1999年、東京都文京区に第1号店が誕生した来店型保険ショップ『保険クリニック』は、今年20周年を迎えます。
そこで、20周年を記念して、「20」をキーワードに様々なことをみなさまにご紹介。20年前の出来事や現代との比較、20に関するトリビアなど、懐かしの話題から「へぇー!」という情報まで、楽しくお届けします。
さて、今年2019年6月28日(金)29日(土)に、G20が大阪にて開催されることが決まっています。実は日本では初めての開催となる「G20」。
今回は、「G20」とは何なのか、また日本・大阪で開催されるにあたり、想定される影響をご紹介します。
目次
2019年大阪開催予定のG20サミット
今年2019年6月に大阪にて開催されるG20サミット。「G20」って、ちょくちょく耳にはするけれど、どの国や国際機関が参加していて何を話しているのか知っていましたか?
「G20」の参加国はどこ?
毎年行われる「G20」。
2019年G20大阪サミット関西推進協力協議会には下記のように記載されています。
メンバー国は、G7(フランス・アメリカ・イギリス・ドイツ・日本・イタリア・カナダ・欧州連合〔EU〕)のほか、アルゼンチン・オーストラリア・ブラジル・中国・インド・インドネシア・メキシコ・韓国・ロシア・サウジアラビア・南アフリカ・トルコ(アルファベット順)となっています。
また、招待国・国際機関は、オランダ、シンガポール、スペイン、ベトナム、ASEAN議長国(タイ)、AU議長国(エジプト)、チリ(APEC議長国)、セネガル(NEPAD議長国)、国連(UN)、国際通貨基金(IMF)、世界銀行、世界貿易機関(WTO)、国際労働機関(ILO)、金融安定理事会(FSB)、経済協力開発機構(OECD)、アジア開発銀行(ADB)、世界保健機関(WHO)となっています。
要するに先進国とされる7か国 + 新興国とされる13か国の20か国が中心となり、その他の国やさまざまな国際機関が招待され開かれるサミット(首脳会議)ということです。
「G20」って何をするところなの?
しかし、これだけの国や国際機関が集まって一体何を話しているのでしょうか?
「G20」の正式名称は『Summit on Financial Markets and the World Economy(金融・世界経済に関する首脳会合)』といい、通称『金融サミット』とも呼ばれます。
ですので、主にお金の話、世界的な経済などの話をする目的でつくられたのです。
というのも、元々の発足は2008年に起きた「世界金融危機(リーマン・ショック)」を脱するために元々1999年より開催されていた「財務大臣・中央銀行総裁会議」を首脳級に格上げされ、現在の「G20」の姿となったのです。
また、現在では経済の話以外に、地球温暖化やテロ、新型のウィルス、また新興国への支援などの話し合いも行われています。
「G20」で考えられる影響とは?
さて、これだけの国や国際機関の代表格の方々が集まるともなると、かなり大ごとであることが想像するに容易いですよね。
日本、そして大阪が世界的にも注目され、知名度が上がることはもちろんですが、住民にとって様々な影響が出ることも予想されています。
宿泊地の確保が難しくなる
「G20」では先にご説明した通り、約35の国や国際機関の首脳の方々がいらっしゃいます。もちろんそれに付き添う方々もご一緒に。
その数はなんと約3万人とも言われています。
また国によってはホテルを丸々貸切るところもでるそうです。
大阪市内の宿泊施設は約6万軒。
現在、国内外ともに人気の旅先である大阪ですが、この間は宿泊も取りにくくなるでしょう。
なお、2018年12月に「2019年G20大阪サミット関西推進協力協議会」は部屋はすでに確保したと公表しています。
交通規制による様々な影響
サミット期間中はもちろん、空港からの移動等が発生するであろう前後の期間含め、6月27日~30日までは、警備の関係から高速含め長時間に渡り規制されることが予想されています。
それにより周辺の道路の渋滞も予想されるため、大阪府警は「車使用の自主規制」の協力を呼びかけています。
それを受けた数々の会社からは「営業車や搬入搬出をできうる限り控える」や一斉年次有給休暇とするところも。
また、交通の混雑から引き起こされる様々な懸念に対し、児童の安全を確保するため、大阪府立の学校はサミット開催中は全校休校となることが、大阪府より発表されています。
「G20」を大阪で行う意義
会場となるインテックス大阪は1980年に建てられており、和式トイレが多くあります。
今回の「G20」に向け、洋式トイレに改装される準備が進んでいますし、そうでなくとも警備にかかる費用は膨大でしょう。
それでも大阪に「G20」で開催する意義とは何なのでしょうか?
それはやはり「より多くの国・地域・人々へ大阪の魅力を発信できるチャンスになる」ことです。
先にご紹介したように、サミット期間は約3万人の人が訪れ、また世界各国の報道陣も押し寄せることでしょう。
そのことにより訪れた方々による経済効果はもちろんのこと、大阪の地域や文化に触れることにより、大阪の魅力を知っていただく最高の機会となるのです。
それによりまた大阪に興味を持った新たな方々が足を運ぶきっかけとなり、また新たな経済効果が生まれます。
オール大阪・関西でのおもてなしを
今回の「G20」をきっかけにより大阪、そして関西をもりあげようと、大阪・関西が一丸となって、「G20」の成功に向け動いています。
確かに不便な部分も生じることではありますが、訪れる方々にはぜひ大阪、関西、そして日本のすばらしさを感じて帰っていただきたいものですね。
<参考>
■KOMOREBI > 話題のG20って何?仮想通貨に関係も⁈わかりやすく解説!
http://enge0913.com/2018/07/23/business13/
■2019年G20大阪サミット関西推進協力協議会
https://www.2019-g20-osaka.jp/
■キャリタス就活 > 今さら聞きづらい、「G20って何?」
https://job.career-tasu.jp/finance/articles/105/
■朝日新聞DEGITAL > 大阪でG20、課題山積み「大変さイメージできてない」
https://www.asahi.com/articles/ASL4F026QL4DPTIL025.html
■THE SANKEI NEWS > G20大阪・関西事務局長「3万人の宿泊施設を確保」
https://www.sankei.com/west/news/181206/wst1812060041-n1.html
■THE SANKEI NEWS > G20大阪サミット期間、交通量削減…車利用自粛へ
https://www.sankei.com/west/news/190222/wst1902220043-n1.html
■大阪府 > ホーム > 報道発表資料 > G20大阪サミット開催に伴う府立学校の臨時休業日について
http://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=33840