東京都杉並区で、親子カフェオーナーとして活躍中の辻 亜耶さん。彼女が毎日、イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。今夢中になっていること、おすすめのストレス解消法、健康のために意識していることなどを伺いました。
辻 亜耶(つじ あや)さん
親子カフェオーナー
東京都杉並区在住。東京都世田谷区で「il sole GaO」を夫と共に経営。2009年に東京都杉並区に親子カフェをOPEN。2018年1月に東京都世田谷区に新店舗として移転し、今に至る。食物アレルギー食を提供するなかで、東京都福祉保健財団平成29年度東京子育て応援事業において、障害者施設と連携した食物アレルギー対応モデル店舗構築事業にも取り組む。夫、長男12歳、次男9歳、長女2歳の5人家族。
https://ilsolegao.jp/
目次
誰にとっても過ごしやすい場所づくりを
ゆっくり食事やおしゃべりを楽しみたいと思っても、子どもがまだ幼い時は動き回ったりぐずったりとなかなかそれも叶わないもの。そんな中、もっと親子で安心して過ごせる場所を創りたいとの想いで親子カフェというスタイルのお店をはじめました。
また、大人も子どもも楽しんでいただけるように、英語やリトミック、バランスボールなどの講座や0歳から参加できるコンサートなど、多くのイベントも開催しています。
子育て真っ最中の講師の方も多く、その方々にとっても、得意分野を活かし輝ける場所になってもらえればとの想いでおります。
また、長男の食物アレルギーをきっかけに、アレルギー対応食のニーズを感じ、お店では食物アレルギー対応食も提供しています。
食物アレルギーを持ったお子様に初めての外食をさせたい、初めてのデコレーションケーキを食べさせてあげたいなどのご家族の想いから、北海道や滋賀県など遠方よりご来店くださるお客様もいらっしゃいます。
また、ご縁から、主人であるシェフと共に企業へのレシピ提供や商品開発、参加全員の食物アレルギーに配慮した料理教室の開催や出張料理などのご要望も多くいただくようになり、これまでにのべ1万人以上にアレルギー食を提供させていただいています。
気づけば毎日が楽しみと感謝に溢れていると思える自分になっていた。
そんな人生を歩むに連れて、私の人生の喜びだと気づいたことがあります。
それは、人と出会い、人と語り、人と繋がり、人に学ぶこと。
ご縁をいただき、新たなご依頼にお応えしようと、悩み、学び、経験し、またその経験が新たな仕事へと生かし繋がり、そしてその経験が子育てや自分の人生に生かされていくのです。
親子カフェの経営に関してもそうです。
想像していた以上にお店を経営するということは大変で、全てのことが初めてのことばかりでした。
しかし一緒に働くスタッフ、地域商店街の方々、お客さまからの応援やお知恵をいただき、支えていただき続けることができています。
また、お店を始めた頃は、長男が幼稚園に入園し、次男はまだ8カ月。次男をおんぶしてお店に立ったこともあり、子どもたちに寂しい思いをさせているのではないか?など、悩むことも多くありました。
しかし、今では大きくなった子どもたちが、嬉しそうに学校でお店のことを話したり、発表などで紹介してくれたりと、私たちを誇りに思ってくれていたことを知り、嬉しく思っています。
「お客様へお食事を提供する」という当たり前のことを当たり前として行うだけ。
「il sole GaO」の特徴として、アレルギー対応をクローズアップして取り上げていただくことも多くなっていますが、いつも一貫してお伝えしているのは、それは決して特別なことではないということです。
数ある飲食店の中から、当店にお越しいただいたお客様に対して食事がご用意できないままお帰しすることはできません。
それはアレルギーのある方に対してだけではありません。
例えばお客様のご要望は、宗教上食べられないものがある、糖尿病などにより糖質が制限されている、車椅子でお越しになる、障がいをお持ちで流動食を希望されるなど、様々です。
しかし、どんなご要望に対しても、今私たちができる全力のおもてなしで真摯に対応させていただくことが、私たちにできることだと考えています。
忙しくも楽しい日々を過ごすための健康管理
毎日忙しい日々。それでも楽しく過ごすために気を付けていることがあります。
それは自分自身で心身を整えることに気を付けながら、必要に応じて医学の力を借りること。
きっかけとなったのは次男と長女を助産院で出産したこと。医療に任せきりにするのではなく、自分自身の身体にじっくり向き合い、体調を整えて、自らの力で出産に臨むことの大切さを学びました。
たまには旅行や外食などで、子どもたちが楽しむ姿を眺めながら、のんびり過ごして心のリフレッシュ。特に温泉やプールなど水遊びが楽しめる場所に行くことが好きです。
「これからの未来を繋ぐ人々に何を残していけるのか?」が人生のテーマ。
食に関する事で困った方がいたら、いつでも最大限の力になれるよう、より経験や知識を磨いていきたいと思います。
また今後は、親子カフェの経営という経験をもとに、子育てサロンや地域サロンをはじめ、商店街や地域活性の分野においても力を入れていきたいと考えています。
仕事でもプライベートでもたくさんの旅に出ながら、より多くのご縁を紡いでいきます。
そしてどれだけ年を重ねても、私利私欲に走らず、後世のために何ができるかを考えて行動していきたいと思っています。