これからはあなた自身にスポットライトが! 40歳からの人生を考えてみよう<キャリアコンサルタントが教える人生の輝かせ方Vol.1>

3人の女性 【コラム】暮らしをワンランクアップ

皆さんはご自分の人生について深く考えることはありますか?
自分がどう生きたいか、どんなことをしていきたいか、そのために必要なことは? など、自分自身のキャリアや人生について、ご自分の気持ちに向き合う時間はあるでしょうか?

このコラムでは、キャリアコンサルタントの鵜飼千登静さんに、3回にわたり「自分自身と対話する時間」のヒントを紹介していただきます。コラムを通して、「これからの人生を考えてみよう!」「これから先は自分にスポットライトが当たると捉えて自分のやりたいことに一歩踏み出してみよう」というエールを受け取っていただければ、と思います。

考える女性

 

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「人生の正午」という考え方

日常に追われ、それほど自分の心に向き合う時間はない、自分のことは後回し、とお忙しい子育て世代。確かに私もその中の一人ではあるのですが、ここでちょっと立ち止まって自分自身と対話をしてみませんか。

ユングという心理学者をご存知でしょうか? スイスの精神科医であり、心理学者のカール・グスタフ・ユング氏のことで、分析心理学(ユング心理学)を創始しました。自分自身との対話を重視したユング心理学、その考えからある言葉をご紹介したいと思います。 ユングは40歳を「人生の正午」と形容しました。人生を太陽の動きになぞって考え、人生を4つの時期に分けて考えたのです。 少年期、成人前期を過ぎ正午を迎え、中年期、老人期で日が沈む。 その意味をさらに深く紐解き、ユングの考えをご紹介すると以下のようになります。


『人生の正午より後には、午前中影だったところにも光が当たる。午前の昇る太陽の勢いは凄まじいが、その勢いゆえに背景に追いやったもの、影(シャドー)になってしまっていたものがある。それらをしっかり“統合”していくことが、人生の正午以降の課題である。ゆえに、深い意味で「真の個性化」は40歳以降に始まる。』


ユングは、このように説いています。

人生の正午

40歳というと、子育てもちょっとひと段落、これから自分にも時間をかけることができる年齢ではないでしょうか? ユングが説く考えを子育て世代に当てはめてみると、ものすごい勢いで1日1日が過ぎ去り子育てに追われ、自分という存在にスポットライトが当たらなかった日々、それが子どもの成長とともにだんだん自分にも光が当たり始める。今までに培った経験や経歴、子育てで得た自分の魅力を統合し、新しい自分になって人生を楽しむ。これこそが「人生の正午」以降の課題目標ではないでしょうか。

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40歳を迎えた今、これからの人生、日が落ちていくだけでない、これからの明るい未来にワクワクさえします。ユングのこの言葉に勇気づけられ、未来に向かって走ることができる人が大勢いることでしょう。

 

立ち止まってライフプランを今一度考えてみませんか

では、「人生の正午」付近にいる女性はどのように未来を想像しているのでしょうか? あるいは、想像できているのでしょうか?

ぼやぼやっとはこんな人生を送れたらいいな〜と考えている方は多いように感じますが、具体的に未来想像をしてみて!

その未来に向けて今すべきことは? と言われても、う〜んと頭を悩ませアウトプットできない方は多いものです。 私は常日頃、高校生から主婦・定年間際そして、定年後の方まで、幅広い世代に就活支援をしています。そんな中でも、「人生の正午」付近にいる女性はよくこんな不安を口にします。

「こんな人生を送りたいな〜とざっくりは考えています。そのためにはもう一度働きたいけれど、子育てのブランクがあるから、再就職は厳しいのではないでしょうか?」
「家庭と仕事の両立って大変でしょ? 転職したいけど、この年からは無理ですよね」

などなど。 これからはますます女性活躍の時代と言われ、人生100年時代とも言われています。社会復帰してみたい、そんな思いの方は多いものです。でも、復職・転職となると尻込みをしてしまう女性は少なくありません。

ここで、今一度立ち止まってみて、自分の人生について考えてみましょう。これからは、自分に光が当たり始めるのです。自分自身のキャリアについて、人生について、自分の気持ちに向き合ってみましょう。 40歳以降は日が暮れていくという考えではなく、光が差し込む時期がやってくるのです。ご自身の若い頃を思い出してみて不満、後悔、やり残しを考えてみるのもいいですね。それを修正することも今からできます。また、新しい可能性を見出し、今からチャレンジすることもできます! 今の時点で自分が問題視する項目にスポットを当て、それを改善する策を練るというのもできますね。

2019年もあと2ヶ月もすれば終わります。2020年新たな気持ちで自分の人生をスタートできるように、ここでご自身と対話してみてください。 思ったことは小さなことでも書き出す。とにかく書き出してみてください。心の整理がしやすいはずです。おすすめは、まずは短いスパンでのこうなりたい像、長い目で見てこうなるぞという像を描く。それに向けてできることは?をまとめる。 是非このように自分と向き合う時間をとってみてくださいね。

鵜飼 千登静鵜飼 千登静
日本航空株式会社に客室乗務員として入社。国内線・国際線に乗務。8年在籍後はキャリア転換し、講師としてエアライン業界やホテル業界に夢を描く学生への指導・就職指導を始める。現在はフリーランスの講師×キャリアコンサルタントとして、教育機関での授業(大学・専門学校)、企業研修、マナー接遇研修、就職・キャリアアップ支援に従事。
大阪市女性の活躍促進「見える化」情報発信事業https://osakaladygo.info/や、学生・若者・女性向けの大阪府・大阪市就業支援プロジェクトの講師実績もあり。
http://cpd-jp.com/</span
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