保険選びで迷子にならないための保険サイト活用法【暮らしとお金のヒント】

暮らしとお金のヒント

お子様が生まれて特に気になるのが、一家の大黒柱の“万が一”のこと。そう「遺族保障(死亡保障)」です。

最近は、来店型の保険ショップやインターネットで加入手続きができる保険商品が増えてきました。家にパソコンがなくてもスマートフォンでできることも多いですよね。たとえば、生命保険で使われる言葉を調べたり、保険料をシミュレーションすることができます。
平日忙しい会社員の方も保険選びがしやすくなったと言えます。

選択肢が増えた半面、重い腰を上げていざ保険の見直しをしようとしたら、「情報が多くてかえって選べない」、「我が家に合った保険かわからず迷いが生じる」人も少なくないようです。

このコラムでは、インターネットを使った保険選びのコツや保険料シミュレーションなど便利機能のご紹介、対面相談とネット保険それぞれに向いている人についてまとめます。
あなたが納得できる保険プランに巡り合うためのヒントが満載です。

 

新型コロナで入院
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ネット時代だからこそ陥りやすい保険選び迷子

生命保険について、そう年中考えている人はいないと思います。
普段考えていないからこそ、いざ○○に備えるため「保険に加入しよう!」となれば、まずインターネットで検索してみる方が多いと思います。

「生命保険 おすすめ」などでキーワード検索した結果はどうでしょう?
名だたる保険会社や保険代理店のサイト、筆者のようなファイナンシャルプランナーの運営するサイトまで多数表示されます。目移りするのはやむを得ない状況と言えます。

ネット時代だからこそ迷いが生じやすい保険選び。
目移りしそうであれば、いったん手を止めて生命保険に加入する(見直す)動機を思い起こしてみましょう。あなたが生命保険で備えたい「起きては困る出来事」とは、具体的にどのような状況を指しますか?

保険選びのイメージ

商品ありきではなく、保障ありきが原則

保険相談でよくあるご質問に「A商品って良いですか?」、あるいは「B商品は解約すべきでしょうか?」などがあります。ご質問への回答として、筆者は「万人にとって良い保険はないんです。」「商品ありきではなく、まず保障から考えてみませんか?」とお答えすることがほとんどです。

保険選び=保険商品選び。
みなさんもそう思っていませんか?

もちろん最終的には、保険商品を選び、保険金額や支払方法などを決めて加入申し込みをします。でも本来の目的は【必要な備えを得る】ことだったはず。
遠回りに思えますが、まず保障から考えていきましょう!

 

ムダな保障を買わずにすむ考え方はコレ!

保障を考えるうえで重要なポイントは次の3つです。

  1. ・準備済みの保障について知る
  2. ・預貯金で対応可能か考える
  3. ・勤め先で加入できる保障の有無を確認する

 

(1) 準備済みの保障について知る

制度の詳細は省きますが、もしあなたが遺族保障(死亡保障)について検討したいのであれば「遺族年金がいくらぐらい給付されるのか?」「勤め先から死亡退職金は出るのか?」を調べてみましょう。

住宅ローンを返済中であれば、団体信用生命保険(団信)で契約者の夫の死亡保障が確保されていることをお忘れなく!

医療保障を検討する場合は、「高額療養費制度」と「勤め先の健康保険に付加給付などの独自制度はあるか?」この2点は調べておいて損はありません。

 

(2) 預貯金で対応可能か考える

(1) で準備ができている備えだけでは「足りない」とき、続いて考えることが、不足分を預貯金など手元資金でカバーできるかどうか?です。

手元資金がなければ、お金が貯まるまで保険加入して備える必要があります。
ただ、保障を買う対象として盲点なのが、勤め先の保険です。

 

(3) 勤め先で加入できる保障の有無を確認する

「団体保険」や「グループ保険」といった言葉を社内で見聞きしたことはありませんか?
簡単にまとめると、会社単体、あるいは、その会社が属する企業グループの従業員を対象としたシンプルで分かりやすい仕組みの保険が「団体保険」です。

団体保険の一番のメリットは、同じ金額の死亡保障を割安な掛金でまかなえること。
最近の傾向としてこういった福利厚生制度は縮小する方向にありますが、一定以上の規模の会社にお勤めの方は調べてみる価値があると思います。

保険選びというと、どこの会社のどの保険が良いか(安いか)といった商品比較に陥りがちです。公的な制度や勤め先で加入できる保険を見逃さず、ムダな保障を買わないようにしましょう。

保険比較は種類、期間、保険金額をそろえて行う

保険選びの前準備である「我が家に必要な保障は何か?」「どれくらい必要か?」の目星がついたら、ネットの出番です。

たとえば、第2子誕生間近のある30代共働き世帯のケース。
遺族年金と奥様の給与収入で万一のことがあっても、住まいは団信で確保され、生活費もほぼ賄えるものと想定できました。ただ教育費準備が心配なので実際にお金が貯めるまでの備えとして、保険期間10年間初年度1,000万円の死亡保障(収入保障保険)を夫に追加したいそんな場合を考えてみます。
※団体保険制度はないものとします。

このように、用意したい保障の種類・保険期間、必要な保障額がイメージできるようになればしめたもの。保険商品の比較・検討ができるようになります。

ここでインターネットの出番です。
上記の例で言えば、「死亡保険」「収入保障保険」などのキーワードで検索して保険サイトをいくつかチョイスします。各保険会社の商品概要を読み、保険料シミュレーションで支払方法や死亡保険金額を変えてシミュレーションしてみます。

同じ死亡保険金1,000万円・保険期間10年の商品でも支払う保険金は異なるのがわかると思います。細かいことになりますが、保険会社によってはクレジットカード払いに対応しているところもあります。支払い手段などにも注意を払いましょう。

一定の身体条件に当てはまる方の場合、さらに商品の選択肢がひろがります。
たとえば、ご主人が毎年健診を受けており「問題なし」の方を対象とする商品。タバコを吸わない方であれば非喫煙者用の商品などです。さらに保険料が引き下げられる可能性がありますので、「非喫煙者 保険」「健康体 保険」などで探してみてくださいね。

ここまでお読みになって、中には「どうにも生命保険は難しいなぁ」「やはりちゃんと相談したい!」そんな気持ちになった人もいるのではないでしょうか?

以下、相談加入ならではのメリットと注意点。外交員と会わずにインターネットで申し込みまで完結するネット保険のメリット・デメリットをまとめておきますね。

来店して相談に向いている人

当たり前ですが、生命保険に関する知識は学校では教えてくれません。ですので、最初に保険全般に関する知識を得たい人、初めて保険に加入したい人は相談しながら保険選びができるほうが安心ではないでしょうか。

保険の引き受け基準は保険会社によって異なります。健康状態にご不安がある方など、告知書に関する疑問点がある方はやはり来店相談をおすすめします。

とは言え、何も知らないがゆえの弊害もあります。
相談相手の提案を鵜呑みにすると過大な保障を買う危険性大です。できるだけ今回記事の前半「ムダな保障を買わずにすむ考え方はコレ!」の中に書かれた内容を調べてから相談予約を取ることをおすすめします。

相談のときもその場での即決は避けて、検討する時間を必ずとりましょう。
場合によっては、提示された保険提案書をもとにお住まいの近くのファイナンシャル・プランナーにセカンドオピニオンをききにいくのも一案です。

コロナ禍で、来店相談に不安を覚える人もいるかもしれません。
最近、オンライン相談や電話相談可能な保険会社(保険代理店)も増えてきましたので、リアルな面談ではなくオンライン相談などを活用してみてください。移動時間不要で自宅から相談できるため、平日忙しいご家庭にもオンライン相談は向いています。

自分で決めたい人に多いネット経由の保険加入

誰かに相談してあれこれ言われるのもイヤだし、それくらいなら自分で調べたほうが「気が楽だ」という人もいると思います。
そんな方には、商品比較から保険料シミュレーションなどインターネットで手続きまで完了するネット保険加入がおすすめです。

インターネットでの保険選びの注意点は、必ずしもネット検索ですべてがわかるわけではないということ。
保険サイトには載っていない商品や保険料シミュレーションできない短期払いや前納プランなど、ネット検索では探しきれない保険プランがあるかもしれませんのでご注意くださいね。

また、インターネット経由で保険加入した場合、基本的に保険請求も自ら率先して行う必要があります。
何か不測の事態が起きた時に「これは保険金の給付対象か?」迷うケースがないとは限りません。加入に際しては、メールなのか電話なのか、対応窓口は何が選べるのか?休日や夜間も対応してくれるのか?といった請求手続きの利便性も確認しておくことをおすすめします。

まとめ

保険のキーワードでネット検索すると「○○保険ランキング」といった順位の掲載されたページが目に付くことも。でもランキング下の細かい字をよく読んでみると“資料請求”件数によるランキングだったりします。そこで人気の保険商品があなたの家に合っているかはわからないですよね。

インターネットですぐ情報が得られる現代。保険商品比較から保険選びをスタートする人が多いと思われます。しかし、保険選びは本来、公的保障の確認や将来必要な資金の見積もり、手元資金の確認など前準備が必要です。

自分が欲しい備え=保障をイメージしてからインターネットで情報収集すれば、迷子にならずに納得できる保険商品や信頼に足る相談相手と出会えるのではないでしょうか。

生命保険は加入して終わりではなく、保険金を請求するまでの長いお付き合いになります。
「誰から保障を買うか?」加入経路によって、契約後のフォロー内容や頻度も変わります。ご自身のタイプに合わせて保険選びをすると、保険金請求時など加入後のトラブル回避やストレス軽減につながります。長い目で選んでくださいね。

 

海老原 政子
海老原 政子 (「おゆみの相談室」代表)
大学卒業後、SE、インテリアコーディネーターなど仕事に明け暮れる生活から一転、出産1年後に未経験ながら国内生保に再就職。営業活動するなかでライフプランの重要性に目覚める。ファイナンシャルプランナー資格を取得後に独立。現在、働くママのキャリアチェンジ前後の家計相談や保険の見直し、住宅ローン相談を行う。マネーセミナー講師やコラム執筆実績も多数。子育て中の主婦の目線を活かした家計改善アドバイスが好評。
<保有資格>
ファイナンシャルプランナー(二級FP技能士/AFP)、住宅ローンアドバイザー(住宅金融普及協会)
「エムプランニング」WEBサイト

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