コロナ禍だからこそ気をつけたい話し方<ゼロコロナに向けたコミュニケーション vol.1>

【コラム】暮らしをワンランクアップ

ゼロコロナに向かう今のコミュニケーションとは、一体どのようなものでしょうか。
図らずも、2020年はコロナ禍での一年となり、直接人と会うこと、会話をすること、手と手を交わすこと、今まで当たり前だったことが思うようにできなくなり、これほどコミュニケーションの大切さを実感した時はなかったと言えるのではないでしょうか。

そして、まだ暫くwithコロナは続きます。今、必要不可欠なテレワークやオンラインでの会議。コロナ禍での職場や家族とのコミュニケーションはどうとればよいでしょうか。こうした時だからこそ、大切なのは「人との繋がり」そして「心に寄り添うこと」です。

そこで今回から3回にわたり、ちょっとした工夫で豊かな人間関係を築けるコミュニケーションの秘訣や、オンラインでの話し方やコツなどを、フリーアナウンサー、話し方・コミュニケーション術講師の河田京子さんに教えていただきます。

■1回目は、コロナ禍だからこそ気をつけたい話し方←この記事はこちら
■2回目は、web会議・オンラインでの上手な話し方
■3回目は、web会議・オンラインでのコミュニケーション

 

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傾聴と共感でコミュニケーション

コミュニケーションは、一人でできるものではなく、必ず相手がいて成り立ちます。

キャッチボールと同じですね。キャッチボールも、ボールを投げて、受け止めてくれる人がいて、初めて成立します。ボールを投げるときも、自分勝手に投げるのではなく、相手が受け止めやすいように配慮して投げることで、安心感から一体感、信頼感が生まれます。

コミュニケーションにおいてもこの「安心感」が大切です。では、この安心感を生み出すためには何が重要でしょう。

それは『傾聴』です。傾聴とは、読んで字の如く、相手に傾いて聴いていくことです。「聴く」には耳、目、心の字があるように、自分の五感を使って、相手に寄り添って聴くことを表します。相手を尊重し、相手の話や気持ちを受けとめていくことが大切です。話を最後までじっくりと聴いてあげることで、相手は癒され安心感を得ます。

私たちはつい評論家風になってしまい、相手を否定したり、ダメ出しや、評価したり、話の途中で口を挟んでしまいがちですが、沈黙を保ち、じっくりと聴いていきましょう。

そして、適度に相槌や頷きを入れながら聴くことで、「ちゃんと聴いているよ」「伝わっているよ」というメッセージが相手に伝わり、安心してキャッチボールを続けることができます。ただ聴いてほしいということ、自分でもありますよね。

次に大切なのは『共感』していくことです。共感していくことで円滑なコミュニケーションが形成されます。共感のポイントは、心に寄り添い、相手の心になることです。相手が辛そうにしていたら、「大変だったね。辛かったね」と言葉をかけていく。悲しいことがあったら、「それは本当に悲しいね」と言葉で伝え寄り添っていきます。嬉しい事には一緒に喜んでいきます。

そして話の最後に、相手の話を要約して返してあげましょう。そうすることで、相手との心の距離が縮まり、優しい人間関係が培われていきます。

やってはいけない話の聴き方


コミュニケーションを断ってしまう『やってはいけない話の聴き方』もお伝えしますね。それは

・相手を見ない
・話の途中で口を挟む
・否定的な表現を多く使う
・相手の意見に真っ向から(真正面)から反対する

良好なコミュニケーションは相手を承認することから始まります。相手の意見に賛成できなくても、まずは一旦受け止めてから話すようにしましょう。

話を聴くという行為は、相手を認める表現力です。話の聴き方を少し意識するだけで、ソーシャルディスタンスの今でも、心の距離はグンと近くなり、コミュニケーションが育まれていきます。

マスク越しでのコミュニケーション

最後にマスク越しのコミュニケーションについてお伝えします。マスク着用時はお互いの声や相槌が聞き取りづらいことも多いもの。今まで以上に「アイコンタクト」を意識することが大切です。アイコンタクトをしっかりすることでお互いの意思の確認ができます。

また「目は心の窓」「目は口ほどに物を言う」「目が泳ぐ」とあるように、目から伝わる表情は非言語コミュニケーションの一つとして、相手に様々な感情や印象を与えます。

マスクで隠れているからと思いがちですが、マスクの中でもちゃんと笑顔になることで、マスク越しに見える目元は緩み、優しい目の表情になります。

また笑顔になることで口角が上がり、声帯も引き上げられ、明るく伸びやかな声も出るようになります。笑顔の声・笑声(えごえ)ですね。マスク越しだからとつい油断して無表情でいると、怖い、冷たい目元の印象を与えてしまうこともあるので注意しましょう。

長引くコロナ禍での閉塞感により、辛そうにしているご家族や職場の方も多いと思います。マスク越しやオンラインなど、直接間近で話ができなくても「疲れているように見えるけど大丈夫?」「少し休んできて」「今日は家事は僕がやるよ」など、工夫しながら、心の距離は縮められるように、各々ができるところから優しい声掛け、温かい心を運んで、安心から笑顔の連鎖が拡がることを念願します。

お伝えした中から何かお役に立つことがあれば幸いです。ぜひライフスタイルに取り入れてみてください。

河田京子
フリーアナウンサー、話し方・コミュニケーション術講師 K・アナウンススペース合同会社代表社員 NHK初め民放各局でMCやリポーターなど現役アナウンサー歴28年以上。みのもんた氏と長期に渡りラジオ番組共演、テレビ朝⽇生CMなど出演多数。またフリートークを得意とし、著名人とのトークショーも多数。イチロー選手、⾼橋尚子、野村萬斎、尾木ママ、柴崎コウ、ドン小西など多数共演。長年の経験 とスキルを活かし、アナウンス、話し方、コミュニケーション術、ビジネスマ ナー講師としても多岐にわたり活動。大学や企業向けセミナー、ミスインター ナショナルスピーチトレーナー、個人向けレッスンなど受講者からも好評を得 ている。神奈川大学⼯学研究所特別研究員として学生に向けて講義も担当し ている。
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