介護支援専門員に聞く!介護で不安にならない悩まないためのお助けコラムNO.4となりました。
前回のコラムではケアマネージャー選びのポイントについてお話ししましたが、今回はそのケアマネージャーとうまく付き合うにはどのようなことを心がけて接するべきかをお話しします。
※〈介護支援専門員に聞く!介護で不安にならない悩まないためのお助けコラムNO.1、NO.2、NO.3〉のコラムもチェック!
“介護”のイメージは?
介護はいつから? 病気でなくとも介護サービスは受けられるの?
ケアマネージャー選びのポイントとは?
目次
ケアマネージャーと信頼関係を育もう!
私たちケアマネージャーが最も大切にしていること。それは利用者本人、そして家族との信頼関係です。
相手に寄り添い信頼関係を築くことに重きを置いています。
ケアマネージャーと上手に付き合っていくにはまず自分のことを知ってもらう事。そして家族のことをよく知ってもらう事です。
病気のことから家族構成、生活環境、生い立ちから育ってきた環境、趣味に特技に何でも構いません。自分のことを知ってもらう事から始めてみてください。本人が認知症でうまく伝えられない場合は、家族が本人について知っていることを小さいことでもいいので教えて下さい。
ケアマネージャーも1人の人間ですから、まったく知らない状態より、知れば知るほど情というものが出てきます。
そして知っているという事はその方に最適なケアプランが作成しやすくなります。
私たちケアマネージャーは、何気ない日常会話の中から色々なヒントをいただき、その方に最適なケアプランを作成したりもします。
ちょっとした会話でも距離はぐっと縮まります!
介護の話でないけど・・・家族のことだけど聞いてほしい、家の中のこんなことが不便だ、最後まで家で暮らしたいなど、こんな話をしてもいいのかと悩まれている方も多いと思いますが、何でも話してくださいね。
特に日本人はお金のことは他人には言いにくいものです。しかし介護サービスを使うとなると必ず費用が発生してしまいます。経済状況が解れば、その方にあったケアプランがとても作成しやすくなります。
利用する方の情報がありすぎて困るという事はまずありません。逆に情報が少ないとケアマネージャーも困ってしまいますので、小さなことでもいいので何でも教えてくださいね。
親がいつまでも元気と思わないで……
自分の家族が病気や認知症になり介護サービスをいざ使おうと思ったときに、離れて暮らすがため介護サービスを使う家族=利用者本人の今の状態のことをほとんど知らない方も多くいらっしゃいます。それでは介護をお願いする家族もケアマネージャーも困ってしまいます。
例えば、親に介護が必要になったけれど、離れて暮らしていたため何十年もどんな生活をしていたか全くわからない。貯金があるのか?年金をどれくらいもらっているのか?昔は仕事人間だったが、退職後は趣味があったのか?どんな病気をしたのか?どんな毎日を過ごしていたのか?
本人が昔のことを覚えていて話せる状態ならいいのですが、昔の話をしても本人も覚えてない。よくある話なのです。
親がいつまでも元気でいてくれると思ってしまいがちですが、人は必ず老いを迎えます。親が元気なうちに昔話を聞いてあげたり、老後のことを話し合い、定期的に連絡を取る、最期まで寄り添えるようにしておくのも後悔のない介護といえるのではないでしょうか。
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NPO法人shining理事長。介護支援専門員。
三重県鈴鹿市在住。1児の母。古代遺跡が大好きでバックパッカーをしていた時にタイの孤児院で知り合ったタイ人の親友がスマトラ沖地震で被災し、音信不通となる。彼女と約束した「子育て支援に情熱を注ぐ」を決意。老人保健施設で働く傍ら、忙しいママが子育てをしながら輝けるよう2014年6月NPO法人shiningを同じ志を持った仲間と設立。現在子ども食堂を始め、子ども見守り隊”みまもりんご”ストラップを全国に広めるために奮闘中。
今後の目標は、ママや子どもが安心してくつろげ、地域の人々が気軽に交流できる、第3のおうちを作ること。
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https://media.hoken-clinic.com/column/6776/