どう決める?子どもの習い事。予算の立て方や月謝を抑えるポイントは何?【マンガで考える! 暮らしとお金】

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0歳の男の子の子育てに奮闘中の愛美(31歳)が、ママ友と習い事の話になって、びっくり!
小学生ってそんなにたくさん習い事やってるの!?



 

「い、忙しそうなんだきゅ〜う!でも、どれも子どもに経験させたい魅力的な習い事だよね!ただ、家計的にも時間的にも全部はむずかしいから、取捨選択が必要!どうやって考えたらいいかな?」

子育て中のママの関心事のひとつである「習い事」について、どんなものが人気なのか、どうやって習い事を決めれば後悔が少ないのか、家計から習い事予算をどう組んだらいいのか等をまとめてみました。

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どんな習い事が、今、人気か?

2019年に実施された、「プログラミング学習とパソコン使用実態に関する調査」から習い事に関するデータをご紹介します。

「習わせたいもの」ランキングをみてみましょう。
第1位…英語・英会話
第2位…水泳
第3位…学習塾
第4位…ピアノ
第5位…書道

もう少し下、第10位までみてみると、そろばん(第6位)、プログラミング(第7位)、サッカー(第8位)、体操(第9位)、ダンス(第10位)となっています。

ピアノを除くと、どちらかと言うと芸術系より運動系や知育系の人気が高いようですね。プログラミングがランクインしているのも、小学校でのプログラミング教育必修化の影響を受けていると思われます。

この意識調査は、小学生のお子様がいる保護者が我が子に習わせたい習い事です。こうして実際に習っているものと習わせたいものを見比べるととても興味深いですよね。

習い事予算はどう決める?

お子様の習い事への意欲は大切にしたいものの、習いたいものをすべて習わせるゆとりがあるご家庭はわずかではないでしょうか。就学前の小さなお子さんが複数の習い事をかけ持つ例もあります。習い事が増えれば、家計を圧迫する可能性があります。兄弟姉妹がいればなおさらのことではないでしょうか。

将来かかる教育費を考えると、習い事にかけるお金にも限りがあります。
やはり習い事にも予算を設けることが必要です。

では、習い事予算をどのように考えたらよいのでしょうか?
いったん決めた予算をどのように守っていけばよいのでしょうか?

必要な教育資金の積立をしたうえでの話となりますが、習い事予算の目安として、お子様一人当たりに使える【習い事費用の上限を決める】、あるい【習い事の本数を決める】ことからスタートしてみてはいかがでしょう?

習い事予算はもちろん固定しなくてOKです。
たとえば、「今年受験生となる長男の習い事予算は○万円、次男のほうは少し我慢してもらって△千円」など、お子様の成長とともに節目で予算を見直すほうが合理的です。

兄弟姉妹が多いご家庭の場合は、一人当たりの予算ではなく、世帯全体で毎年の習い事予算を考えていくほうがやりくりしやすいかもしれません。
「今年の我が家の習い事予算は毎月○万円まで!」と子ども達にも伝えて、それぞれプレゼンさせて習い事を勝ち取っていく……こんなお家があっても良いのではないでしょうか。

習い事予算を組む際は、習い事のためのユニフォーム代や試合の遠征費など、月謝以外にかかる費用の見積もりも入念に行ってください。
月謝自体は安くても、付随してかかる費用が馬鹿にならない、なんてこともあるので注意が必要です。

もし予算をオーバーしそうになったら、安易に予算を増やさずに初心に帰り「その習い事をするか否か」親子で話し合ってみましょう。
話し合いの中で、惰性で続けている習い事、教室の内容それ自体ではなく、交友関係が切れてしまうのが惜しくて止められない習い事だったなど、月謝以外の面で取捨選択できるケースがあるかもしれないからです。

まとめ

小学校や中学校とは異なり、習い事は個々人が任意に選択して学ぶ場です。
それだけに、どんな習い事を子どもにさせようかと悩むご家庭は少なくありません。

プログラミング教室など、10年前ほとんど注目されていなかった習い事が、今では人気です。5年後、10年後は、さらに魅力的な新しい習い事が人気になるかもしれません。子どもが興味を持つことを、親としてできる限りサポートするためにも、将来の教育費と習い事予算をしっかり管理していく必要がありそうです。

習い事の予算を設けつつ、何を手放し、何を継続するか、見極めていきましょう。兄弟姉妹のいるご家庭においては、世帯全体における習い事費用の総額を意識して取捨選択することも大切です。

教育費+αをしっかりと準備するためにも、「貯める」「運用する」などの方法も考え、教育資金プランを立てるようにしましょう。

「ママ友は、将来かかるお金や貯蓄についてパパと見直しをしたんだね!習い事で得られることはたくさんあるけど、その前に自分の子どもが何を習いたいと希望しているのか、自分の子どもにどんな人生を歩んでほしいと思っているのかを家族で話し合って、習い事にどんな費用がかかるのか、シミュレーションが必要だよね。夫婦だけで話し合いが進まなさそうだったら、プロに相談してみるのもおすすめだきゅ~う!」

 

海老原 政子
海老原 政子 (「おゆみの相談室」代表)
大学卒業後、SE、インテリアコーディネーターなど仕事に明け暮れる生活から一転、出産1年後に未経験ながら国内生保に再就職。営業活動するなかでライフプランの重要性に目覚める。ファイナンシャルプランナー資格を取得後に独立。現在、働くママのキャリアチェンジ前後の家計相談や保険の見直し、住宅ローン相談を行う。マネーセミナー講師やコラム執筆実績も多数。子育て中の主婦の目線を活かした家計改善アドバイスが好評。
<保有資格>
ファイナンシャルプランナー(二級FP技能士/AFP)、住宅ローンアドバイザー(住宅金融普及協会)
「エムプランニング」WEBサイト

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