睡眠の質の向上に役立つ「快眠アロマテラピー」<withコロナ時代のアロマテラピー vol.2>

【コラム】暮らしをワンランクアップ

アロマテラピーを毎日に活用する方法を、ビューティアロマセラピストの高橋美穂子さんに教えていただくシリーズ。1回目は、新しい日常の冬を健やかに過ごすために、アロマテラピーを活用し感染症対策について、ご紹介いただきました。

2回目のテーマは、睡眠です。
感染症対策は、まず、菌やウイルスを寄せ付けないことが大切ですが、と同時に、常日頃から食事・睡眠・運動といった規則正しい生活を心がけて自然治癒力や自己免疫力を高めることも疎かにはできません。 その中でも特に睡眠は近年「睡眠負債」という流行語が誕生した背景にもある通り、人間の免疫力に大きく関わると言われています。

ただし、単に寝れば良いというわけではなく、たとえ睡眠時間を確保したとしても眠りが浅く睡眠の質が低かったりすると、何時間寝ても寝足りないと感じたり、起きた時に気だるさが残ってしまうもの。

そこでスムーズな入眠と深い眠りに導くためのアロマ活用法についてご紹介。質の高い睡眠習慣を身につけることで自己免疫力を高め、感染症に負けない身体作りを目指しましょう。

 

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睡眠とアロマテラピー

アロマテラピーは天然の植物から抽出した香り(精油またはエッセンシャルオイルと言います)を使った自然療法のひとつ。精油の香りをかぐことで、気分転換になったり緊張した心や体を緩めたりなど「心のスイッチ」を切り替えることができます。

これは嗅覚のメカニズムによるもの。香りは嗅神経を介して脳へダイレクトに伝わるといわれていますが、この嗅神経を介した刺激は脳の大脳辺縁系といわれる自律神経のコントロールにかかわる視床下部や情動反応にかかわる下垂体、記憶の中枢といわれる海馬などに伝わるのです。

心地よい睡眠環境を整えるためには交感神経から副交感神経にスイッチを変える必要がありますので、まさにこのアロマテラピーは睡眠の質を向上させるためのお手伝いができる効果的なツールの一つと言えます。

<こんな人に>

  • ベッドに入ってから眠るまで時間がかかる
  • 眠る前にお酒や睡眠導入剤を飲まないと寝付けない
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 朝の目覚めが悪く二度寝しがち
  • 目覚ましをかけてもスムーズに起きられない
  • 寝ても寝ても寝足りない感覚がある
  • 午後になると必ずと言っていいほど眠くなる
ベッドルーム

快眠アロマ:基本編

睡眠は免疫力を回復するための大切な時間といわれています。まずはこの2本を持っておけばOKという必須の精油を紹介します。

<おすすめの精油>
◆ラベンダー◆
ラベンダーの花や葉から抽出した香り。鎮静作用のあるリナロールや血圧降下作用のある醋酸リナロルを豊富に含み、副交感神経を優位にして心に安らぎをもたらします。快眠アロマNo.1精油です。

◆オレンジ◆
オレンジの果皮から抽出した香り。柑橘特有のジューシーな香りは気分を明るくさせてくれますが、とりわけオレンジは温かみのある甘さも持ち合わせているのが特長。疲れた心をほっと優しく包み込んでくれます。

就寝時のアロマ活用法

ラベンダー油2滴・オレンジ油3滴(合計5滴)をコットンやティッシュペーパーに垂らして枕元に置いておく。

ラベンダーとオレンジは副交感神経を優位にして心に安らぎをもたらし心地よく深い眠りにつきたい時にオススメの香りです。

快眠アロマ:基本編

睡眠の質を高めて就寝中にしっかりと体を回復して自己免疫力を高めると同時に、コロナ・風邪・インフルエンザの感染症予防の観点でオススメの精油を紹介します。

<おすすめの精油>
◆ティートリー◆
抗感染作用や強い殺菌作用をもつテルピネン-4-オールやγ-テルピネンが豊富に含まれ「天然の抗生物質」とも言われています。ティートリーは、細菌・真菌・ウイルスの3つに対して有効な化学成分を含む珍しい精油でもあり、病院や老人施設などの空気浄化としても重宝さているようです。

余談ですが、とある保育園ではお昼寝中にティートリー精油で芳香浴を継続したところ、その年はインフルエンザの罹患者がゼロだったというお話も。私自身も息子が保育園や幼稚園に通っていた時はティートリー精油が大活躍していました。

◆ラヴィンツァラ◆
呼吸器系の免疫強化や優れた抗ウイルス作用、筋肉の緊張をほぐす作用などをもつ1,8-シネオールやα-テルピネオールが豊富に含まれています。風邪、咳、熱っぽさ、だるさがある等、呼吸器系の不調を緩和したい時におすすめです。

免疫を高めたい時のブレンドレシピ

ティートリー油1滴
ラヴィンツァラ油1滴
オレンジ油3滴

*** one point advice ***
ネガティブな感情を抱え込んでしまっている時は、オレンジ油の代わりにマンダリン油もおすすめ。凝り固まってしまった心と体をそっと緩めてあげたい時、是非一度試してみてください。

もし菌やウイルスを体内に取り込んでしまっても潜伏期間中に感染症状を発症する人と発症しない人がいますよね。発症はせず抗体だけできることを不顕性感染・無症状感染とも言いますが、 これがまさに、免疫力が大きく関わってくるわけです。

免疫力を高めるためにも、そして心のゆとりや豊かさのある生活のためにも、ぜひ質の高い睡眠習慣のお供としてお役立てください。

 

高橋美穂子
高橋美穂子
英国最高峰の国際アロマセラピスト資格(IFA/IFPA)を取得したビューティアロマセラピスト。ニールズヤードパートナーシップ認定講師として資格取得対応の講座を開講する他、教育機関での講演活動(東京学芸大学附属世田谷中学校、法政大学、他)、商業施設でのセミナー実績(伊勢丹新宿店、京王百貨店、メルセデスベンツ麻布AMGパフォーマンスセンター、他)、プロダクトの香り監修(花王 フレア フレグランス アーユス)、NHK・ラジオ・セラピスト専門誌などメディアへの出演も多数。ミスユニバースジャパン2014千葉大会審査員。
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