コロナ禍で見つけた新たな可能性。韓国から情報を発信/加来紗緒里さん(韓国コスメライター・オンラインショップ運営)

輝く人の生き方とは?

韓国にお住まいで韓国コスメライターとして活躍しながらオンラインショップも運営されている加来紗緒里さん。彼女が、毎日イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。今夢中になっていること、おすすめのストレス解消法、健康のために意識していることなどを伺いました。

加来 紗緒里(かく さおり)さん
韓国コスメライター、オンラインショップ運営
韓国ソウル在住。夫と二人暮らし。

jayeonmi-shop HP

 

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韓国ソウルの現地からの発信

普段、私は“ジャヨンミ”というペンネームで、ブログやインスタグラムなどSNSを通じて韓国化粧品の使用感や美容情報を日々発信しています。韓国在住という点を活かし、現地の温度感をなるべくそのまま伝えること、またレビューする際は私自身の率直な感想も含めつつ、客観的に商品やサービスの良し悪しを捉えようと心がけています。

美容情報以外にも韓国グルメや地方旅行の魅力などを日本に伝えるプロジェクトに加わったり、コロナ禍以前は旅行をプロデュースするなどの活動も行っていました。

そんな中、2020年コロナ禍となり、長年構想を温めていた、一般には手に入りにくい韓国の良品を集めたセレクトショップをオープン。現在は、韓国で発達した“韓方”をベースにした化粧品や健康食品、マスク生活を楽しくしてくれるハンドメイドのマスクストラップなどを販売しています。

マスクストラップ マスクストラップ

韓国で人気のマスクストラップ作りを通して

コロナをきっかけに立ち上げたオンラインショップで、マスクを首にかけておけるマスクストラップを扱うことを決めてから、マスクストラップの素材や使用感を極めることに夢中になり、材料を扱う市場に通う日々です。

マスクストラップは韓国で2020年夏頃から流行り始めました。おそらく紛失防止の目的で登場したのだと思いますが、コードなど頑丈な紐タイプが主流でした。もっとスタイリッシュなものはないかと探していた時に、アクセサリーに使うチェーンを使ったストラップを見つけました。マスクの置き場所に困ることもなく実用的。使ってみておしゃれ感も出るし、憂鬱になりがちなマスク生活の気分をアップしてくれると実感して仕入れたいと思いました。でも現地に近い価格に近づけるには、手作りが一番との結論に至り自分で作ることに。これがなかなか面白くて、細かなパーツにこだわったりと、すっかりハマってしまいました。練習や失敗作を含めて、1,000本以上は作りましたね。

とは言え、最終的には使う人が主役なので、デザインは“地味すぎず出しゃばらず”にこだわっています。そして金具の色や、着脱する際の開閉のしやすさなど細部もチェックして一つ一つ梱包しています。アクセサリーはこれまで、もっぱら既製品を使うばかりで実際に作ることは未経験だったので、市場に足繁く通って材料を買って作り、違うと思ったら別のパーツを試す、そんな試行錯誤を3ヶ月ほど続けました。今でも市場に時々足を運んで材料をチェックします。と言っても、それはある意味名目で、色々な素材が一気に見られる韓国市場の雰囲気、そしてそこに秘められる無限の可能性を感じることが好きなのかもしれません。

加来紗緒里さん

リラックスも大事、美意識・健康意識も大事

家族でも仲間でも一緒に集まって、美味しいものを食べながら、おしゃべりする時間が、私は大好きです。当たり前にあった大好きな時間をコロナに奪われて初めてその大切さが身にしみました。今は日本の家族とは定期的にオンラインで顔を合わせていて、国際電話代を気にしていた頃を懐かしみつつ通信技術の発達に感謝しています(笑)。

ただ私の場合、仕事と私生活のオンオフの区別がつけにくく、頭も体も休みをしっかり取れない悪循環を解決したいと常に考えており、ストレス解消やリラックス法は課題のひとつでもあります。まだこれといった回答は見つけられていませんが、最近は気に入った香りのハンドクリームを数種類揃えてデスク前に置いたり、バッグに入れて持ち歩いて使っています。つけた時にふわっと立ち上る香りを感じる瞬間、頭が空っぽになってリラックスできるんです。

更年期に突入して、すでに多くの先輩たちから聞いていた“20〜30代はちょっと食事を抜くだけでも体重が落ちたけれど、40代以降はなかなか落ちない”を実感して、ダイエットが日々の課題になりました。好きな服を着続けることと、好きな人たちと美味しいものを食べて、美味しいお酒を楽しむ時間を末長く続けられること目的に、一日30分程度のウォーキングや軽いトレッキング、炭水化物の摂取は夜なるべく控えるなどを心がけています。韓国では美意識、健康意識の高い人が周囲に多く、良い刺激を受けています。

加来紗緒里さん

コロナ禍ではオンラインショップの充実を、終息の暁には美活ツアーを

過去にも挑戦したことがありますが、アルゼンチンタンゴを習いたいと思っています。アルゼンチンは夫の家族が昔移民していた縁があり、義理の弟がソウルでアルゼンチン料理のレストランを経営していることもあり、身近に感じています。お料理も美味しいのですが、毎晩行われるアルゼンチンのプロダンサーによるタンゴショーも魅力。実際に習ってみると、それほど激しい動作はなく、歩くだけなのに今まで全く意識していなかったことが満載で、美しい立ち振る舞いを学ぶのにも役立つと思いました。ダンサーたちの鍛え抜かれた体も美しく、実際に見ると憧れてしまいます。

と言いながら、目下の目標はスタートしたばかりのオンラインショップのアイテムを増やすこと。普通ではちょっと手に入りにくいのもコンセプトなので、商品探しの旅にも出かけたいです。韓国は商品の入れ替わりが激しく、せっかく気に入っても廃盤になることが多いのですが、思い出した時にいつでも注文できる、長く使えるものをできるだけ揃えたいですね。

そしてコロナが終息した暁には、企画して行えなかった韓国美活ツアーも実現させたいし、もっと旅行に出かけたいです。オンラインでの触れ合いも良いですが、実際に見て触れられる経験は何にも変え難いものです。

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