愛美のママ友が、マイホームのお披露目をしてくれました。
「夢のマイホーム購入!夫婦で意見が分かれてしまったきゅ〜う!みんなはどうかな?どうやって話し合いを進めたらいいんだろう?」
人生における大きな買い物と言えば「マイホーム」。とは言え、住宅購入資金を現金で支払える方はごく限られた人ではないでしょうか。多くの方々は、住宅ローンという多額の借金を背負ってする買い物となります。不安や心配が大きくなるのもうなずけます。
また、マイホームに対する考え方は、長年連れ添った夫婦と言えども同じとは限りません。
このコラムでは、コストの見積もりの落とし穴や、住宅購入時に起きがちな夫婦間の価値観のずれやコミュニケーションの取り方などについてまとめました。
目次
戸建てとマンションで異なる総住居費
マイホーム購入を決めたご夫婦は、まず、住宅展示場などに足を運んで、イメージを膨らませるかもしれません。
住宅展示場やマンションのモデルルームで、ざっくり毎月の住宅ローン返済額を営業職員に試算してもらい、「家賃並みだし買っちゃおうかな」というご家庭がありますが、これは、典型的なNGです。
我が家の家計収支をシビアに確認する。今後の夫婦の働き方を話し合う。物件のイニシャルコスト、ランニングコストをしっかり調べる。そのうえで購入予算を立てるところからスタートすることをおすすめします。
物件価格という目立つ大金に隠れ、抜け漏れが多いのが物件価格以外の「イニシャルコスト」、「ランニングコスト」部分です。
大まかではありますが、発生する可能性がある項目を書き出してみました。
【住宅購入時にかかる費用(イニシャルコスト)】
税金(印紙税、登録免許税、消費税、不動産取得税)
登記手数料
不動産仲介手数料
ローン事務手数料
保証料
団体信用生命保険料
つなぎ融資の手数料・利息(注文住宅の場合)
外構工事費用(戸建ての場合)
リフォーム費用(中古物件など必要に応じて)
自家用車購入代金(立地によっては2台目が必要に)
修繕積立基金(一時金/マンションの場合)
水道引き込み工事や浄化槽設置費用(立地による)
カーテン工事・照明工事費
家具や家電等の購入費
引越し費用
【住宅購入後にかかる費用(ランニングコスト)】
固定資産税(毎年)
火災保険料(保険期間による/最長10年毎)
管理費(マンションの場合)
修繕積立費(マンションの場合)
駐車場代・駐輪場代
ケーブルテレビなどの雑費
町会費
実は、【住宅のランニングコスト】の想定が少し低めのご家庭は少なくありません。
たとえば家の設備が壊れた場合、賃貸住宅であれば、仮にエアコンが壊れたら貸主負担で直してもらえばいいところを、持ち家となればすべて自腹です。憧れのウッドデッキも、メンテが必要ですしいずれ木材が腐り撤去費用が発生するかも。ボイラーなど水回り設備が壊れたら修繕費用や交換費用が発生します。安易に「家賃並み」の住宅ローンが組めないのは明らかですよね。
また、マンションを購入したい方が特に気にすべき点として、「管理費」や「修繕積立費」が挙げられます。
管理内容や受託会社が変われば管理費は変わりますし、修繕箇所が多くなれば先々修繕積立費が値上がる可能性も秘めています。そもそも長期修繕計画上10年毎の費用改定が想定されている物件もあります。計画をきちんと確認してみてくださいね。
購入したい物件の管理費や修繕積立費だけでなく、同じエリアの他の新築物件や購入エリアの築年数の古いマンションの管理費なども確認されることをおすすめします。
一般的にはマンションの先々の総住居費は、ある程度の値上がりを想定してシミュレーションすることをおすすめしています。戸建てなら、修繕費用も見積もったうえで家計収支がプラスになるよう見積もってください。40代に入っての購入であれば住宅ローン繰り上げ返済用の貯蓄が可能な返済プランかどうかのチェックも欠かせません。
まとめ
マイホームを購入する前に、ご夫婦で今後の暮らしについてしっかり話し合ってみてください。
ただし、相手の希望や意見の否定はしないであげてくださいね。夫婦になる前はまったく別の場所で暮らし、育てられ方も違う二人です。その考えに至る背後に相応の理由があり、何より「ご家族のために」家を買いたいという想いは夫婦一緒だと思うからです。
感情的な言い合いになるのを避けるため「どうしてそう思うの?」「なぜそうしたいの?」と理由をたずねるコミュニケーションを心がけてみてください。理由を知ることで理想の我が家に対する考え方もきっと深まるのではないでしょうか。
「マイホーム購入は人生で一番大きな買い物だね!お金の問題はどうしても切り離せない課題…まずは夫婦の価値観をすり合わせてみるのがオススメだきゅ~う!」