基本は「正しい立ち方」。まずは正しい姿勢を学ぼう<運動神経の良い子を育てる vol.1>

【コラム】暮らしをワンランクアップ

「勉強もスポーツもできてほしい!」我が子にそのような想いを抱く親御さんは多いでしょう。その一方で、「ママである私が運動音痴だから……」「夫はインドア派だから……」などを理由に、「うちの子は運動が苦手でも仕方ない」と諦めモードになることも少なくないはず。

でも、本当に「子どもの運動神経」は遺伝等だけで決まってしまうものなのでしょうか? 諸説ありますが、このコラムでは今回から3回に渡り「運動神経の良い子に育てる方法」をご紹介「運動神経の良い子に育てる方法」をご紹介します。

教えてくださるのは、株式会社うごきのクリニック 代表の後藤淳一さん。第1回目の今回は、「正しい立ち方」をお伝えします。

 

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運動神経の良い子は立ち方が違う

「運動神経が良い」という表現には、いろいろな解釈があります。「様々なスポーツができる」「すぐに運動ができるようになる」など感じ方によって変わるのではないでしょうか?

私たちは、「運動神経が良い」=「スポーツで人より秀でている運動能力を持っている」または「怪我をしない動作ができる」、というように解釈しています。この2つの解釈の元をたどれば、それは「正しい立ち方ができているかどうか」という点につきます。正しく立つことができていないと、できない動作があったり、不自然な動作により怪我をする確率が高くなるのです。

 

正しい立ち方とは?

正しい立ち方の定義は、「身体に負荷のかからない立ち方」です。

美しく見せる立ち方、かっこよく見える立ち方などとは違いますよ! 人間の背骨は頸椎と腰椎が前湾、胸椎が後湾していて、横から見ると緩やかなS字カーブを描いています(前湾が反ったイメージ、後湾が丸いイメージです)。胸椎の部分が背中に当たるので、正解は「胸を張らない姿勢」、すなわち「猫背の姿勢」が正しくなります(もちろん極端にS字カーブを描いている意味ではなく、猫背気味の見える程度です)。

× 正しくない姿勢

まっすぐ立っている女性

○正しい姿勢

猫背で立っている女性

ここで大事なのは、「胸を張らない」こと。胸を張った姿勢は、一見良い姿勢に見えますが、S字カーブが崩れ、身体に負担がかかった姿勢なのです。子どもは純粋なので、皆さんが胸を張ってという言葉をかけるだけで、胸を張った姿勢が正しい姿勢と認識してしまいます。

 

子どもの姿勢の形成プロセス

子どもは色々な過程を経て、立ち上がります。

生まれたばかりの赤ちゃんには、背骨にS字カーブがありません。まず、うつ伏せで首を上に反らすことで、頸椎の前湾がつくられます。次に、おすわりするようになると胸椎の後湾がつくられます。最後に、ハイハイをすることによって腰椎に前湾ができ始め、腰椎の前湾が出来てようやく立って歩けるようになるのです。

初めて立った時、子どもの筋肉はまだ発達していないので、骨を組み合わせて一番バランスの取れた位置で立っています。積み木をバランスよく組み立てている感じです。この時の立った姿勢は、決して胸を張った姿勢ではありません。

この姿勢を親が覚えていることで子どもの未来が変わってくるのです。

いかがでしょうか?
次回のコラムでは、「正しい歩き方」についてお話しします。

「膝を高く上げながらその場で走る」練習をしよう!<運動神経の良い子を育てる vol.3>

後藤 淳一(ごとう じゅんいち)

 

後藤 淳一(ごとう じゅんいち)

株式会社うごきのクリニック代表。
スキー・水泳など多数の全日本クラスの選手の指導を経て、1998年に慶応義塾大学医学部競走部のヘッドコーチに就任。2004年より「0歳からのかけっこ教室」を主宰し、子供の運動能力の開発にも力を注いでいる。また、介護予防として、正しい立ち方・歩き方の普及に努めている。