埼玉県でキャリア形成支援士として働く石田映子さん。
彼女が毎日、イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。今夢中になっていること、おすすめのストレス解消法、健康のために意識していることなどを伺いました。
石田映子(いしだえいこ)さん
大学卒業後IT企業でシステムエンジニアとして勤務していたが、2016年よりベンチャーに転職。働く人たちが自分自身の意思で自分らしく働き、仕事に対して達成感を味わうことができるようなサポートを行う。
大切にしていることは、「家族で同じ時間を共有し、笑顔でいられる時間」で、6歳になる娘が何を楽しみ何に興味があるのか、成長を観察するのに夢中。
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順調にキャリアアップするも出産を機に変化が。
大学卒業後は、IT企業でシステムエンジニアとして金融機関のシステム構築プロジェクトに従事してきました。女性社員が5%にも満たない職場環境でしたが、幸いにも上司、同僚に恵まれ、順調にキャリアアップをしてきました。しかし、管理職一歩手前で妊娠、出産。
育児休暇を10カ月取得し、短時間勤務で職場復帰をしましたが、出産前のように働けない自分にイライラし、育児に対しても中途半端な気がして罪悪感にさいなまれ、 社会人としても、母としても、妻としても、何も十分にできない苦しさにもがき試行錯誤する毎日を過ごしました。
自分が思うキャリアを描いていきたい!と、17年間務めた会社を退職。 2016年にスタートアップベンチャーに転職しました。
働く人たちが自分らしく働き達成感を味わえるようサポート
現在、働く人たちが仕事に集中できる環境を整えるため、それを阻害するあらゆる要因に目を向け、解消するための施策を考えたり、実行に移すサポートをする仕事をしています。
特に、働く人たちから主体性を引き出し、指示・命令による「やらされ感」でなく、「自分で選択したこと」に対して責任をもって最後までやり遂げ、達成感を味わってもらうことを大切に考えています。
そんな私が大切にしていることは、「家族で同じ時間を共有し、笑顔でいられる時間」。
特別な外出や、イベントでなくても、日常生活の些細な出来事で笑いあう時間が最高に楽しく幸せです。仕事においても、ほとんど同じで、関わる人をいかに笑顔にできるかを考えて、発言や行動を考えています。
「何を楽しみ、何に興味を持っているのか」子どもを観察するのに夢中。
私が今、夢中になっていることは、子どもの観察。
瞬間、瞬間で、何を楽しみ、喜び、悲しみ、何に興味を持っているのか。くるくる変わっていくのを見逃すまいと、子どもの表情や発言、行動、態度からしっかり観察しています。
きっかけとなったのは、モンテッソーリ教育の「敏感期」を知ったことです。子どもに訪れた「敏感期」に、子どもが求めているものをタイムリーに提供できた時の、目の輝き方、集中力の素晴らしさを見て、この時期を逃すまいと夢中になりました。
子どもと接する中で気を付けていることは、親が「こうさせたい」「こうなってほしい」と思う姿を、子どもに押し付けないようにすることです。6歳だから、こうあるべき、これができるようになったらいい、と考えるのは、親の都合。そうではなく、子ども自身が求めているものに注目し、それが与えられる環境を整えたいと考えています。
「私」の時間を大切にして過ごす
仕事にも子育てにもしっかりと向き合っていますが、母でも、妻でも、仕事の肩書もない、素の「私」としての時間を作ってリラックスすることも大事だと考えています。
また、健康のために、「子どもと共に寝てしまうこと」も意識しています。
過去には、子どもが寝た後や起きてくる前にあれもこれもやりたい!と欲張って、睡眠不足でフラフラになった時期がありました。しかし眠いとやりたいことも進みません。ですので、思い切って子どもと一緒に寝て、起きて、目が覚めている時間に短期集中するように心がけるようになりました。
未来を担う子どもたちに夢を与えるよう、仕事をする大人たちをサポートしていきたい
今後の目標は、仕事に対するやらされ感をやりがいに変えていく、「ジョブ・クラフティング」という考え方を広め、実践する人を増やす活動すること。
仕事をする大人たちが、自分らしさを見つけ、主体性を持ち、仕事にやりがいをもって取り組み、「仕事をするって楽しい」と思えて、未来を担う子どもたちに夢を与えるような、そんな社会が実現できたらいいなと思っています。
そして家族みんなが、自分のやりたいと思うことを見つけ、目標に向かって進んでいくそれぞれの人生を、応援しあっていけるような人生を送りたいです。