子どもが「自分を愛する力」を育むために親ができること まとめ

【コラム】暮らしをワンランクアップ

自己肯定感や自尊感情という言葉を聞いたことありますか?
「自己肯定感は大事」ということを育児本などで見た!という方もいるかもしれませんね。

元号が平成から令和となり、新しい時代これからの時代を生きていく子どもたちが「自分を愛する力」を育むために、親ができることは何でしょうか。

今回は、小学生2人の子育てをしながら、学童保育施設3校舎を運営し、一人ひとりの才能を引き出し・活かすためのワークショップ、自己肯定感アッププログラム、キャリア教育プログラムを提供している、赤井友美さんに、子どもが「自分を愛する力」自己肯定感を育むために親ができるポイントを伺いご紹介しています。

 

目次

自分を愛する力って何? <子どもが「自分を愛する力」を育むために親ができることVol.1>

欠点や短所も含めた、今の自分を「ここは良い、これは良くない」等のジャッジもせずに全て受け入れて、そのままの自分を愛する、大事にする感覚を「自己肯定感」といいます。

私自身のこれまでの様々な経験から、自分を愛する力(自己肯定感)は、生まれた時から赤ちゃんはみんな持っていると考えています。

しかし、日本人の若者の自己肯定感は国際比較の中でも特に低いことをご存知でしょうか。5年ほど前に行われた、日本を含めた7カ国の満13~29歳の若者を対象とした意識調査では、自己肯定感の低さだけでなく、やる気のなさ、将来への不安が突出している状態という、ショッキングな結果なのです。

これからの時代を生き抜いていくためには、これまでとは少し違った子育て、関わり、教育が必要であることは確実ですし、自分を愛し・信頼し、苦難があっても、自分で考え、選択していける子どもたちが育っていくことが大事になってくるのです。
水遊びをするきょうだい

笑顔の女の子

自分を愛する力って何? <子どもが「自分を愛する力」を育むために親ができることVol.1>

 

これからを生き抜くために。「自己感情の理解」が『共感力』と『想像力』を生む<子どもが「自分を愛する力」を育むために親ができることVol.2>

ドラー心理学で「人間の悩みは、全て、対人関係の悩みである」といわれているように、私たち人間は産まれたその瞬間から、他者と関わりながら人生を送っています。

他者と関わる中で、様々な「他者の主観による評価・判断」を集めて、「自分ってこういう人なんだ」と思ったり、「こういう風にすると褒められるんだ」「こういうことをすると好かれるのかな」と考えて行動を選択していくようになりますが、それらの「他者の主観による自分に対する評価」は本当の自分を全て表しているのかを、一度考えていただきたいなと思います。

周りを意識しすぎてしまい、「本当の自分がわからなくなってしまう」さらには「自分がわからないから自分を愛せない」という状態にならないために、『感情の価値』を正しく認識するところから始めてみることをお勧めします。

れからの子どもたちに求められる「人間だからこそできる力」特に『共感力』と『創造力』は、『感情』があって初めて発揮できるものなのです。

今ある感情を受け止め、自分の中に何が起きているのかな?と考えてみる。そうやって感情に寄り添うことをぜひお子さんと少しずつ行ってみてください。

もちろん、これはメンタルトレーニングと同じく練習が必要ですので、お母さんお父さんができることも大事になってきます。普段の生活の中でも、ぜひ自身の感情に寄り添ってみてくださいね。
ハートのオブジェ

ハートマークに顔

これからを生き抜くために。「自己感情の理解」が『共感力』と『想像力』を生む<子どもが「自分を愛する力」を育むために親ができることVol.2>

 

自分を愛する力を育むために必要な「共感」とは?<子どもが「自分を愛する力」を育むために親ができることVol.3>

人と話をしていて「自分の気持ちがわかってもらえた!」と感じ、嬉しくなったり、安心したりしたという経験はありませんか?「わかってもらえた!」と人が感じるのは、「共感」してもらえた時。

共感は、カウンセリングやコーチングなどでは「共感的理解」とも表記され、「その人そのもの」を理解することです。
評価・判断するのでなく、話し手の話を聴き、相手の行動を見ながら、相手と相手の世界観を受け取って理解し、「相手とともにいる」状態を築くことをいいます。

「自分の価値観・世界観を尊重される」経験がないと、自分の価値観・判断軸がわからなくなってしまい、結果として、周りの価値観に合わせ自己決定しないことが日常となってしまうのです。

「自己決定度が高いほど、幸福度が高い」と言うデータも出ています。幸せになるためには、自分の価値観を意識し、自分の価値観を判断軸として考え、選択していくことができる必要があるのです。
LOVEと書いたサボテン

自分を愛する力を育むために必要な「共感」とは?<子どもが「自分を愛する力」を育むために親ができることVol.3>

 

まずは両親が「自分を愛する」時間を作ろう!<子どもが「自分を愛する力」を育むために親ができることVol.4>

行動遺伝学によると、自尊心・自己肯定感は遺伝4割、環境6割という割合で影響を受けるのだそうです。家庭も含めた様々な「環境」により自尊心や自己肯定感は大きく変動するということです。

とすると、子どもが関わる家庭、学校、地域などのコミュニティにいる皆さんの自分を愛する力(自己肯定感)が子ども達に影響を与えます。自分を愛する力が高い人が子ども達の周りに多くいること、その背中を見て育つことが何よりの環境になってくるのです。

自分を愛する力(自己肯定感)を育むために、まずはお母さん、お父さんが自分に意識を向ける、自分を愛する時間を持ってください。余裕がなかったり、感情に飲まれてしまうと、自分の意識を向けるのではなく、発散にエネルギーが割かれています。

日々100%のエネルギーを使い切ってしまう、疲れ切ってしまうという方も多いと思います。自分のために飲み物を入れる、お風呂にいつもより少し長く入る等、なんでも構いません。頑張りすぎてしまう自分を労わる時間として「自分のための時間」を少しだけでも確保してください。

そこでできた余裕で、毎日1回でも構わないので、
・子どもの話を共感的理解で聞いてみる。出来なくっても感情だけでも共有してみる。
・自分自身が感情的に揺れたときも、自分の思考・表現と感情、本当の願いのどれかだけでも自分で意識してみる。1つずつ増やしていき自己理解・自己共感できるレベルを増やしていく。
・誰かと話をしている時は、ダブルメッセージになっていないかな?と意識して、本当の願いを伝えるようにする。
・無意識でやっていることに対し「これは続けたいこと?」「子どもたちに必要な力?」という質問を投げかけてみる。
をやってみてくださいね。

筋トレもマラソンも諦めて1歩も1回もやらないのと、毎日1回でも1歩でもやるのでは、100日後大きな違いになります。
諦めずに、ぜひ続けてください。

多くの子どもたちが「日本の大人って素敵だな」「自分を活かして、いろんなことにチャレンジする人がたくさんいる」って思う社会になったらいいなと思っています。
ママとベビーの手

ママとベビーの手

連載最終回:まずは両親が「自分を愛する」時間を作ろう!<子どもが「自分を愛する力」を育むために親ができることVol.4>

 

赤井友美
赤井友美
株式会社4smiles代表取締役、一般社団法人子供教育創造機構 理事.
東京都生まれ。(株)リクルートに新卒入社し、約12年間でIT部門、広報、人事などを経験。その途中、中学生向けキャリア教育プログラムを新規事業として起案・立ち上げを経験し、教育の世界に足を踏み入れる。その後、教育系NPO法人設立準備に参画し、初代理事に就任。2度の出産をきっかけに人材育成にますます興味が移り、2012年に一般社団法人子供教育創造機構を設立。翌年リクルートを退職し、東京都中央区に民間学童施設「キンダリーインターナショナル」を仲間と共に設立。
根底にある思いは「一人ひとりが自らの才能を生かして主体的に生きること」「才能の多様性が活かされる文化をコミュニティで育むこと」
現在は小学生2人の子育てをしながら、学童保育施設3校舎を運営し、一人ひとりの才能を引き出し・活かすためのワークショップ、自己肯定感アッププログラム、キャリア教育プログラムを、東京・九州・東北を行き来し、各地で提供している。
http://learningcreation.org/

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