千葉県成田市にあるボディメイクランジェリーショップ「マルコ成田店」の店舗責任者としてご活躍中の宮島久枝さん。宮島さんの仕事に対する想いやこれからの目標、日常生活でのリラックス方法などを伺いました。
宮島 久枝(みやじま ひさえ)さん
マルコ成田店 店舗責任者
一般企業での受付事務を経て、体型補整下着メーカーのマルコ株式会社(本社:大阪府)へ入社。
現在、入社29年目。
千葉県内で複数の店舗での勤務を経験し、2020年10月、商業施設「ユアエルム成田」内にオープン
したマルコ成田店の店舗責任者として活躍中。
目次
体型に自信が持てなかった過去は今の自分の財産でもある
社会人になった頃、高校時代の友人から「下着選びって女性にとってはすごく大事」という話があり、その友人に誘ってもらい、マルコのサロンへ体型補整下着の試着体験をしに行った事がきっかけで、マルコという会社と商品に出会いました。
友人と会うたびに、体型が変わっているのを目にしていたこともあり、「自分の体型も変わったらいいのに・・・」という想いを持つようになりました。
実際に自分でも体型補整下着の試着体験をした時、「下着選びで体型が良くも悪くもなる」ということにすごく衝撃を受けた記憶があります。
「もしかして、自分が選んでいた下着が自分の体型の悩みを作っているかもしれない」と思ったと同時に、「今までつけていた下着はつけたくない」という気持ちが芽生えて、そこからマルコの補整下着を愛用するようになりました。
マルコのプライベートサロンに通うようになり、スタッフの方々がいつも明るく接してくれたり、自分の体型の悩みを一緒に考えてくれました。スタッフの方々の接客の良さもありますが、通い始めてから自分の体型が次第に変わっていくことを実感して、「正しい下着選びとは何かを多くの女性に伝える仕事をしてみたい」と思うようになり、この仕事に興味を持ったことが入社を決めた理由でもあります。
入社当時に配属になったのは千葉市内にあるサロンでした。仕事をしながら「いつか地元に近い成田市にサロンをつくりたい」と夢を持つようになり、成田市にサロンができたら、もっと多くの女性に下着選びの大切さを体験してもらえるのではないかと思っていました。
とはいうものの、成田店がオープンするまでいろいろと紆余曲折がありました。一度、店長という立場になれたことで、「これで成田市にもサロンが出せるのではないか」という希望を持つことができたのですが、現実はなかなかうまくいかず、途中で挫折してしまい、夢を諦めてしまいました。
でも、自分の体型に自信が持てずにいた過去があったからこそ、これまで多くのお客様がボディメイクという方法でキレイになっていく姿を見て一緒に感動したり、スタッフとの絆を感じることで、「もう一度、成田市にサロンをつくる夢を叶えたい!」と強く決意できたのです。
その決意を維持することで、会社からも理解を得ることができ、2020年10月に念願だった成田店をオープンさせることができて、本当に嬉しかったです!
自分の過去に目を背けずに受け入れること。それが今の自分に繋がっていると実感できているのは、自分がお客様やスタッフに支えられているからですね。
女性がチカラ強く生きていけるために、いつでも寄り添える人でいたい
体型補整下着の会社ということもあり、例えば、ウエストやお腹周りや、ヒップの形や腿の太さ、バストの下垂や形など、女性にとって魅力的な部分に対して悩んでいる方が多いですね。
下着選びで姿勢や活動スタイル、歩幅や歩き方などが変わることもあります。健康面でも、「そういえば肩こりが気にならなくなった」とか、「ヒップが軽く感じて腰痛が気にならなくなった」などと仰るお客様もいらっしゃいます。そういうお声をいただくと嬉しくなります。
気分が落ち込むことがあっても、サロンにアフターサービスに来て、自分の手を使って自分を変化させていくことができるボディメイクをすることで、気持ちが前向きになったり、ご家族やご友人などにも話しにくい悩みを打ち明けてくださるお客様もいらっしゃいます。
お話を聞くことしかできないのですが、普段、悩みを吐き出す場所がない方が吐き出してくれることで、気持ちもスッキリして帰られるので、そういった意味では、お客様の人生のお役に立てているのかなと思います。
自分の体型が変わったという経験があったことで、何事にも自信を持てるようになったり、「いろんな方に対して自分が奉仕できることは何だろう」と思えるようになりました。商品を通じて、自分の考え方や周りの方々への対応に良い影響を与えてもらえていると感じています。
「人のために尽くせることは何か」を常に考えられるようになったことで、女性の体型への悩みだけではなく、強く逞しく、美しく生きていけるようにサポートできる人でいたいです。
女性が『キレイになりたい』と思うことに年齢は関係ない
実は、千葉県の北東・北総方面、茨城県の県南方面でもマルコの体型補整下着を愛用してくださっているお客様がすごく増えているんですよ。
成田市はこういった方面に近い距離にありますし、今まで利用していたサロンが遠くて困っていらっしゃるお客様からは、「自宅の近くにあって通いやすくなって嬉しい」というお声もいただいております。
サロンに通いやすくなることで、お客様がより早く、よりキレイになって自分の体型に自信を持っていただける環境をつくることができているのかなと思っています。
会社として「今までマルコの体型補整下着を知らなかったという方にも、気軽にサロンに来てもらえるのではないか」ということを考えて成田店をオープンさせたのですが、一方で、店舗責任者として、気持ちに余裕が無くなったり、自分の足りないところが他のスタッフに影響してしまっていないかという心配もありました。
そんな中でも、今までは1年に1回サロンへ来ていたお客様が毎週アフターサービスを受けていただけるようになったり、気軽にお友達と一緒に来てくださったりしていることで、次第に店舗責任者としての自覚、自信を持つことができるようになりました。
今では、テレビCMやWEB広告、SNSがきっかけのお客様も多くなりました。「今まで店舗が近くに無かったから体験するチャンスが無かったけど、気づいたら成田店ができていたから行ってみたい」というお客様との出会いが、仕事をする上でのモチベーションアップに繋がっています。
女性にとっての下着は自分の身体の一部でもあります。だからこそ、自分の体型に合った下着選びが大切になってくるんですよね。たくさんのお客様と接する中で、自分が入社した当時から比べると、お客様の年齢層はとても幅広くなってきたと感じることがあります。
成田店のお客様は小学生から80代の方までいらっしゃいますが、最近では、お母様から「小学生の子どもの下着のサイズを見てほしい」と依頼されることがあります。自分が小学生の時は母が選んで買ってきたものを文句を言わずに着けていましたので、お母様方から相談されるたびに時代の変化を感じています。また、成田店の近くに大学があり、そちらの大学生の方もご来店されていますよ。
女性が持っている「美」に対しての意識というものには年齢は関係ないですし、世代を超えてご来店いただける楽しいサロンにしたいです。
正しい下着選びのお手伝いをすることで、女性が持っている魅力を引き出すことができる仕事だと思いますので、それができていることはとても幸せなことですね。
スタッフとの信頼関係は自分の成長にも繋がっている
成田店のスタッフはとても仲が良く、いろいろなことを協力し合えるチームでもあります。そのチームを纏める店舗責任者として、スタッフの良いところを見つけるようにしています。
自分の性格はというと、のんびり屋さんかなと思っています。
悪い言い方をすれば「のんびり屋さん」。良い言い方をすると「丁寧で落ち着いている」ということなのかもしれませんね。
こういう表現って極端だとは思いますが、例えば、行動が早い方とうのは、良い面では「行動が早い」、悪い言い方をすると「せっかち」というところがあるとすると、そういういろんな人の個性を良い面の方に捉えて引き出すということがすごく好きなんです。
スタッフそれぞれが持っている良いところをもっと伸ばしてほしいなと思っているので、直接スタッフに良いところを言うようにしています。
スタッフから相談されたりすると、個別にアドバイスすることもありますし、場合によっては、他のスタッフも交えて話しをするようにしています。
スタッフが成長する=自分も成長するということを常に意識したいですね。
チャレンジし続けることを諦めたくない
マルコは通常、会員制のプライベートサロンになっているのですが、こちらの成田店はマルコ全店舗の中で初めてショッピングモールの中に出店したショップ兼プライベートサロンになります。成田店はショッピングモールの中にあるため、店頭は女性用下着や化粧品、ボディケアやフットケアの商品などを販売している普通のランジェリーショップのようになっています。
ショップの奥はプライベートサロンになっていて、ショッピングモールにお買い物に来られたお客様が、そのままサロンでアフターサービスが受けられるようになっています。
商業施設側の理解を得たことで、このように店頭の下着売り場とプライベートサロンを合体させたお店をつくることができましたので、もっと多くのお客様に気軽に来店いただけるお店づくりを目指すと同時に、成田店と同じようなショップ兼プライベートサロンが全国のショッピングモールの中に拡がって行けるようにスタッフのみんなと協力していきたいです。
マルコは女性のライフスタイルのすべてに関わっていけるようにということで、「美の総合総社」を目指していて、補整下着事業だけではなく、幅広く事業を展開できるようになったんですよ。
結婚式場や美容室、ネイルやインソールのオーソティクス事業、化粧品など、女性が健康で美しくいるために必要なものを提供できるので、将来、成田空港内や銚子方面などにサロンをつくったり、成田店があるこの成田市にも結婚式場やブライダルサロンもつくりたいという目標ができました。
元々、あまり人の上に立つということが向いていないと常日頃から思っていたのですが、この成田店がオープンしてから、たくさんのお客様と出会わせていただいたことで、いろいろな事業に関わることができるマネージャー業務も素敵だなと思えるようになりました。
自分がお世話になっているマネージャーがすごく素敵な方で、いつもバイタリティ溢れていて、発想が豊かで前向きな方なんです。自分は発想が豊かな方ではないので、マネージャーという役職は向いていないと思っていました。でも、サロンの責任者となったときに、夢が拡がったというか、目標になる方がいて、その方のように、その方を超えるようになりたいという大きな目標ができました。
趣味が人生においてプラスになることも
最近の趣味は洗剤の調合です。これは生活の一部となっているのですが、子どもの頃から肌がすごく敏感で、洗剤で手が荒れてしまったり、化学物質過敏症のような症状が出てしまっていたんです。そういう悩みもあって、いろいろと探していたところ、自分の肌に合う洗剤に出会えたのがきっかけです。
とある国内メーカーのものなのですが、衣類を洗ったり、バスルームやトイレの掃除にも使えます。この他にも、食器を洗うときにも使っています。
以前は食器を洗うときにゴム手袋をしていても、ゴム手袋の外側から浸透してくる洗剤でゴム手袋の中の手が爛れてしまって、具合が悪くなってしまっていたんです。主婦でもあるので、毎日の食器洗いをしなくてはならなかったのがとても苦痛でした。シャンプーとかでも揮発しているもので頭痛がしたり、具合が悪くなってバスルームで倒れたこともありました。
それが、自分の体質に合ったものと出会えたことで、体調も良くなりましたし、楽しく家事ができるようになったんですよ。実際に使うときは、その洗剤を用途によって薄さを変えたりしてます。メーカーがオススメする分量はあるのですが、自分の好みの洗剤の濃さに調合するのがとても楽しいです。
それからお茶に関しても興味がありまして、元々、お茶の味や産地などを調べることが大好きで、「貴婦人」という名前の和紅茶が最近のお気に入りですね。
また、日本茶の「かまど山」というお茶の色が素晴らしくて大好きなのですが、お茶をブレンドされていた方が最近他界してしまって、また同じ味に出会えるかはわからないところなのですが・・・。
休日には主人とカフェめぐりをしています。最近はコロナ禍ということもあって、なかなか大好きなカフェめぐりに行けないのが残念ですが、主人と一緒に「落ち着いたらまた行きたいね」と話をしています。
JRの駅に置いてある旅行誌とコラボした無料の冊子を見ることも大好きですね。その冊子に掲載されているオススメのカフェを探したり、千葉県内で季節のフルーツを使ったスイーツを提供するカフェの情報を見るのがとても楽しいです。実際にはまだ行けませんが、こちらも落ち着いたら行きたいと思っています。
成田市内には素敵なお店がたくさんありますよ。成田に来たら是非行っていただきたいのは、マルコ成田店と同じ商業施設「ユアエルム成田」の中にある「m cafe(エムカフェ)」、JR成田駅前にある「DOUZE COFFEEナ(ドゥーズコーヒー)」はとても落ち着けるお店なのでオススメです。
自分の気に入ったパンを見つけることも好きですね。
成田山参道にもアンパンが美味しいお店や食パンの専門店ができたりしていたのですが、今一番のお気に入りは君津市にある「cafe ku:(カフェクゥ)」というパン屋さんです。
以前、市原店で勤務していたときの同僚の友人が経営をしているパン屋さんなのですが、そこのパンがとても美味しいので、いつもそちらのパンを取り寄せています。
興味があるところに行ってみたり、美味しいものを食べたりすることで、仕事とはまた違うパワーをもらえますし、このパワーを仕事に還元することができているので、充実した日々を送れているなと実感しています。
人生において大事にしたいこと
これから先の人生においては、「人の役に立てる人生を送りたい。」「一生、仕事をしたい。」という夢を持っています。
定年まで働いて、そのあとは家でゆっくり過ごすことは、経済的にも時間的にも余裕があって素敵なことだと思います。でも、どんな仕事であっても、仕事をやり続けることでいろいろな人と会いますし、いろんな刺激を受けることができると考えるだけでもワクワクしてきます。
「一生仕事ができる=真の健康でいられる」ということになるのだと思いますが、どんな小さなことでも良いので、この先もずっと仕事ができたら幸せですね。