様々な事業支援を行い、社会に貢献。薬局開業という目標も/佐藤百子さん(事業支援フリーランス)

輝く人の生き方とは?

神奈川県にお住まいで事業支援フリーランスのパラレルワーカーとして様々な活動をされている佐藤百子さん。彼女が、毎日イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。今夢中になっていること、おすすめのストレス解消法、健康のために意識していることなどを伺いました。

佐藤百子さん

事業支援フリーランス:一般社団法人オトナ思春期をデザインするプロジェクト(略称:オトハル)理事、株式会社Iroribiディレクター
羊毛フェルト講師

神奈川県在住。夫(未届け)と二人暮らし

■一般社団法人オトナ思春期をデザインするプロジェクト
http://otoharu.com/

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パラレルワーカーとして、様々な事業に携わる

短大を卒業して20歳から働きはじめて、23歳の時に今でいうパラレルワーカーのようなスタイルになりました。その当時は、「よしフリーランサーとしてやっていこう!」というような覚悟らしきものは全然なく、自分がやりたいお仕事を、まだまだ半人前ながらやらせて頂くにはどうすれば良いのか…と考えて、周囲の方々からフルタイムではないお仕事を色々とやらせてもらったというのが始まりです。

一般社団法人オトナ思春期をデザインするプロジェクト(以下、オトハル)は、一スタッフとして携わり始めましたが、加入数年後に理事になり全体の方針決定にも参加させて頂き、イベント運営を主軸とした業務の整理をしたり、また新しい企画も提案して実行させてもらいました。

オトハルは、40代~50代のいわゆる更年期世代の女性がカラダやココロの変化に悩むと同時に、介護や人生の後半のキャリア、そしてお金のこと、または体型の変化やファッションのことなど様々悩みを持つのに、人には相談しにくく、手本も仲間も見つけにくく、そして孤独感を抱えてドツボにはまってしまうような状況を防ぐ、セーフティーネットを築いていく活動です。各分野の専門家のセミナーを主催したり、同世代女性の体験をシェアしながら、共感し合えて、いざという時には役に立つ独自のコミュニティーをつくっています。

株式会社Iroribiは2021年にできたばかりの会社なのですが、前身となる合同会社アイキュベータの頃から総務スタッフとしてお手伝いしていました。事業内容としてはDXプロジェクトやAIを使った技術開発を受託の形式で行っているのですが、これからは技術を用いる事業創出といえばイロリビに相談しよう、と言われるような会社に成長できるよう取り組んでいます。

私は名刺を頂いているメンバーの中で唯一開発スキルが無いのですが(笑)、以前にもロボットベンチャーでテストや説明書作成のお手伝いをしていたので、大まかに開発の流れやどの役割にどんな人材やスキルが必要なのかということは、説明を聞いて把握していくことはできるようになっていました。

そこで、Iroribiではいわゆる総務的なお仕事以外にも、開発業務のフローを整理してメンバーの意見を聞きながらフレームを改善したり、案件の振り返りや今後の方向性検討の場では、技術開発や業務改善だけでなくもう一回り広い視野での提案が出来るようディスカッションに参加しています。

オトハルのお仕事でもIroribiの仕事でも共通しますが、1つのアイディアや思いを形にしていく時、個人の活動からチームになっていく時、何も整っていない言わばカオスな状況に対応できるのは、私の仕事における特性の一つかと思います。

そのほか、羊毛フェルト講師としても、細々と活動を続けています。以前は、日本羊毛フェルトクラフト協会の青山教室や銀座教室などを担当していましたが、現在はNPOジムネットさんの活動に寄り添う形でワークショップや作品の共同発表の場をもたせて頂いています。活動のペースは落ちていますが、今もずっと好きですし、何より人をつなぐ媒介として優れていると思うので、また羊毛フェルトの取り組みは再開したいと思っています。

様々な活動、経験、出会いで発見や驚きがある

様々な活動をしていますが、どの瞬間も楽しい! と感じています。いつまでもこんな人生がいいなと思うのは、発見や驚きがあるから。何気ない会話でも、本でも、何かの展示でも、お料理でも、心が一瞬ワッとひらくような発見がある生活をしたいし、自分もつくっていきたい。そして新しい出会いに気づいて喜べる人間でありたいと思います。

とりわけ、手仕事が好きなので、例えば手芸にしても羊毛フェルトに限らず、刺繍、ミシン、糸つむぎ、編み物など色々やって、木工小物や彫金なんかもちょっと試してみたりして、別のジャンルで組み合わせていくのもワクワクします。

それは仕事の面でも同じなんですよね。私のような“パラレルワーカーあるある”かなとも思います。どんな経験も出会いも、意外なところでつながって更に面白くなっていく。この感覚が何においてもたまらないですね。

リラックス、健康

ストレスが溜まったらすること……それは、料理です。今は職業にしていませんが、料理をふるまう仕事もしばらくしていました。丸々の白菜をどんどん刻んだり、イカの皮をググっとはいでいるうちに嫌なことから心理的な距離をとることができるし、何と言っても最後には美味しいものが出来上がって一石二鳥。

緊張しているような時には、アロマオイルや音楽に頼ります。あとは冷え性なので、夏でも寝付けない時や胃がムカムカする感覚がある時には湯たんぽを抱えて寝ています。

私は高校生のとき、甲状腺機能亢進症とわかりました。それまでも体育で持久走が全然走れなかったし、頭痛がひどすぎて吐いてしまうこともあり、母は色々な病院に連れて行ってくれましたが原因が分かりませんでした。最終的には、母の知人が教えてくれた中医学の先生に診て頂き、血液検査をして診断がおりました。その中医師から、「元々身体のエネルギーを蓄えるのがしにくい体質だから、甲状腺の病気だけじゃなくて自分で自分を整える方法を分かった方が良い。投薬治療じゃなくてうちで生薬と薬膳で治してみますか?」と説明され、治療開始から一年ほどで無症状になりました。

その中医師のクリニックは少し通いにくい場所にあり、働きはじめるとあまり行かなくなっていたのですが、ここ数年はオトハルの活動で知った表参道の鍼灸院の先生方にも大変お世話になっていて、鍼療の際には私の今の不調に合うツボや食べ物を教えて頂いています。

それでも何年かに一度は大きく体調を崩すときもありますし、頭痛があれば鎮痛剤を使ったり、病院にも通います。仕事が忙しくなるとすぐに身体にでてしまうので、良い先生方に巡り合うことができて、自分の養生では補えないラインをよく観察できるようになったことはとても大きいです。

登録販売者試験を受けて実現させたい夢

今後の目標として、登録販売者試験を受けようと思っています。実は、二年前にも勉強したのですが、あまりにも暗記ができなくてくじけました。前述の鍼灸院の先生方にも応援を受けて、もう一度頑張ろうとしています!

登録販売者試験を受けようと思っているのは、薬店を開業できないか…と考えているからです。形はなんでも構いませんが、その町や地域の中で、場所として必要な機能を作りたいと思っています。もしかしたら、寺子屋かもしれないし、総菜屋かもしれない。もちろん羊毛フェルトの教室だったり展示室にするかもしれません。色々な機能を想定しているのですが、これまでの仕事を通してやはり健康相談ができる場所が病院の他にもあればいいなとも感じました。お医者さんを目指すのはとても大変そうなので、せめてお薬を扱って相談にのれるようになったら……可能性がぐんと広がるなと思っています。

 

 

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