「仕事も家庭も自分の時間も、すべてを充実させたい!」というのは欲張りでしょうか? 今や、働くママも決して珍しいことではありません。でも、仕事も100%、家庭も100%と思ってしまうと、どこかで無理が生じてしまいます。どうすれば、両立がうまくいくのかを、キャリアコンサルタントの山田真紀子さんに伺いました。
目次
仕事も家庭も自分の時間も。両立のヒントは、自分のエネルギー量を意識すること <キャリアコンサルタントがアドバイス! 両立のヒント Vol.1>
「両立」に意気込むとついつい陥ってしまうのが「全種てんこ盛り」ですが、仕事も100%、育児も100%、家事も100%という風に、すべてに100%ずつエネルギーを注ぐことはできないのです。
自分が大事にしたいことを美味しく味わうことができていれば、「両立」ができていると実感できるようになります。自分のエネルギー量を意識して取捨選択をし、「全種てんこ盛り」ではなく、「全種美味しいところだけ盛り」を追求していきましょう。
子どもとは短時間でも濃く過ごそう <キャリアコンサルタントがアドバイス! 両立のヒント Vol.2>
子どもと過ごす時間は「量より質」。「量より質」を考えるときには、「他人と比べないこと」と「質を担保するために量を調節すること」が大切です。子どもは一人一人愛情の受け取り方が違い、発達段階によってサポートの量も異なります。親の働き方も時代や家庭によって違いますし、質を担保するために量の調節が必要になるタイミングもあります。
新しいことをプラスαで始めるということではなく、いつもの習慣の中に「タッチコミュニケーション」を自然に取り入れるのが無理なく続けるコツです。
自分らしくいられる至福の時間を持ってみよう <キャリアコンサルタントがアドバイス! 両立のヒント Vol.3>
自分を大切にすることは、家族や周囲の方を大切にすることでもあります。自分が心地よく余裕のある状態でいられることで、すべての役割を効果的に演じることができるのです。
まずは自分にとっての「至福の時間」を見つけることから、はじめてみませんか?
両立がしんどい!? そんなときこそ理想と現実のバランスを整えるチャンス! <キャリアコンサルタントがアドバイス! 両立のヒント Vol.4>
両立生活に息苦しさを感じたら、仕事以外の1日のタスクを書き出してみましょう。次に、「やりたくてしていること」に◯、「やりたいことではないが必要だからしていること」に△の印を付けてみましょう。◯の数を書き出した項目の総数で割ると、仕事以外のタスクの充実度合いが何%なのか出てきます。
タスクを整理し、代替案や工夫を取り入れることによってストレス軽減につながります。自分の気持ちを大切に、両立生活の理想と現実のバランスを整えていきましょう。
いかがでしたでしょうか?これらのコラムをお読みいただき、充実した、そして我慢のない「両立」をこなせるヒントを得ていただければと思います。