福島県にお住まいでフィットネスインストラクターとしご活躍中の黒澤ひとみさん。彼女が、毎日イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。今夢中になっていること、おすすめのストレス解消法、健康のために意識していることなどを伺いました。
黒澤ひとみ(くろさわ ひとみ)さん
フィットネスインストラクター(ポルドブラ認定インストラクター、1級ピルビスワーカー)
夫、長女15歳、長男13歳、二男11歳の5人家族+犬(1歳)
https://www.instagram.com/lucia_hitomi/
目次
体の変化を伝える体操インストラクターをしています
私はフィットネスインストラクターとして、ポルドブラ、ピルビスワークという体操をお伝えしています。グループレッスンやパーソナルレッスンでの指導、イベントでの体操指導や子育て講座などで、子育て中のお母さんを対象に骨盤ケアの講師としても活動しています。
「ポルドブラ」とは、バレエの要素を取り入れたしなやかな動きで構成される体操で、筋力や柔軟性の向上、体幹のトレーニング、姿勢矯正、代謝アップなどの効果があります。
肩甲骨周囲をたくさん動かす体操でもあるので肩こりの解消にもつながります。私自身、ポルドブラに出会ってからは肩こり知らずになりました。
「ピルビスワーク」とは、骨盤呼吸体操とも言います。呼吸をしながら全身の骨格の土台となる骨盤を動かし、骨盤の歪みや骨盤の動きを整える体操です。骨盤を調整することでより体を楽に動かすことができるように、より健康で元気に過ごせるようにお手伝いさせていただいています。
体操を通して、お客様の身体の変化を見せていただけることは嬉しいですね。
・肩こりや腰痛がなくなった
・気づけば体調を崩すことがなくなった
・(妊婦さんの骨盤調整では)前回の妊娠よりフットワークが軽くて楽に妊娠生活を送れている
・生理前後の不快症状やトラブルが減った
・背中がスッキリしている(ボディラインに満足している)
などというような身体の変化を感じたり、より健康でいられることでお客様が生活の中で自分に自信を持つことができたり、好きなことへ前向きに取り組まれる姿も見せていただけることが嬉しいです。
常に心がけているのは「自分を大事にすること」
私は大学で看護学を学び、看護師として病棟に勤務していましたが、一人目妊娠中に退職しました。三人目の幼稚園入園をきっかけに復職を考えましたが、三人の出産で受けた体のダメージは大きく、まだその当時は20代でしたが、すぐ体調を崩したり、体力がないことを自覚していたことから復職のための体づくりとして体操を始めたのです。これが、私が体操に夢中になったきっかけですね。
体操を始めてから自分の身体がどんどん元気になっていくのがわかりました。それと同時に、日々の生活でイライラすることが減ったり、気持ち的に安定している自分に気がつきました。体調が良いと心に余裕ができます。そのことで子どもと落ち着いて向き合えたり、何かにチャレンジする元気が出たりすることを知りました。自分が自分らしく居られる感覚を覚えて、子育てを頑張っている他のお母さん達の身体をサポートすることで、その方が自分らしく子育てできたり、一人の女性としても自分らしく生きられるようにお手伝いできたらいいなと思うようになりました。
自分が体操を習い始めて1年後には、資格を取得しました。インストラクターとして活動を始めて6年目になりますが、常に学ぶ姿勢を忘れないようにしています。元々の性格で自分が気になったこと、疑問に思ったことはそのままにしておけないタイプで、自分で調べる、都合が合えば講習などに参加する、実際に見たり、やってみることで自分で体感、体験することを大切にしています。
それから、「自分を大切にすること」も意識的に心がけています。その時々の体のコンディション、心の状態を感じることで無理しすぎないこと。自分を大切にすることで、夫、3人の子どもたち、そして家庭を大切にすることにつながると思っています。また、自分の仕事はお客様の健康をサポートする仕事ですが、まず自分を大事にすることで向き合うお客様を大事にすることができると思っています。
仕事での体操は、私自身の日課でありストレス発散方法でもある
私が今の仕事に夢中になったのには、きっかけがあります。自分の親友が病気をしたことで健康と真剣に向き合うようになったのです。
友達もママです。闘病中子どもと離れて入院生活を送らなければならない葛藤する彼女を見ていて、とても心苦しかったです。ママ達は自分の健康は二の次になってしまう方が少なくありません。病院にいかなければならない程、体が辛い状況になって初めて自分の体と向き合う方も多いと感じます。でも、友人の姿を見ていて、ママの健康が家族の栄養になるのではないかと考えて、ママたちの体をサポートしたいと思うようになりました
私自身、健康のためにピルビスワークを日課にしていることはもちろんですが、自分の健康を考えた時に心の健康も大事に考えています。いくら毎日ストレッチなどで体を整えていても、それに向き合う姿勢において「しなくちゃ」という意識が強いと、必然的に心は疲れてしまいます。自分が心地よく元気にいられるためにストレッチを「したい」が大事です。
食事に関しても同様です。バランスの取れた食品、栄養を上手に摂取することが大事なのは当たり前ですが、そればかりでは苦しくなるので、体に良いものを取る努力はしますが、完璧でなくて良いと思っています。実際、私もお酒はやめられません(毎日、量はそんなに飲みませんが(笑))。
でも、お酒と言えば、夜ひと段落した時にビールを飲むことがささやかな喜びです。今はコロナの影響でなかなか外で飲むことができませんが、友人と美味しいお酒を飲みながらのおしゃべりは心の栄養になります。
ピルビスワークのストレッチを自分でも日課として行っていることは、ストレス発散でもありますね。ピルビスワークは骨盤や体を調整するだけでなく、自律神経系を整えることができます。忙しくて十分時間が取れなくても少しの時間でも良いので行うことで翌朝も体も心地よく、気分良く起きられます。
目指すのは「自分の健康を自分で守り育てていく」人が増えること
2020年9月には骨盤ケアをメインとしたボディワークサロンをオープンする予定です。少人数、もしくはパーソナルで一緒に体操をしたり、必要であれば骨盤調整の施術をさせて頂きます。今までよりももっと多くのママと繋がって産前産後のママたちの骨盤ケアをしたいと思っています。サロンオープンに向けて現在、ピルビスワークの学びを深めています。同時に自分の身体性をより高めるためにトレーニングを受けています。
女性の体にとって妊娠や出産による体の変化は、自分では予想できない程大きな変化です。その中で少しでも体が楽にいられるようにお手伝いさせていただくことで、その方にとって妊娠、出産がより尊く、より喜びと感じられると嬉しいです。たくさんのママ達の体をサポートさせていただくことで、「自分の健康を自分で守り育てていくことができる方」が増えることを願っています。セルフケア、セルフメンテナンスできる力をつけていただきたいですよね。ママ達が自分の健康とそうやって向き合うことができるようになることで、そのお子さまへもママから健康教育していただけたら最高です。
私個人としての将来の夢は、海外生活です。元々違う文化に触れることが好きで、学生時代はホームステイをしたり、インドでマザーテレサの施設でボランティアの経験もあります。自分が常識と思っている世界から抜け出して生活してみたいです。