ダンスを通して、ポジティブな毎日を(1)/関根加奈さん(会社役員、個人事業主)

ライフスタイル

埼玉県にお住まいで会社役員、個人事業主としてご活躍中の関根加奈さん彼女が、毎日イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。関根さんにお伺いしたお話に基づき、前編の今回は、関根さんのお仕事や今夢中になっていることについて、後編(次回)では関根さんおすすめのストレス解消法や健康のために意識していることについて、ご紹介します。

関根加奈さん
会社役員(代表)
*ダンススクールの運営管理、イベント企画運営、映像・広告制作、インフルエンサーマネジメント
個人事業主
*飲食店経営

■DLL Dance School ホームページ
https://dlldanceschool.com/

目次

試行錯誤しながらの会社運営、ボランティア

現在私は、ダンス(ストリートダンス)を中心に仕事をしています。
特にメインとしているのは、ダンススタジオ(ダンススクール)の運営ですが、他にもイベント企画運営(ダンスイベント主宰)や映像・広告制作(ダンス発表会での映像、ダンスの宣伝広告制作)、インフルエンサーマネジメント(ダンサーインフルエンサーのマネジメント)等、業務内容が多数あります。

ダンスというと若者世代のイメージがあるかもしれませんが、世代問わず多くの方々にダンスの魅力をお伝えできるように、様々な形で発信しています。例えば、ダンスを踊る事が好きな方には、教室運営・ワークショップ開催・ダンスバトル、ショーケースイベント開催を。
ダンスを見ることが好きな方には、各種イベント開催、SNSを利用したダンス動画の発信、弊社所属のインフルエンサーによるダンスコンテンツの配信を。
このように、ダンスを様々な観点から皆さまに楽しんでいただけるよう、日々試行錯誤しながら、会社を運営しています。

その他、私個人としてのボランティア活動として、商工会議所青年部に所属し、地域活性化を目指した委員会でイベントの裏側をお手伝いしていたり、行政との繋がりから、市の行事やお祭りでは舞台裏の進行や宣伝等のお手伝いをしています。


現在はシングルマザーですが、長女も19歳となり子育てはひと段落した所です。長女は自身の目標を追いながら、私の会社や個人事業のお手伝いをしてくれているので、持ちつ持たれつで娘の目標を全力でサポート、応援しています。

コミュニケーションを大切に、やりがいを感じて

仕事で楽しいと感じる時は、一つの物事を終えた時にお客様から何かしらのアクションをいただいた時。やりがいという感じですね。

そのアクション内容がポジティブなものであれば、達成感ややりがいを感じて「楽しい」といった感情が生まれます。万が一、ネガティブな反応だったとしても「次回は満足してもらえるように今後の課題にしよう」と次回に向けた改善策を考えている時がとてもワクワクします。

お客様の声は今後をより良くする為に必要な要素なので、聞いていて心が躍ることが多いものです。それ以外でも、もともと人とお話する事が好きなので、お子さんの成長やご家庭での出来事など、たくさんの方のお話を聞かせてもらっている時は、常に楽しいです。

起業のきっかけは娘

現在は起業している私ですが、前職は介護士、その前は飲食店勤務でした。それぞれやりがいのある仕事ではありましたが、20代後半に差し掛かりいつか本当にやりたいことはなんだろうかと考え始めました。

仕事をすることは昔から大好きで、子どもが幼い時から正社員でバリバリ働いていました。子どもも働いている私が誇らしかったようです。

しかし、子どもが小学生の時に「お母さんへの感謝状」を書く授業があり、それを授業参観で発表することになっていたのですが、授業参観のサプライズだったため、私はそのことを知りませんでした。

結局その日私は授業参観を欠席し仕事へ……
その日、帰宅後、突然娘が大泣きしました。

それまでも仕事の都合で授業参観に行けないこともあり、全く気にしたそぶりもなかったので、正直その時は大泣きした娘を見て驚きました。よく話を聞いてみると、授業参観で生徒みんながひとりずつ、その感謝状をお母さんに向けて読み上げたそうです。
いつもはお仕事を休んでまで授業参観に来なくていいよって言っていたけど、今日は感謝状を読む対象のママが居なくて寂しかったと。

娘が大泣きしながら話してきた理由を聞いて、私も涙し、仕事に夢中になって娘のことを疎かにしていた自分を恥じました。仕事をしている私の姿が好きだと言ってくれていたので、勝手に授業参観よりも仕事を優先してしまっていたのです。

ちなみにその感謝状には、「関根加奈殿 あなたは仕事を一生懸命頑張ってくれました。よってここに賞します。これからも、仕事を頑張ってください。私をここまで育ててくれてありがとう。」と書いてありました。もうそれからだいぶ経ちますが、いまでもLINEのプロフィール画面は、初心を忘れないようにその感謝状の画像になっています。

そんな出来事があり、自分が大好きで娘が誇りに思ってくれている「仕事」と、当時思春期目前だった娘が夢中になっていた「ダンス」を一緒にできたら、と、思うようになりました。娘も好きなことを親に全力でサポートしてもらえたら心強いだろうし、私も思う存分大好きな仕事をしながら娘と一緒の空間にいられると考えて始めたことが起業のきっかけになったのです。

もちろん、理由は娘の為という以外にもあり、純粋にダンスの魅力にハマった部分も大きくあります。自分はダンス素人ですが、当時は娘の付き添いでダンスを鑑賞する場面が多くあり、その時に体一つで自分の内に秘めている感情を表現でき、人を感動させたり明るい気持ちにさせたりできるダンスの魅力や表現の独創性に強く惹かれていました。

ダンスの魅力にすでにハマっていた所に、娘の感謝状の事が重なり、これはもう一念発起するしかないっ!と思いました。
そう決心した時には、ダンススクールを開く準備を始めていた感じです。


決めるまでには時間がかかるのですが、決まってからはいつも瞬足です。

当時勤めていた介護施設にはご迷惑にならないよう、自分の想いを伝え円満退職になりましたが、その時快く私を送り出してくださった介護施設には感謝の気持ちもあったので、その後スクールの生徒さんを連れて何度かボランティアで利用者さまにダンスを披露させていただきました。

とにかくポジティブ思考で

若い頃は結構ネガティブな部分もあったので、起業をしたことでポジティブ思考を身に付ける努力をしていました。

思考を変えたり、本を読んだりなどの努力の甲斐もあり、前よりも自分と素直に向き合えるようになったことで、自分の気持ちを大切にできるようになりました。不思議と自分の気持ちを大切にできるようになると、人の事も大切にできるようになり、普通の生活を送っていても常に感謝の心を持てるようになりました。

後編では、私のストレス解消法や健康維持法についてお話したいと思います。

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