると思います。そんな時期です。遊びというと、お絵かきや積み木遊び、お人形遊び、体を動かした遊びなどを想像します。また、何かを作ったり、表現するものをイメージする人も多いと思うのですが、それは次の段階。

行動の時期とは、その「表現の時期」の前段階の大事な時期で、物を掴む、放す、入れる、出す、投げるといった、動作ひとつひとつをする時期です。大人からすると、一つの動作しかしてくれないので、すぐに飽きてしまっていると感じるかもしれませんが、次の段階に進むために小さな成功体験の確認作業を繰り返している、大事な動作の学習の時期でもあります。おもちゃ箱から物を出した後、また違うおもちゃを出し、また違う物を出す……そんな姿があると、一つの遊びをせずにすぐ飽きてしまっていると見えますが、これは「出す」という動作で遊んでいるということです。

そんな時に、大人がお子さんの遊びを守ったり、広げるためにできることは、出した物をただただ入れ続けるということ。つい、「出したら片づけるんだよ」と教えたくなりますが、ふたつの動作を組み合わせることができる段階になるまでは、焦らず待つこと、必要に応じて片づける(元に戻す)ことが大人の仕事です。

そして、入れている物の大きさや素材を変えてみたり、量を増やしたり減らしたりして調節したりしながら、たっぷり同じ動作を満喫できたかな?と思った頃に、「入れる……もしてみる?」と時々提案してみるのもいいと思います。

この時期は、正直、大人からすると大変な時期でもありますが、たくさんの同じ動作の繰り返しを通して、物の大きさや素材の違い、またそれらを扱うための力加減や自分の身体の使い方を、具体的な経験を通して覚えていきます。うまく用意する量や素材を選び、見守る大人も疲れてしまわないように工夫してみてください。

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宝田 ひか里(たからだ ひかり)

元幼稚園教諭。息子3才・娘0才の時にオランダの幼児教育法ピラミーデと出会い、ティーチャー資格取得。そのわかり易さと理論の奥深さに魅了され、講座の構築と自身の子育てに取り入れ7年目。子どもと育ち総合研究監修の元、「あそびの先生」の講座・プログラムを構築し、2016年一般社団法人を設立。

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