大阪府にお住まいで「ママを支援する団体やママが中心となって立ち上げた団体を支援する」活動を展開したり、勤務先では「ママのためのサービス開発やPR企画」などを担当されている山村亜希さん。彼女が、毎日イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。今夢中になっていること、おすすめのストレス解消法、健康のために意識していることなどを伺いました。
山村亜希(やまむら あき)さん
「一般社団法人子育てママの応援ぷらっとホーム」代表理事。
企業勤務にて、マーケティングコミュニケーションに関する業務に従事、「ママのためのサービス開発やPR企画」などを担当。
夫、長男6歳、長女2歳の4人家族。
目次
多角的な視野で「ママさん」たちを研究
私は、「一般社団法人子育てママの応援ぷらっとホーム」という団体の代表理事を勤めています。この団体での活動は、子連れで参加できるイベントを中心に、子育てのプラットフォームとなれるような場所を目指してママを支援する団体やママが中心となって立ち上げた団体をサポートすることを目的としています。
同時に、保育園のサポートサービスを提供する企業に勤務し、マーケティングコミュニケーションに関する業務に従事しています。ここでは、ママのためのサービス開発やPR企画などを担当しています。
社団法人と企業の仕事を同時並行的に遂行することで、多角的に活動のあり方を検討できます。そして、大阪市淀川区の子育て支援施設「ぬくもりのおうちひろば」にて、子育て支援、ママ支援の企画運営をし、日々ママの悩みに向き合い子育てを応援する活動を行なっています。
日々「ママさん」と向き合い、お話を聞いたりする中で現代の子育て支援と現代ママの子育ての大変さや、その中で感じる痛みについて研究をしています。そして、研究結果を生かしながら、ママのためのサービス開発やPR、マーケティングなどを行っています。
まだまだ微力ではありますが、全国のママさんへ子育てのサポート資源を活用してもらうための情報を届けたり、社会の子育てに対する見方を変えてもらうための活動を目指しています。ママのための子育てひろばであることに力を入れ、1人1人のママが、その方らしく子育てを楽しめるようなサポートをできたらと思っています。
教育業界での経験も、「今」に生かされています
私はかつて教育業界にいたこともあって、世界の子どもの教育環境にも興味があります。バリ島のグリーンスクールや、日本からも母子留学が増えているマレーシアのジョホールバルのインターナショナルスクールなどにも見学に行きました。
様々な研究者や大学教授との出会いも私に大きな影響を与えています。教育者や教授たちのお話を聞き、データ検証をした上で客観的に見ても現代の子育てって大変なんだと知ったときに、わたしが感じていた辛さはわたし個人だけの問題じゃなかったと思えたのです。これがきっかけで、多くのママ達に「あなただけじゃないよ」と、共感やサポートを伝えたい、届けたいと思うようになったのです。
仕事でもプライベートでも「自由なアドベンチャーを生きる」
新しいことを体験したり、未知の領域にもチャレンジしたり、冒険する。これが、私にとって幸せやワクワクの源です。仕事でも、誰かと共に創ったり、共感しあえる瞬間に幸せを感じます。新しい時代に必要な子育て支援を実現したい! ママの生き方が多様になる中で、誰もが子育ての楽しさを取り戻し、地道に子育てして積み上げたことが価値として社会に高く認められるようにするための取り組みをしていきたいと考えています。
プライベートでの趣味は、旅行へ行くこと。特にアジアに出かけることが大好きです。アジアのパワフルな雰囲気、多様な人種が集まり、親しみやすい人々、子連れに優しいところや暑い気候も大好きでエネルギーをもらえます。夫の仕事の都合で長男が8ヶ月頃からバンコクに長期滞在することがあり、夫の仕事中はずっと子どもと2人で街を探検していて、それを繰り返すうちにアジア旅行の虜になりました!
今に生かされる妊娠糖尿病の辛い経験
夫婦ともに仕事が忙しく、なかなかゆっくり日中に子どもと過ごすことが難しい我が家ですが、年に2〜3回は家族で旅行へ行くことにしています。人種や言葉、宗教の違いに先入観をもたず、世界中の人とフラットに関わっていける子になってほしいなと思います! 仕事も子育てもいよいよ忙しく行き詰まってきたときにも、旅行に行きます。場所を変えることで視点も気持ちも変えられるからです。
もっと手軽なことで言うと、お気に入りのカフェで1人の時間を過ごす、アロママッサージへ行くなども、わたしにとってはストレス解消法。
わたしはもともとスイーツが大好きなのですが、それがたたって、第二子妊娠中に妊娠糖尿病になり、かなり重くインシュリン注射を打ちながらの妊娠生活となってしまいました。食事管理や体重の管理もひときわ厳しい状況で、栄養士さんに管理される糖質制限な自炊生活と仕事とワンオペ育児をしながらの妊婦生活で辛くて何度も涙したことを鮮明に覚えています。出産後も治りが悪く、ずっと通院しながら24時間血糖管理の機械をつけた生活でした。そこで、食事や運動などを見直し、産後16キロのダイエットに成功。2年ほどかけてようやく体調も落ち着いてきました。この辛い経験を経て得られた血糖値の知識を生かして、食事やジムなどを続け、生活が乱れてもなるべく意識して戻せるように、と気をつけながら生活をしています。
自分のスキルをどんどん高め、世の中に発信していきたい
今後、海外への親子留学をしたり、教育移住だけでなく、保育士や心理カウンセラーの資格を取ったりしたいと思っています。言ってみれば、自分にできる仕事のスキルを広げ高めていきたい!のです。
というのも、ママたちが子育ての本来の喜びや幸せを取り戻し、子育ても人生も自分らしく積み重ねることのできる社会の実現に貢献したいから。現状のママを取り巻く環境は、すべてのママが子育てを笑顔でできるものではありません。子育てがすばらしい営みであることが認知され、すべてのママの子育てが応援されサポートされるべき! となるような社会づくりの一助となる活動をしていきたいと思っています。
また、プライベートでは、家族仲良く健康に、互いを応援し合いながら過ごしていけたらなと思っています。